テラーノベル
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「パシフィック、成功ーーー!!!!!」
「「「うおおおおおおおーーー!!!!!」」」
「いやよくやったよ俺ら!」
「ほんとに、なんであの状況から勝てたんだろ…w」
「成功すりゃなんでもええわ!!俺たちが最強の鴉だ!!!!!」
鴉
それは、この街”ロスサントス”を拠点とするギャング
彼らは今、大型犯罪を成功させ、見事に勝ち星を挙げていた
「今から飯行かね?」
「えめっちゃ行きたい!」
「俺も!」
「しょうがねぇなぁ〜俺がお前らの分まで奢ってやるよ!!」
「「やった〜!!」」
ブゥ—ンキキ—-ィッ🚓
そこに、何台もの個性豊かな警察車両が止まる
「お疲れ様で〜す」
「こやおつかれ〜」
「今回は俺たちの勝ちか??」
「はははwそうっすねw」
「小柳もよくがんばったよ、ほんと」
「勝ったやつに褒められてる?俺。そんな悲しいことある?」
「あ、てか警察の皆さんも飯行きません?」
「ボスの奢りっすよ〜!」
「え、行きたい行きたい!」
「おい盗んだ分の金全部消費させようとすんな」
wwwwwww
カチャッ
大型犯罪後の束の間の時間
警察とギャングの交流
現実では有り得ないが、ここは”ロスサントス”
犯罪の賑わうこの街に、”死”という概念は存在しない
だからこそ、現実とはかけ離れた世界が存在する
そんな世界で、不破湊は生きていた
fw「んははwボスありがと〜w」
バンッッッッッッッ────
fw「っえ、」
プシッ
刹那、不破の胸元から、赤色の液体が溢れ出す
叫ぶ余裕のない程の痛みに耐えきれずその場に倒れた
「ふわっち!!!!!!!!」
そこで、不破の意識は途絶えた
「ふんふふーん♪」
ここは”にじサントス”
犯罪が盛んなこの街には、様々な者がいる
デスドライブなるものをする救急隊、ハッピーな薬を秘密裏に作って売っているタクシー運転手、多くの金を注ぎ込んだ結果キャバ嬢にフラれる警官
そして、呑気に鼻歌を歌うフリーター ───
「次はどこで売ろっかな〜」
彼の名は三枝明那
バス運転手、パン屋、木こり………
様々な職種を知り尽くすジョブマスターである
現在はその中でもホットドッグ屋をしているようだ
akn「うーん……やっぱ売上の面考えると警察署前が1番いいんだよな…」
「……よし!また警察署前で売ろーっと」
ゴシャッ
「…ん?」
(なんか当たった……?)
自身のカートに何かが突っかかる
三枝はカートから顔を覗かせてみる
「!わっ、びっくりした!!」
目の前には怪しい面をつけた男が、建物にもたれかかって座っていた
「……えーっと…あの〜………?だ、大丈夫ですか〜……?」
声をかけてみるも、ピクリとも反応しない
三枝は試しに脈を測ってみる
「……動いてる」
「てことは生きてはいるのか………居眠り?」
「てかこのお面怪しすぎやろ」
三枝は迷いに迷った末、警察に電話をかけることにした
この状態で放ってはおけない、そう思ったが自分のみでどうにかできそうではなかったからだ
それに、ちょうど警察署前で商売をしようとしていたし、来る警官にそのまま押し売りすればいいと考えたのだ
スマートフォンのアプリから上に名前が乗っていた警官に電話をかける
「あ、もしもしー今暇?」
「お待たせしましたー」
akn「あ、ローレン!やほー」
「やほー」
数刻してパトカーが到着した
このノリの良さそうな赤髪の警官はローレン・イロアス
にじサントス警察署の署長をしている
銃の扱い、カーチェイス……様々な面で一流で、警察署内でもトップクラスだ
lr「んで、これが例の方ですか……」
akn「そう。さっきから全く起きる気配しないんやけど、脈はちゃんとあるから寝てるだけなのかも……?」
lr「ふーん……」
「……ま、一旦強行突破か」
akn「え?」
ローレンは男の肩を掴み、逆に56してしまうのではないかという位壁に打ち付けながら思い切り揺さぶる
lr「お”きろーーーー!!!!!!大丈夫ですかーーーー!!!!!!!お”ーーーーーい!!!!!!!」
akn「豪快だな…w絶対怪我するよこの人」
「………………ん、」ピクッ
揺さぶること数秒、ようやっと男が目を覚ます
akn「!起きた!!」
lr「起きた!?」
「んぁ、ここ、は」
「あぇ、?」
lr「大丈夫ですか?アンタ気失ってたんだぞ」
「……!ぇ、」
彼────不破湊はパシフィック銀行の前にいた
自分は先程、胸から血を流して倒れたはずでは…?
