あれから2年後
今もなおフランスのチームで戦っている。
あの日から兄と潔を潰すことだけを胸に休む暇なくサッカーをしてきた。
僧悪を原動力にしていたのはブルーロックの時からたが、あの日からよりいっそう僧悪が増え、がむしゃらに突っ走ってきた気がする。全ては俺の人生をぐちゃぐちゃにした糸師冴を潰すため、俺より高い評価され受け付けてきた潔を潰すため。
「りん、今日飲みにいくんだけど凛も来ない?」
練習終わり、更衣室でシャワーを浴びて着替えているとチームメイトが誘ってきた。
凛「行かない…」
「ん~お子ちゃまだなぁ~」
チームの中でも比較的物分かりのいいこいつは、まあ気が向いたらでもいいからいつでもおいでよ。みたいなことを言って、更衣室を後にした。酒なんて、飲み会なんて行ってる場合じゃない。行っている間に、兄は、遠ざかって、潔には追い越されて……。
凛「……っ」
考えていると目眩がする。壁に寄りかかって視界がクリアになるまで待つ。
最近ずっとこの調子だ……、いつだって体調を整えておかなと、いいプレーができない…、
凛「はぁはぁ…」
…ダメだ、全身がだるい。
今日は早く帰って寝よう。
トレーニングも今日の分は終わってるし、…あっフランス語の勉強、、、はもういいか。結構分かってきたし。
数分目を閉じて、ある程度楽になったら真っ直ぐ家に向かう。向かっていた足を止め、タクシーを拾って振動に揺られながら、家に向かっていた。
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