BEAST世界線
読み切り作品
主人公…太宰治
題名…エンドロールに君はいなかった
私の友人は小説家だ。
最近、ある小説が老若男女問わず多くの人に
人気になったようだ。
瞬く間に人気を上げ、そのまま映画化が決定。
映画化決定の報告の時、
良い監督に、良い脚本家が担当するっというのを見た。
その情報を見て、私は安心した。
良かった。
彼は恵まれて、不幸な思いをしなくて
私は安心した。
世間は彼の素晴らしい小説が映画化することに
とてつもなく期待を膨らましている。
それは私も同じだ。
小説を書きたいと言っていた友人の夢が叶って。
それでさえ私は彼より喜んだのに、
映画化なんて….幻かと疑った
今日は私の友人の、素晴らしい小説が
映画化されて上映される日だ。
私はそれを見るために外へ出た。
ああ….今、人生で1番楽しみだ。
あ、
危ない。車が突っ込んできた。
当たらなくてよかった
いつも死にたいと考えている脳は、
死にたくない。と血液に流して体に
伝えているようだった
映画館に着いた。
此処が大都会だろうか、私の周りは
人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
ぶあっと汗が、いや、冷や汗が出てきた
彼はこんな沢山の人に愛されているんだ。
それもそうだ。
彼は優しい。
彼は小説を書くのが上手。
彼は好い人。善い人すぎる。
彼の笑顔は優しい。
彼の書く小説は私すら虜にした。
何とかして席を取った。
一番良い席を。
あぁ。こんなに感動したのは久々だった。
良い脚本家に監督が仕上げたからではなく、
元(もと)事態が素敵な上、さらに感動した。
ああ忘れられないよ。とてつもなく良かったから
っと思ってたのはエンドロール前のこと。
私を地獄へ突き落としたのは此処からだ。
原作者が彼じゃなかった。
理解が出来なかった。
何故、何故だ。
何故、
エンドロールに君がいないんだ
𝑒𝑛𝑑
コメント
2件