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なんか泣いた
司くんの心情が細かく書かれていて、泣きました… ブクマとフォロー失礼します
屑っていいですね(末期症状)
類司 blキャラ崩壊 年齢操作 類モブ 少しの彰司 冬司要素あり 諸々注意
この話の類がクズです
初ノベル下手かと思いますが、最後まで見てもらえると嬉しいです。
きっと出会った時から彼が好きだった。
運命的な出会いと言える程美しい物でもなかったと思う。ただ、彼が独りでショーをしているのを見て心が揺れた。ただ、それだけだった
将来はスターになる。そのことを掲げ俺は、ワンダーランズ×ショウタイムの一員として笑顔を皆に届けるショーをしてきた。
そして当たり前の事かのように、類という男に好きと言う思いが増えた。男同士ということ、将来はスターになるそんな中で色恋沙汰は不必要であること。全てわかっていた。だが、気持ちは変わらない。
そして高校3年生卒業の日、そしてそれぞれの道へ進むこと、方針の違いにより話合って決まったワンダーランズ×ショウタイム解散の日
俺は類へ告白した。
元々彼への興味は無かった。だが彼のショーへの熱意、観客を笑顔にさせたいという思いは誰よりも強かったことは、一目見れば分かった
わかりやすかった彼が自分自身に恋心を抱いていると知っても、悪い気にはならなかった。僕自身いつのまにか彼に惹かれていたのかもしれない。只何よりも、自分の期待や欲望、ショーへの思いをしっかり受け止めてくれるのが嬉しくて楽しかった。そんな彼が好きだった。
だから、ワンダーランズ×ショウタイムの解散は悲しかった。皆んな最後は顔がぐしゃぐしゃになるまで泣いた。あの時間が好きだったからだ。司くんも、芸能事務所に入り、俳優業をして行くらしい。僕はというと、才能を買われ高卒でありながら、ショーやドラマ映画など幅広く演出家として働くことが決定した。嬉しい限りだった。でも、司くん達との縁は切りたく無かった。
『定期的にここでまた皆んなでショーをやろうね!』
えむくんの言った言葉に皆んなが頷いた。
その後、片付けやらなんやらで結局一人で帰ろうとした時、司くんに声を掛けられた。
『ずっと前から好きだったんだ。こんな俺で良ければ手を取って欲しい。これからなのは知っている。でも、好きが止まらないんだ。』
顔から首まで赤くなっていくのを街頭が柑橘色に照らす。
可愛い、スターが崩れる瞬間自分の前だけ完璧じゃない事全てにそう感じた。ほんの出来心興味本位そう言ったら皆んなに怒られるだろうがそれだけで十分だとそう感じた。
『嬉しいよ。これからもよろしくね』
そして彼の手を取った。
あれから、類との交際は順調であった。手を繋ぐことに始まり5年程前には夜のことを初めてした。類は初めてではなかったぽいが、余りネチネチ思われるのが嫌いと言っており、嫌われたくないので深くは考えなかった。只本当に順調だった。
筈だった
告白してから6年ほど経ち、24歳大人になった。
そう6年も類と交際しているのだ。マンネリと言えばいいのか、彼が売れっ子演出家となりテレビに出たりすることや、依頼が増えて行って、俺自身嬉しい事に仕事が順調に進みドラマ出演バラエティー、ショーのオファーなどが絶えない日々となった。余り活動場が合わなくなり同棲しているものの、独りで住んでいるのと変わらない程に、彼と触れ合う時間は減った。
最近は、LINEの返信も余りない。でも、自分は変わりなく彼が好きで、類もその気持ちは変わらないそう思っていた。
そう思っていたかった。
仕事が今日は少し遅い時間からだったため、余裕を持って朝食を食べながらニュースを見ていた時だった。
突然類と、類が演出を担当したショーのキャストの男性とのキスの写真その報道が流れた時俺の淡く脆かった彼が自分を愛しているという期待が壊れた瞬間だった
類は、俺との交際は公開していないものの、バイである事を公開していた。だから信憑性は高くその報道が流れないニュースはない程話題となっていた。どのニュースキャスターも、その恋を応援するかの様な言い回し、ネットの人々もそれは変わらなかった。
元々そんな噂は流れていた。よく現場が被りSNSでは、仲睦まじい写真をよく投稿していた。でも、類はしっかり俺のことを好いている
ネチネチ言うのが嫌い初夜後に言われた彼の言葉が忘れられず、催促をする事は無かった。
