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「…あの、少し聞いてもらってもいいですか」
「反転術式について?」
「まあ、そんなもんです」
私の過去からお話します
…3歳…だったかな
そのあたりから『視える』ようになったんです
薄らと
それは日が過ぎると一緒に
どんどん、どんどん
濃く視えるようになりました
今思えばこれはすべて
呪霊だったんだなと思いました
そして、襲われることはなかった
今はこれが疑問『でした』
「でしたって、過去形なの?」
「はい、過去形です」
「…それについては今からお話します」
今から2年前くらいのことです
私は『やよい』という男の子と仲良くしていた
とても楽しい時間だったな、
その時間も突然終わりを告げるって
こういうことなんだなぁって思いました
その日は
お祭りをやっていて
沢山呪霊がいました
『やよい』はその呪霊を作る
「待って一旦ストップ!!」
「どうかしましたか?」
「呪霊を作るってなに!??!」
「そのままの意味です」
作るだけではない
それを痛めつける
そしてそれを『反転術式』で治す
これを繰り返し、祓っていた
反転術式以外の術式は持たないから
彼はこれが嫌で戦っていた
「…ごめんまた」
「いえ、大丈夫です」
「それの何が反転術式と唯に関係が…?」
「…」
「…ごめん」
「…いえ、それものちにお話します」