そう思い自身の胸元に手を当てる
fw「…ち、が、ない」
lr「血?」
「アンタ、もしかしてなんか犯罪やっちゃったの?w血弾食らった?」
血弾
にじサントスで使用される銃の弾。これを食らうと弾から赤色の液体が溢れ、じんわりとした痛みが生じる。
同様、ロスサントスでも使用されている弾である
fw「ぇあ、お、れ」
「……!」
不破は警官の顔を見つめる
特に注視したのは装いだ
fw「ろー、れん、?」
lr「ん?俺の事知ってんの?」
fw「あぇ、?」
自分のことを知っているのかと問われ、不破は混乱する
ローレンは、鴉の元メンバー(諸説あり)で、現在はギャング「BBB」に所属していたはず、
ふと、ローレンの隣にいる男に視線を移す
akn「、?」
fw「………ぇ、」
「あきな、」
akn「え、俺のことも…!?」
さらには親友のメカニック、アキナが自身のことを心配そうに見つめており、不破はさらに混乱する
lr「うーん…とりまそのお面、外してもらってもいいっすか?どう見ても怪しいんで、」
fw「ぅえ、」
不破は迷った
相手はローレン、ギャング仲間だ
しかし、現在は警官の装いをしている
もしかしたら俺の知らぬ間に足を洗って警官になったのかもしれない
そうなったらここで面を外すのはまずい、確実に捕まる
そう思い、こちらへ伸ばされたローレン手を振り払った
パシッ
lr「………ふーん、そんなことしちゃうんだ」
fw「……ぁ、やば、」
刹那、ローレンは不破の両腕を壁に固定させる
普段のローレンからは感じられない、重い圧のあるような何かを感じ、不破は「ヒュッ」と息を吸い込む
fw「……ったぃ、」
lr「反抗するんだったら無理やり剥がすまで…!」
fw「!ちょっ」
黒い仮面が剥がされる
その瞬間瞳に光が差し、少し顔を歪めた
fw「っ、」
lr「さてと、やましいことがあんなら─────え?」
akn「ふ、ふわっち!?」
fw「あぇ、?」
俺のことが分かる…?仮面を外したら?
でもいつもこの仮面をつけているはずだ。ならどうして……?
不破の脳内で数々の疑問が渦巻く
lr「なぁーんだふわっちかよぉ〜……最初っからそう言えばよかったのに〜!」
「……でも、いつもと服装違うんやね?」
いつも……?
fw「あ、え、っと、」
プルルル………
ふと、1台のスマホから着信音が鳴り響く
どうやら三枝のスマホのようだ
akn「ん?あれ雲雀からや」
「もしもし〜?」
hb『もしもしあきにゃ!?!?』
akn「どうした?そんな焦って」
hb『それが、ボスとさっきから連絡が取れなくて、!!!』
akn「……え?ふわっちなら今ここにいるけど…」
hb『ぅえ!?まじっすか!?!?』
akn「まじまじ、生き倒れてた」
hb『はぁ〜〜よかったぁ〜〜〜!!』
fw「……?」
akn「ふわっち、ふわっちの愛しの子供からの電話だよ」
fw「こど、も?」
「俺、こどもなんて産んだ覚え……いやそもそも産めんか……」
akn「………え?」
ふわっち…?