報道後も、彼からのLINEはなく、寧々やえむや冬弥や彰人、瑞稀交際を知っている共通の知人が心配のメールや類に催促をしているという報告のメールが来た。
流石に、俺も心配だった。でも、もしこれ以上嫌われたらと思うと催促ができなかった。怖い嫌いにならないで、何処にも行かないでそんな言葉言えない言える筈が無かった。
仕事に行かなければ、明日も、明々後日も、その次の日も、ずっとこれからも仕事が絶えない、彼の帰って来ない家にいるのが辛くて朝のニュースが流れる、類の報道が流れるテレビの電源を落として家を出た。
俺が、キス…もう裏切られているという事に気づく前に仕事で気を紛らしたかった。
おはようございます。現場に入って元気に挨拶をする。そうすると、影から2人が近寄って来た。
『司先輩‼︎』
『司さん‼︎』
『おはよう。冬弥も、もう先輩と呼ばなくていいと言っているだろう。』
と、今日ドラマ撮影で被った。俳優兼シンガーソングライターグループとして活躍している元後輩2人に挨拶をした。
『司先輩、、大丈夫ですか?もしかして何も食べてませんか?』
『今日は、久しぶりに時間があってなゆっくり朝食の時間がとれだぞ!』
『司さん無理はしないでくださいね?』
『あぁ、彰人も冬弥もありがとうな』
2人が、なんとも言えない顔をしているのを横目に今日関係する、方々への挨拶周りに俺は足を進めた。
それからも2人は、気を使うような行動をよく表した。だが、俺はありがとうと言うだけで彼らが思う様に弱い所は見せなかった。
類が…類が[僕だけに見せてくれる。司くんが少し弱がっている所大好きだよ]と、初めて好きと、言ってくれたから俺は類にだけ類にだけは弱い所を見せてきた。好きだから、大好きだから。彼の言っていた事は守りたいから。類の好きな俺でありたいから。
吐きたくても、吐き出せないこの感情をもうどうにか出来そうになかった。けど、仕事に支障は出せない。仕事に熱心に励んだ。
ドラマ撮影も終わり、今日はドラマ撮影だけだったのでマネージャーさんの車を待つまで楽屋で待機していた。スマホを触っていると、類からLINEが送られていた。
『信じて欲しい。今回の報道は誤りであって。断じて君以外とは、関係を持っていない』
『大好きだよ。司くん』
8年程一緒に居れば分かりたくなくても、分かってしまう。類が大好きと言う時は自分に負い目を感じている時。
(あ、あの人以外にもいるのか)
分かってしまった。瞬間涙が、朝から出なかった涙が急に溢れて来た。いやもしかすると、朝からでなく、ずっと前から堪えていたのかも知れない。ここ最近泣いた事は無かった。類の前でも、女々しいと思われたくなくて。最後にしたのはいつだか思い返せない類との性行為以来に泣いた。止めれなくて嗚咽が出る程泣き続ける。でも、LINEの返信を打つ手は止めない。
『大丈夫、信じてるから。』
『俺も、大好きだぞ』
こんな返信しか出来なくて、裏切られても嫌いになれなくて、惨めで涙が止まらなかった。紛れもない本心だ。本当に好きなんだ。俺に非があるからなんだ、魅力が足りないのだろうか、可愛いくないからなのか、本当は好きでは無かったのか。駄目だ悪い事しか、考えられない、息ができない。呼吸の仕方が分からない。
コンコンッ
『『失礼します』』
『司先輩⁉︎大丈夫ですか!?』
『司さん水飲めますか?』
彰人が持ってきてくれた水をゆっくりと、飲む冬弥、彰人が背中をさすったり慰めの言葉をしてくれる。その度に、涙が溢れて心配されて情け無いと、自分でも感じた。
落ち着いたのは15分程してからだった。冬弥と、彰人が気を配ってマネージャーに自分達が送り届けるので送迎は良いと断ってくれたみたいだ。楽屋で泣き止むまで側に居てくれた。本当に出来た後輩だと心底思った。
『ありがとうな冬弥、彰人』
と言って作り笑いを見せる。それが無様な俺に出来た最後の後輩への威厳、いやプライドからの行動だった。
『そんな司先輩の笑顔みたくありません。』
『俺達じゃ駄目なんすか?なんで神代なんですか!あいつなんかより、絶対…』
『好きにきっと理由なんて無いんだ。俺は現にまだ類が好きだし、きっと目移りする事はない彰人も、もう俺を好きじゃなくなってくれ』
『好きじゃなくなるなんて、無理って事司先輩が1番知ってる癖に。』
『冬弥も言う様になったな。ごめんな』
『欲は言いません。まだ現状維持でも大丈夫です。でも、しっかり頼って下さい。後輩として司先輩を支えたいんです。』
