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えぬつ
80
ぷりん
3,710
テレビの画面に映る恋人・仁人の姿を見つめながら、太智はソファの上で小さく息を呑んでいた。
画面の中の仁人は、いつもと違う表情で、ドラマの相手役に甘い言葉を囁いている。
『……僕が……あなたのヒーローになります』
『もっと、大切にしてください。自分を』
『実は……溺愛してます』
「…………」
――仁人のくせに。
普段はこっちが少し甘えただけでも「はいはい」って軽くあしらうくせに。なんでそんな艶っぽい顔をして、そんな台詞が言えるん。
テレビの中の彼があまりにも色っぽくて、同時に自分だけに見せる顔じゃないことが悔しくて、下腹の奥がじんと熱く痺れるような感覚に襲われる。
……会いたい。触られたい。
最近ずっと焦らされていた身体が、仁人の声だけで切なく疼き出していた。
そのとき、テーブルの上の携帯が激しく震えた。画面に浮かぶ名前に、太智は跳ね起きるように携帯を掴む。
「もしもし!」
『太智、ごめん遅くに。今、近くにいるんだけど……ちょっと寄っていい?』
「なんやの、吉田さん。僕に会いたくなっちゃった?」
いつもの調子でからかったつもりだった。けれど、息が少し乱れているのを自分でも隠しきれない。
『……そうだよ。最近会えてなくて、限界だったから』
「えっ……」
低く掠れた仁人の声がやけに耳元に響く。
『お前は違うのかよ』
「ち、違うとは……言うてへんやん……!」
『はいはい。鍵開けといて。寝てても容赦なく襲うから』
ぷつっ。
「……ずっる!そういうとこやぞ、ほんま……っ」
顔を真っ赤にしながら、太智は熱を持った身体を抱えるようにして玄関へ走った。
*
ガチャッ。
「おじゃしま――」
「仁人ぉ〜〜!」
「うぉっ!?ちょ、太智!」
靴も脱ぎきっていない仁人に、太智が勢いよく飛びついた。しがみつく腕にぐっと力を込め、自分の身体を仁人に押し付ける。
「なになになに、心臓に悪いよ」
「んふふふ」
「……何、その笑い方」
「いやぁ〜会えてめっちゃ嬉しいわぁ」
「……っ、なにそれ」
仁人の耳がじわじわと赤くなり、首筋まで朱に染まっていく。
太智はそれを見逃さず、ぎゅっとしがみついたまま腰を擦り寄せるように甘えた。
「えっ、待って。照れてる?吉田さん照れてるん?」
「お前が変な甘え方してくるからだろ!」
「仁ちゃんかわええ〜!もっと顔見せてや」
「い、や、だ!」
そう言いながらも、仁人の腕は逃がさないように太智の腰を強固に抱え込んでいた。熱い掌が薄いTシャツ越しに腰から背中へと這い上がり、太智の頭を撫でる。
「……寂しかった?」
「……うん」
ふざけた笑顔がほどけ、太智の瞳が濡れたように揺れる。
「会いたかった……仁人に、触ってほしかった」
仁人は一瞬息を詰めたあと、太智の腰をさらに引き寄せて熱い体温をぴったりと密着させた。
「……俺も。めちゃくちゃ会いたかった」
「……っ、ほな、もう一回言うて」
「は?」
「俺も会いたかった、って……声にして」
「今言っただろ!」
「もっと耳元で囁いてや~」
「お前なぁ……調子乗んなよ」
呆れたように笑いながら、仁人は太智の首筋に深々と顔を埋め、柔らかな肌に吸いつくように唇を寄せた。ちゅっと強い音が響く。太智はビクッと肩を揺らし、熱っぽい吐息を漏らした。
「……んっ、なに。今日の吉田さん、サービスええなぁ」
「サービスじゃないよ……会えなすぎたお詫び」
「あっは!かっこいい!」
「おまえ、イジってんな。覚悟しとけよ」
ふたりで吹き出した。それでも太智は離れようとせず、仁人の首に腕を回して足まで絡めようとする。
「……なぁ、もっかい、ちゅーして」
今度は甘くだだをこねるような、切ないおねだり。仁人はその熱く湿った瞳を見つめ、たまらないというように息を吐いた。
「……はいはい。おいで」
顎を掴み、唇を割り込むように重ねる。舌が絡み合う深いキスに、太智の膝からすっと力が抜ける。離れたあとも、太智がすがりつくようにもう一度唇を追いかけた。
「……んっ、おかわり……」