ふわっちいつも「うちの子供たちが〜」って楽しそうに話してたのに……産んだ覚えないとか……
三枝は考えた末、1つの推論にたどり着く
信じられないけど、これが1番考えやすいよな……
hb『……あきにゃ?』
akn「……ごめん雲雀、またあとでかけ直すね」
hb『あ、はい!わかりました!』
プツッ
akn「………ねぇ、」
fw「…?」
akn「……君は、ほんとにふわっちなの?」
fw「……え?」
akn「だって、いっつも楽しそうに話すじゃん、『うちの子供達が〜』って。なのに急にド天然かますなんてこと、ありえないでしょ」
「それに、第一いつもと服装とか髪型違うし」
fw「……こども、たち、」
lr「………これ、ちょっと厄介な話か?」
「とりあえず詳しく聞かせてもらおっか。署までご同行願います」
fw「……あ、うん、」
正直俺も、ちょっと気になるし
そう思った不破は、多少抵抗がありながらもここ”にじサントス”の警察署へ向かった。
lr「ほーん、なるほど」
「あなたは本当に、正真正銘”不破湊”なんですね?」
fw「そうさ?」
「俺は不破湊、鴉!!」
lr「うーん」
akn「………」
lr「これふわっちだね」
akn「うん、wふわっち〜……やね、これ」
くっそあっさりで草
どうやらローレンと三枝は、口調と態度からしてこの不破は本物と結論付けたようだ
lr「でも鴉ってなんだ…?まぁ確かに黒い羽生えてはいるけども」
fw「そら鴉ですもの」
lr「あぁ…」
「鴉ってなにー?って聞いて鴉は鴉だよって答えるタイプのやつ⤴︎」
fw「ってか、俺もロレに聞くわ」
「お前いつから警察なったん?ギャングは?」
lr「……は?」
akn「え、ローレンって元ギャング??」
lr「いや違う違う!俺の経歴真っ白⤴︎」
fw「嘘つけよぉ!」
lr「嘘じゃねぇよ」
akn「えホントにどういうこと?発言と動作的には完全にふわっちなのに矛盾しまくってるよ、発言が」
lr「んー………じゃあ、今日の日付は?」
fw「7月6日」
lr「あなたが所属してるギャングは?」
fw「鴉」
lr「ギャングの仲間全員言える?」
fw「えーっと、葛葉と」
akn/lr「葛葉!?!?!?!?」
三枝とローレンは、突如自身の知っている名に反応した
あの葛葉がギャング…?まぁギリ片足突っ込んでる感じではあるけど……
fw「ABCと」
lr「エビオさん!?!?!?!?」
さらには副署長のエクス・アルビオの名前まで出てきた
副署長が、ギャング…?
いやDROPSではあったよ!?あったけど!!!
2人の中にクエスチョンマークが膨らんでいく
fw「かなかなとイブちゃんとー、」
akn「かなかな!?!?!?イブちゃん!?!?!?」
fw「パイセンと渋ハルと…」
lr「まて急に知らん名前出てきたぞ」
fw「え?知らんって……お前どうしちまったんだよ!?」
lr「いやこっちのセリフ!?!?」
fw「ぅえ、?ほんまにどういうこと…?」
akn「じじじじじゃあ、この街の名前は!?!?もちろん……?」
fw「ロスサントス…」
akn「ロス、サントス……?」
fw「え…?ここ、”ロスサントス”じゃないの…?」
akn「ふわっち、ここ……”にじサントス”だよ、?」
fw「にじ、サントス、」
lr「……マ、?」
akn「……”ロスサントス”なんて名前の街、この世界にあったっけ……?」
lr「いや、ないね…」
「どういうことだ……?」
「どうしたのー?みんな揃って」
バチッ
3人の目の前で、火花が飛び散る
そこの煙から姿を現したのは、サンタ姿の青年
fw「かなかな、?」
その青年は───叶だった
不破と同様、鴉に所属するギャングだ
それが今、自身の知らない姿で目の前に現れた
kne「やっほーふわっち。なんかいつもと雰囲気違うね」
fw「か、かなかなこそ、!」
「なんでサンタの格好……?」
kne「もー何言ってんのふわっち、僕はいつもこの格好だよ?」
「それともさ、”僕以外の僕“を知ってるの?」
fw「…!」
叶の意味深な発言に、不破は少し動揺する
“僕以外僕”…?