『俺もその気持ちは同じだ。流石に、もう見てられません。』
『ありがとうな、…そろそろ帰るか』
『すまんな、タクシーで帰るつもりだったんだが、結局送ってくれて』
『いえ、1人も、2人も変わらないっすよ、それに家近いじゃないですか。』
『む?という事は今は一緒に暮らしてないのか?』
『ありがたい事に個人での活動も増えたので、日程合わなくなって今は近い所に別々に住んでます。現場が同じ時は一緒に行ってます。』
『そうなのか、初めて知ったぞ…』
『言った気がするんすけどね。』
『そうだったか?』
『はぁ、そろそろつきますよ、司さん』
『おっ、ありがとうな彰人。それに冬弥も』
『大丈夫ですけど…司先輩これからはドラマ撮影で現場が同じ時が多いのでいつでも話聞きますし、相談に乗ります。だから無理はしないでください。』
『本当に辛いって時だけじゃ無くても、些細な事でも良いので話てくれると嬉しいです。今日はゆっくり休めよ。司さん』
『言葉遣いが変だぞ彰人。だが俺は大丈夫だ!皆んなに笑顔を届けるにはまず俺自身が笑顔でないとな!今日は本当にありがとうな』
『 『はい、また』』
車から出てどっと疲れが溜まる。2人や仕事仲間がいたから考える事は無かった。が一人になった瞬間類の事ばかり考えてしまう。このままでは、駄目だと心を切り替えて家のドアを開ける。
俺は目を疑った。靴がある。類がこの家に居るのだ。久しぶりに家に居る会うのも1ヶ月いや、2ヶ月程ぶりだった。急に会うのが怖くなって家から出ようとドアを開けようとした。
『司くん、おかえり何処に行くんだい?』
久しぶりに生で聞く彼の声に少し安心してしまう自分が嫌で仕方がなかった。
『た、ただいま‼︎別に何処にも行かないぞ、
それより珍しいなこっちに帰ってくるなんて』
少し沈黙が続き、言葉を間違えてしまったと瞬時に察した。
『いや、ほら忙しかったじゃないか、仕事とかだから今日も…』
類は一向に口を開こうとしない。焦って少しおかしなことを言った。類に嫌われる。また、、浮気される。俺以外の人と…俺が悪いから
『捨てないでくれ』
声が漏れてしまった瞬時にそう感じた。
信じきれていなかった事が、バレてしまう。
類の嫌いな事をしてしまった。
顔を上げて類の表情を見るのが怖くて、足元を只見つめる。これ以上喋ればもっとおかしな事を言う、そんな気がして口も動かない。只々沈黙が冷え切った玄関で続いていく。
少しして足音が近づいてくる。顔を見る勇気が無く下を見ていると手を掴まれた。そうして類に何も言われず強引に寝室へと連れて行かれる。そして、一人で使うには広すぎたベッドに倒される。
『る、類どうしたんだ⁉︎』
初めて帰ってから彼の顔を見た。また少し髪が長くなって後ろで束ねれそうだ。ただそんな事以前に類が発情している様なこのまま食い尽くされてしまうのではないだろうか、と言う様な顔で、今にも泣きそうになっており楽屋で泣きすぎて目が腫れた、余り美しいとは言えない俺の顔をじっと熱の篭った目で見つめる。
『る、類⁇』
『司くん久しぶりにヤろうか』
やろうか、と類が言う時は大体怒っている時が多いと経験上考える。何故なら、その時は決まって荒いセックスをするのだ。いくら俺が止めても嫌がっても類が遠慮して止まる事はなくより一層激しくなる。類の沸点が分からない俺であったが、今回は何故こんな事になったのか分かってしまうから、類を怒鳴る様な事が出来ない。でも、本当に俺が悪いのか?類が浮気したのは事実で、俺が嫌がる様な事をしているのに、類が嫌がる様な事をして何が悪いのだろう。今思い返すと変で仕方がない。久しぶりに会った彼。そして報道が出て他の人とキス…きっとセックスまでした彼と俺はヤりたくない。そう思った。
『類とは、ヤらない。』
『…俺以外とヤればいいじゃないか。』
きっと我慢の限界だった。今まで雑に扱われていたが、初めて言った類を恋人として否定する言葉。一度言ったらもう止まらなかった。
『類はいつも身勝手だ。俺がどうゆう思いでお前の帰りを待っていると思ってるんだ!今日報道を見る前から彼との親しい写真など噂がSNSで流れていたのを知っているか?ただでさえ、会うことが少ないのにずっと不安だったのに、LINEも返してくれないのに…』
『信じてくれなんて言うな!簡単に大好きって言うな!』
『俺以外にも沢山いるのだろう⁉︎もう他の所に行けば良い!類など知らない!俺はお前の都合のいい恋人なんかになりたく、な、い』
