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Hayato side
独占欲はもちろんあるが
仁人が周りから愛されて幸せであるのも
俺の幸せではあるので
友人公認の仲となり
あくまでも友人としてだけど?
仁人と仲良くしてるあいつらの存在も俺にとって大切になった
そういえば、仁人は親の話をあんまりしなかったな
「え、僕の親?」
「どんな人かなって。聞いたことなかったから」
少し考えてから、仁人は話はじめた
「お父さんは、不思議な人。あんまり家にいなくて…でも、かっこよくて、歌が上手くて」
「お母さんは、僕が何をしても的確に改善点を示してくる人で…わりと厳しい人…かな」
「中学とか、高校の頃は…もちろん尊敬していたし好きではあったんだけど、なんていうか…厳格っていうか、甘えるっていう存在じゃなくて」
「家にいていいのかな?って、早く出た方がいいのかな?って考えたこともあったんだけど」
声は穏やかだ
「はやちゃんがいたから…高校の、あの頃のはやちゃん、お兄ちゃんみたいで」
仁人はその頃を思い出すように目を閉じた
「いっぱい甘えてたと思う」
「はやちゃんが甘えさせてくれたから、そういう目線で親を見なくなったと言うか…違う角度で見れるようになって」
「2人の息子として、ちゃんと愛されてたんだなって思えるようになって」
「だから、大切だし、大好き」
…直接そんなこと言わないけどね、と仁人は笑った
「だから、はやちゃんには感謝してるし、はやちゃんのことは、きっと、…ずっと大好き」
この上なく可愛い顔をして仁人が言った
思わず抱き締めてしまう
「俺、仁人がキラキラして見える時があるよ」
「うっそだー」
「ほんと。今、いまも!」
キラキラして可愛くて大切で
「毎日…好きだなって思ってる」
際限なく好きになる
時に苦しい位
でも、それすらも幸せ
「…嬉しい」
幸せそうに微笑む仁人
全部、本当に全部
ひっくるめて
君が好き
思いがけず
通り雨
「くっついて入れば濡れないって」
ひとつ開いたビニール傘
指が軽く触れ合う距離
指を結んで
2人、同じ傘の下
fin.
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終わり方最高すぎます、、 次の作品も楽しみに待ってます笑