「浸透していく雨水」の続きです
krsm
smの偏頭痛とkrの歪んだ愛の話
時系列順なので視点めっちゃ変わります
まだまだ続くので暇な時に呼んでください。
kr side________
押し倒したはいいものの、ここでスマイルを襲う事は出来ない。
雨で体調も情緒も不安定で襲ったら全てをぐちゃぐちゃにする。
そんなスマイルが見たいのは俺の願望ではあるがやっぱり今は条件が悪い。
俺は慈悲の心でなんとか耐えた。
スマイルを見下ろすのは気分がいい。
眼はゆらゆらと揺れ、なにかを期待している。
襲うことはしない。スマイルもわかっているだろう。
スマイルは俺の服の裾をぎゅっと掴んでくる。
kr「どうした?」
sm「なんでもない」
kr「なんだよ」
sm「、、俺の事好き?」
うわぁ〜。なんだこの可愛い生き物は
あー今すぐ襲ってぐちゃぐちゃにしてやりてぇ。
抑えろ俺、雨が開けたらどんだけでも襲っていいんだから。
kr「大好き、そんな事聞くなんて珍しいね。どうしたの」
sm「なんとなく、」
kr「ふーん」
しばらくスマイルは黙ったままだった
sm「一応俺病人ね?」
開くと文句が出てくるこの口は可愛らしい
kr「嗚呼、そうだったね」
上から見下ろすのはとても良かったけど、病人の上に乗るには確かに良くは無い。
俺はスマイルの上からどいいぇコーヒーを入れようと思い立ち上がろうとすると、袖を引っ張られた
sm「どこ行くんだよ、」
kr「コーヒーを入れようと思って」
sm「、、、」
寂しそうで悲しそうな眼
嗚呼、違う。
kr「どこにも行かないよ」
俺はスマイルを引き寄せてハグをした
kr「どこへ行ってもスマイルの所に帰ってくるよ」
sm「帰って来てくれるなら別にいい」
精神が身体が弱ってもツンデレである事は変わらない
kr「スマイルも一緒に行こう」
sm「、、?」
kr「どんな所も一緒に行こう」
大好きで、愛しくて愛してやまない。
貴方となら一緒に死んだって構わない。
sm「ふっ、なんだよそれ」
スマイルは小さくクスっと笑う
酷く歪む俺の気持ちはスマイルには受け止めきれない程大きくそれと同時に全てを注ぎたいのだ。
sm said________
コーヒーを入れてもらって飲む。
鼻を抜けるような香り
これだからブラックが好きだったりする
kr「スマイルちゃんと薬飲む様になったね」
sm「きりやんが飲ませてくれるから、」
kr「ふふ、それでも偉い、偉いよ」
きりやんは俺の頭を優しく撫でてくれる。
まだ少し頭は痛いが、きりやんが撫でてくれた所は心做しか痛みが和らいでいる気がする。
俺は薬の副作用が嫌いで薬をなるべく飲みたくない。
特に眠くなる副作用が嫌いだ
俺は俺のタイミングで寝たいのにと思う
この歳になるまで、薬の副作用について考える事をしなかったが、
きりやんが飲ませてくれるようになってからちょくちょく考えていた。
ネットで調べたりする力は残っていなく、病体でなければ考えもしない。
でも病体になって考えてみると、頭痛とか腹痛とか症状があってそれが辛すぎて寝れないってざらじゃないと思う。
だから寝やすくなる様にしてくれているのか、
最近の人は無理してまで仕事をする人がいる。
無理に体を動かさないように安静にさせる様に眠くなる様にさせてくれてるのかなとか。
薬がどんな細胞も攻撃するから身体が疲れて眠くなるのか。
kr「スマイル、?」
sm「?」
kr「大丈夫?」
sm「うん、ごめん。もう一杯貰える?」
kr「わかったよ」
きりやんが立ち上がってコーヒーを入れにキッチンへ向かう。
きりやんの後ろ姿を見て、今日見た夢と重なった。
どんどん離れていくきりやんを見れば見るほど冷や汗が止まらなくて、きりやんがどこかへ行ってしまうのではないかと思う。
俺は震えた膝を抑えながらきりやんの後ろをついて行った。
どこか行っちゃうのが怖くて、離れるのが嫌でそんな事思うなんて俺らしくなくて悔しい
きりやんが途中で俺が後ろからついていっているのに気づいてどうした?と声をかけてくれた。
でも俺は黙ったまま袖をぎゅっと掴んだ
kr「スマイル別にコーヒー飲みたくないんでしょ?」
sm「え、?」
kr「副作用効いてきた?寝ようか」
sm「うん、、」
きりやんはそっと俺の腰辺りを引いてベットへ連れて行ってくれた。
sm「きりやんは寝ないの?」
kr「ふはっ、一緒に寝て欲しいならちゃんと言えよ」
sm「別に」
俺はいつだって素直になれない。
病体の時ぐらい甘えてみろよな。潜在的能力がそれを否定しているがな。
kr「じゃあ寝ない。おやすみスマイル」
sm「、、やだ。寝よ?」
kr「ふふっ、できんじゃん」
きりやんはとても嬉しそうだった
たまには甘えて見るのもいいのかもしれない。
きりやんは暖かくて俺はすぐに眠りについた。
目を覚ますときりやんは隣にいなかった。
別に特に変な焦りとか不安とかなかった。
いつも通りだった。ガラスに当たる雨の音はいつの間にか弱まっていて、俺の頭痛などもなくなっていた。
時間は夕方俺はどんだけ今日眠りに着いていたんだろうか。
暑くて少し動く。シーツはひんやりしていて気持ちがいい。
部屋は静かで雨とシーツが擦れる音。
嗚呼まだ眠いかも、、
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To Be Continued…
コメント
2件
最高です!!