止まれ止まれそう思う程言葉が漏れていく。類の顔を見て様子を伺おうとしても涙が視界をぼやけさせ、類の顔が見えない。
『類は、本当に俺の事が好きなのか?』
類の嫌いな事…でも、今は確かめたくて仕方がない。もし好きでは無いと言われたら…そう考えるとまた涙が出てくる。そして沈黙が続く中類によってキングサイズのベットに押し倒された自分のすすり泣く声そして嗚咽が聞こえる。
『あぁ、大好きだよ。』
嬉しい…嬉しいはずなのに今は類の言う事が信じる事ができない。好きなのに、類の言う好きは違うそんな気がしてやまない。そんな筈なのに、信じたいそんな事ばかり考えてしまう。きっと出会った頃から好きで堪らないんだ。類じゃ無いと駄目なんだ。
『その言葉を信じるからなッ』
あぁまた、同じ事を繰り返してしまう。でも、恋人その関係ならばきっとまた、いつか、俺と一緒に過ごしてもっと…俺と…
その日は激しいセックスをした。目覚めたら類は居なくてまだ朝の4時だというのに…そしてまた涙を流した。今日はまたドラマの撮影、腫れた目ではいけないと、気合いで涙を止める。きっと類はセックスが終わった。俺が激しい行為に意識を飛ばしてから、俺の身の回りの掃除をして帰ったのだろう。
『あぁ、まるで唯のセフレ』
『いや、セフレ以下か』
そう独り言を言って自分が深く考え無い様自嘲する。そして朝ご飯の支度をする。何故なら今日の仕事は早いからだ。
『あぁ、まるで唯のセフレ』
ザザッ
『いや、セフレ以下か』
司くんが、僕の恋人が悲しみを抑えて自嘲している。スターである、と人に弱音を吐かない彼が。そして、僕にも見せない様な顔で僕のことを考えている。そう思うと興奮が止まらない。
モニターに映る可哀想な司くんを見て笑みをこぼす。僕の性癖は至って普通な筈だった。でも、司くんが人に見せない一面を恋人になってから、見せる様になって。その行動一つ一つが僕の性癖を歪ませた。いや、もしかすると出会っていた時から彼を暴きたかったのかもしれない。
初めの方は彼が恥じらいを見せて僕への好意を示してくるだけで、自然と心は満たされた。でもいつしかそれでは足りなくなっていた。次第に性行為をする様になって乱れた顔、表情、身体、全てが僕の欲を掻き立てた。いつしか性行為でも満たされなくなった僕の欲は、彼の涙や弱音に酷く欲情する様になった。彼はきっと僕が放った言葉に囚われ、僕に対する嫉妬、不満を言わない。そして涙も余り見せる事はない。
『つまらない』
そう、そんな彼はつまらなかった。だから、僕は彼との距離をおき。たまに身体を合わす、セフレの様な関係になった。それでも彼は変わらない。このままでは変わらない。そう思った。そして、僕は司くん以外の男どもと身体を交わしたり。噂が流れる様行動をした。少しでも彼が傷ついて、僕を頼って泣き縋る様に。結果はすぐ現れた。司くんには分からないように至る所にかけた。監視カメラ、盗聴器、GPS彼の弱った顔が一段と増えた。極め付けは、司くんの代わりにもならない汚らしい男とのキスの報道。司くんは泣いた。ただそれは、僕以外の男の前でだった。あーあ。許せない。いつだって彼は僕をつまらなくさせる。司くんの所為で僕は変わってしまったというのに。その日僕は彼に会いに行った。別れでも告げて、僕の前でも泣かしてやろうと思ったからだ。
今回もまた僕の前で強がるのだろう。そう思っていた。でも彼は僕が思っていたよりずっと耐えていたらしい。
『捨てないでくれ』
そう彼が言った。その瞬間満たされなかった欲が一気に溜まっていくそんな気がした。今すぐ彼を犯したい。そして、彼を泣かせたい。もっともっと暴きたい。そう思った。そして彼を寝室へと連れ込んだ。
『司くん久しぶりにヤろうか』
そう彼に伝えた。彼なら喜んで受け入れるそう思ったからだ。でも彼は僕の予想を超えた。弱音を、泣きそうな顔でぐしゃぐしゃな顔でそれはもう愛おしく死ねそうな程に素敵で、そんな顔で弱音を吐き続けた。彼を見ていると興奮が収まらなかった。
『類は、本当に俺の事が好きなのか?』
試されている。今まで試す様なことを言わなかった彼が、でも、きっと彼は僕を信じたいからそう問うのだろう。
『あぁ、大好きだよ。』
薄っぺらい言葉自分でもそう思う。でも彼は言うだろう。
『その言葉を信じるからなッ』
大丈夫。何があっても君がいくらつまらなくても、僕の欲を掻き立てるのは君しかいないんだから。
(司くんを手放す事などないのだから。この満たされない欲で。君を愛してると、)