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初めまして 💖 です♩♩♩名前は適当にうるとか呼んでください◝❤︎ ͛
六奏様を主に小説を書いていきますദ്ദിᐢ- ̫-ᐢ₎
オレンジ色の灯りが、俺と彼だけの狭い部屋をぼんやり照らしていた。
テレビはつけっぱなしで、低い音を静かに流し続けている。
俺の瞳に映る茶髪の男。
「俺、遊び行ってくるから、勝手に寝てて。」
「え、今日も、?5日前からずっとじゃん、」
「るせーな。だまれよ。」
機嫌に触れないよう、思ってもいない言葉を次々に出してゆく。
先程出したコーヒーは、まだ彼の元で湯気をもくもくと出している。
「ごめん、そーだよね、笑」
「くそが。分かってんなら黙っとけよ。 」
「ぁ、コーヒー…、… いらないよね、笑」
小さく舌打ちを鳴らしバタンと扉を強く閉め この部屋から出ていく。
それと同時、キッチンへと足を運び コーヒーを流し台へと流す。
少し前まで、幸せに暮らしていたはずなのになぁ、と思い出に浸ると思わず指が震えてしまう。
「もうちょっと、優しくできないのかなぁ、……って誰に言ってんだか、」
「ぁ、なつ、おかえり、」
「まだ起きてたの?……しつこいよ、笑」
「ごめん、どうしても話したくて、さ」
彼が入ってくる前の部屋は暖かかったはずなのに、入ってきた瞬間、別の部屋みたいに寒気がした。
言葉が喉につっかえて出てこなくなる。
肩が震える。
「…あのね、俺ら別れた方がいいと思ってさ、」
「……そっか、」
それだけ言って俯いた瞬間、なつの動きが一瞬だけ止まったような気がした。
玄関に蹴ったバッグのファスナーが揺れ、その小さな音だけが部屋に響く。
「……お前、なんでそんな顔すんの?」
低い声。
いつもの冷たさより、ほんの少し濁ってる。
「別に、なんもねえよ」
「してる。めーっちゃしてる。」
溜息をつきながら、視線だけをこちらに寄越す。
1度逸らして、また見る。
その癖、前から変わってないなぁ。
「別れるって言われて、そんなしんどい?」
「当たり前。…俺、ずっと待ってたのに、」
言うつもりのなかった言葉が勝手にこぼれていく。
すると、なつの眉が少し寄った。
「……あー、もう。」
なつが頭を掻きむしる。
イライラだけじゃなくて、迷ってるとの仕草。
「重いし、しつこいし、めんどいと思ってたけど。」
そこで言葉が止まる。
俺は声が出せない。 ただ息だけが詰まる。
なつがゆっくり息を吐いて視線を床に落とす。
「でも、泣きそうな顔されんのは……ずりぃわ。」
その声は小さく、聞き取れないほど揺れていた。
俺の胸はきゅっと、締め付けられるような痛みが走る。
なつはすぐに表情を戻してまた素っ気ない声で言う。
「知らないけど。笑」
でも、その”知らないけど”は、 いつものように冷たくはなかった。
𝖋𝖎𝖓…♡
ご覧いただきありがとうございました😽♡
そのうち連載も挑戦してみたいな、って思ってるのでよければ見てください😻🩷
♡沢山押して欲しいな😺😺😺
コメント
7件
好きです好きです好きです💖💖💖💖 相変わらず文才が光ってますねとても🫵🏻🌟 機嫌悪い赤さんちょっと刺さってしまう…🤦🏻♀️ そしてなのですが私に見覚えは無いですか…?😺🖖🏻