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朝だ。朝に弱い棘は、のそりとおもい体を引きずるようにして教室へと向かった。いつもより動かない体を不思議に思いながら半ば這うようにして、何とか教室にたどり着いた。ガラッ棘がドアを開けるより少し早くドアが開いた。キョトンと、自分を見るパンダに尋ねる。遅刻だった?と。パンダはぷっと吹き出すと、「棘なんで這いつくばってんだよww
」と言った。「高菜?」本当だ。這うようにではなく、本当に這ってしまっていたようだ。「しゃけ、おかか」本当だ。そんなつもりはなかったと伝える。するとパンダがパッと表情を強張らせた。「棘、しょーこさんとこ行ってこい」「?おかか」大丈夫。ほら。と勢いよく立ち上がると、くらっと眩暈がした。「棘!!」棘が薄れる意識の中で、最後に見た顔。それは、見たこともないほど焦った真希の顔だった。気がつくと、見慣れない天井が見えた。家入さんの声。ということは、医務室か。
「目が覚めたか?」「じゃげ」「声ガラガラだな」「ほら水」「おがが」いらないと声を絞り出した。
目が覚めた時より確実に気持ち悪さが増してきていた。少しでも無理をすれば、吐いてしまいそうだ。
「貧血だな」「おがが」「もうすぐみんな来るだろう」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はあ、また迷惑をかけるのか。
嫌だなあ
ドタバタ
「ほら、みんな来たぞ」「・・・・」
「棘!」「大丈夫か?」「じゃげ」「気をつけろよ」「じゃげ」
次の日全回復した棘は、みんなにお礼を言った。
「あ・り・が・と・う・」