「太智、今日どうしたの?ほんとに……エロすぎるんだけど」
「知らん……っ、仁人不足で、全身おかしくなりそうやねん……」
「……っ、今すぐ抱きたい」
ぽろっとこぼれた本音と熱い吐息に、今度は太智が身体を強張らせる。
「…………」
「……何?」
「いや、今のもっかい……抱きたいってやつ……」
「言わねぇよ!自分で言っといて恥ずかしいわ!」
「えー!吉田さんケチやな」
「太智にだけは、ケチって言われたくないねっ」
仁人は笑いながら、太智の顔を両手で挟み込み、親指で熱を持った唇をぐっと押し開いた。
「……ほんと、こんなに俺を狂わせるやついないと思う」
「いやいや、仁人のほうが罪深いわ……テレビであんな顔して……僕、嫉妬で頭おかしくなりそうやったんやから」
「ドラマ見たのかよ……」
「見たわ!『溺愛してます』とか言うて!僕に言えや!」
「……っ!太智だけに言ってるつもりで演じてたよ!」
「うぇ…っ!?あ、ほんとぉ?」
太智が苦しい時によくやる、笑顔でダブルピースをする。
「お前ほんっと……後で泣いても知らねぇからな!」
仁人が太智を抱きしめなおす。文句を言いながらも、太智は嬉しそうにその首筋に顔を埋め、わざと敏感な耳たぶに熱い息を吹きかけた。
「……今日、帰らんといて。朝までずっと、僕のこと溺愛してな」
腰に響くような甘いおねだり。仁人の腕にぐっと力がこもる。
「帰んないよ。太智がもう無理って泣くまで、ずっと離さない」
「……やったぁ」
「ふはっ、声!めっちゃエロい顔してんじゃん」
「そら嬉しいやろ!仁人が一晩中僕を可愛がってくれるんやで?最高やん!」
「んははは!太智くん、今日ほんと素直すぎて可愛すぎるね」
「腰だけ気ぃつけてな。痛む前に僕が上で動いたるわ」
「じゃあ服、今すぐ脱がせていい?」
「調子乗んなや!ベッド行ってから!」
「お前が誘ったんだろ!」
顔を見合わせて、また笑い合う。
仁人が太智の鎖骨あたりにキスを落とすと、太智も仁人の首筋に唇を寄せ、小さな歯立てで印をつけるように噛みついた。
「……仁人、好き。めっちゃ好き」
「……うん。俺も好き。お前じゃなきゃダメ」
「大好き?」
「めちゃくちゃ大好き。おかしくなるくらい。」
「よっしゃ!」
「何がよっしゃだよ、台無しにするな!」
仁人は呆れたように笑いながら、太智をベッドの上に優しく押し倒した。久しぶりすぎて、寂しすぎて。いつもなら照れ隠しに憎まれ口ばかり叩くふたりなのに、今日は溢れ出る欲情も、愛しさも、肌を重ねたいという本能も、ぜんぶ隠しきれない。
それがなんだか愛おしくて、快感で。
「……太智」
「んー?」
仁人は太智の上に覆いかぶさり、太ももの間に自分の膝を割り込ませた。ずしりと乗かる体温に、太智の口から「あ……」と甘い声が漏れる。
「もうちょっと、力抜いて……奥までくっつきたい」
「……ふふ。ええよぉ。仁人のすきなようにして?」
今度は太智が、上に乗る仁人の髪に指を絡め、優しく撫で上げた。
「おい、その言い方……後悔するぞ」
「でも、こういう僕が一番好きやろ?」
「…………好きだけど!……むかつく」
「わはははっ、ん……っ!?」
笑い転げる太智の唇を、仁人は強引に奪い去り、そのままシャツのボタンを一つずつ弾くように外していった。
「……ほんと、好きすぎて頭おかしくなりそう」
その掠れた本気の囁きには、さすがの太智ももう茶化せなかった。
うっとりと目を細め、与えられる熱い快感に身を委ねながら、太智は仁人の背中にしっかりと腕を回した。
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時ユニ会議中のニヒルに笑う💛の手前にいたの……💙だったって。💙みて自然に笑っちゃった💛。えーーーすき。
最新のTikTokも仲良く♡作って踊って。最近らぶらぶ漏れ出してますよね、インスタライブも顔見合わせて笑ってて。ありがたい。
コメント
8件
最高すぎるよ~!! ニヤケすぎて口角どっか消えた笑(?) 吉田さんが珍しくだいちゃんにデレデレなの好き🫶🏻️︎💕 ねむ子ちゃんマジで天才すぎる~!
最高です✨