[プロローグ]
誰か聞いて欲しい。
sideしは
_LINE画面_
「西条 志倉」
と書かれた文字を見ては、タップして戻ってメールしようか悩んでやっぱやめて、とかれこれ30分は経っている。
「ゔーー…」
らしくないな、と思いつつ少し火照ってる頬を冷ましながら、頭に浮かぶ思いを見て見ぬふり。
「明日一緒に学校いかね?」
とか前は普通に言ってた言葉を打つことが出来ない。
明日は特に何もないが、勉強会をしたいのでよければその話をしたい。
というかしなければならない。
まあでも私たちただの幼馴染だから、そんなこと気にする意味ないから、って言い聞かせて、なんとかメールを打つことにする。
返信はまだない。
モヤモヤした気持ちを抱えてそのままに寝ることにした。
side志倉
俺としはは幼馴染である。
あ、因みに俺片想いしてるから。告白はしてないけど。
友達が片思いめっちゃ楽しいとか言ってたけど、俺はそう思わない。だってだるい。自分だけ想うのも、その想いはかえってこないし、時間の無駄。
はぁ〜……。
でもただの幼馴染だし、初恋じゃないし、大丈夫。
なんて思ってたのがさっき、そして今、目の前のLINE画面を覗いて頭を抱えている。
[明日一緒に学校いかね?]
いかにもしはらしい文。ついでに言えば近頃頭を悩ませている原因の奴からでもあった。
ゔ…。
「行く」って短文で返して、ため息をついた。
自分が思ってる以上に想いが強いのだと、そんなことは無視することにした。
【あとがき?】
割と甘くなりそう…?
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