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俺だけ死に戻りが出来なくなった。

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俺だけ死に戻りが出来なくなった。

3 - 命を懸けたサバイバル

♥

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2022年09月07日

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「お、手っ取り早そうな洞窟はっけーん」

「さーて、ダイヤ掘りに行きますか〜」


皆が足を進める中、1人だけ洞窟の入口に立ったまま唖然としている人物がいた。


「ん?シッマどしたん」

「な…、何も見えへん……」


一寸先はただ闇が広がっているだけだった。

裸眼だと、こう見えるんや…。


「仕方ないなぁ。ほい、松明係よろしく」

「おぅ…」


ぺい、と乱雑に投げ出された松明が揚々と光り輝いていた。

多分これ、普通に触ったら熱いよな…。

炎が触れないよう、そっと持ち上げ手に持つ。それはほんのり暖かく闇を退けてくれる。


「シッマ〜、置いてくでー。てか、シッマ居ないとオレら進めなーい」

「今行くでー」


いつもの手順で松明を手際よく置いていく。

いつもどんな風になってるんか気になってたけど、ホンマにそのまんまくっついてんのや。

1人で勝手に感心していると、何かがなびく音が後ろで聞こえた。


「え…?」


振り向くとそこには、まさしく『骨』が立っていた。


「うわあぁぁぁ!!」


盛大に声を上げ、一目散に来た道を戻る。


「ぶちょー、どうしました?」

「ショッピ君、スケさんいるっ!!」

「あー、はいはい」


さぞめんどくさそうに答えると手元から弓を取り出し、慣れた手つきでスケルトンを射抜いた。


「た、助かった…」

「はぐれないでくださいよ〜」

「わかった…」


スケルトン、リアルだった…。

未だバクバクと落ち着きを取り戻さない鼓動を抑え、呼吸を整える。


「…んぁ」


なんか光った気ぃする…。


「シッマ、松明切れたか?」


返事はない。


「…?」


不思議に思い振り向くと、そこには彼の姿はなかった。


「は?」

「トントンどしたん?」

「コネシマが居らへん…」

「えっ、また1人でどっか行ったんですか?」

「来た道戻ったら、松明あるんちゃいます?」

「せやな、一回戻るか」


チーノの言う通り、彼らが進んできた道の逆側に松明が伸びていた。おそらく、コネシマが通ったであろう場所。


「アイツ、勝手に…」

「急いで探しに行くか」


しかし、意気込んだのも束の間、黄色い頭がぴょこりとブロックの隙間から覗いた。一同が同時に肩をすくめたそのとき、


「っ!!、コネシマ後ろ!!」

「あ…?」


シャオロンが叫んだ。彼の背後に一体のゾンビが迫っていたのだ。武器を取り出す暇もなく、ソレがコネシマに覆いかぶさった。


「コネシマ!」

「シッマ!!」

「っ?!!」


皆が彼を助けるべく一斉に駆け出した。

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