fw「…かなかな、?」
kne「ふふ、みんなの抱えるそのモヤモヤ、解消しに来たよ」
akn「え、叶さん何か知ってるの!?」
kne「……パラレルワールド、って知ってる?」
fw「ぱら、れる」
akn「それってあれよね?並行世界みたいな」
kne「そそ。この不破湊は、別の並行世界から来た不破湊なんだよ」
lr「………」
「はァ〜〜〜〜〜〜!?!?!?!?」
akn「そそそそんな非現実的なことある!?」
kne「あるある〜wてか僕らが老衰以外で4なないのもかなり非現実的でしょw」
そう、にじサントスやロスサントスの人々は、老衰以外では4なない
具体的な原理は不明だが、交通事故に遭っても、腹をナイフで刺されても、少しの痛みが走る程度で”ダウン”扱いとなりいくらでも復活ができる
まるでゲームのように
akn「それは確かに」
lr「話が噛み合わないワケよ……」
fw「んぇ…?どういうこと??」
lr「え、え、え、じゃあこっちのふわっちは!?どうなっちゃったの!?」
kne「それがね、”ロスサントス”に飛ばされたっぽい」
akn「え、つまりさ、」
「”にじサントス”のふわっちと”ロスサントス”のふわっちが体ごと入れ替わっちゃったってこと…?」
kne「そうだね」
「そもそもふわっち、どうやってここに来たか覚えてる?」
fw「んえーっとね、」
「たしかパシフィック成功させて……」
lr「おい大型やってんじゃねぇかふざけんなよ」
fw「みんなで飯行こうってなって、ほんで───!」
akn「?どうしたふわっち」
fw「おれ、たしか撃たれたんや」
「ほんで倒れて、今まで感じたことない痛みで、意識持ってかれて、気づいたらココ」
「俺、どうなっちゃったんだろぉ…?」
kne「今まで感じたことない痛み……」
lr「え、それってまさか”実弾”じゃないよな……?」
akn「実弾…?それって条例で禁止されてるんじゃ」
実弾
にじサントスやロスサントスでは使用されない弾丸。この世界の人間でも傷を負う危険なものであるため、使用に関しては条例によって禁止されている。
kne「……誰かが、それを破ったのかもねぇ」
lr/akn「!?」
lr「え、じゃあもしかしてふわっちは」
kne「4亡した、または意識不明の重体───だろうね」
fw「まぁじか」
akn「え、それって結構ヤバいんじゃね、?」
kne「相当やばいね」
lr「あっちに飛ばされたふわっちは?その状態のふわっちに乗り移った、とかではないよね?」
kne「うん、別個体として送られてるはずだからそこは安心して欲しい」
akn「よかったぁ……いやよくはないけど」
lr「それにしても、これからどうするよ」
kne「とりあえず僕はふわっちがここから帰る方法を探してみるよ。一応この世界の神様だしね、何か分かるかもしれない」
lr「おっけー、ありがと叶さん」
「んでふわっちはどうするか」
kne「1回アジトにでも行ってみたら?ボスがいないとドットスリーの人達も心配でしょ」
「んまぁ正確にはボスではないんだけど」
lr「じゃあ俺が────」
ピピッ
ローレンの胸元からノイズ混じりの副署長の声が響く
“〇〇〇〇で銀行強盗!誰か行ける〜?”
だが、皆忙しいのか答えるものは現れない
lr「あー……俺行くか、」
『俺行くわ、あと2人ぐらい欲しいかも』
“緋八行けまーす!”
“りりむも行けるよ〜!ガシャンッ”
署長の頼みとあらば!とでも言うような勢いで、同じく警官の緋八マナと魔界ノりりむがローレンの声に答える
lr『なんか1人危ない音したけど』
『まぁいいや、じゃあ2人とも現地で』
“はーい!”
lr「ごめんマジ、アッキーナ頼める?」
akn「全然大丈夫!俺暇だし」
lr「助かる。てかアジトの場所分かるの?」
kne「僕知ってるよ〜」
lr「え、教えて教えて」
kne「いや、警察がギャングのアジト知ろうとするなよ」
lr「普通知ろうとするだろうが」
kne「この街のバランス崩れるからだーめ。明那、番地スマホに送っといたからね」
akn「はーい」
lr「アッキーナ、いつか警察研修受ける時に、ね??」
akn「それまで俺が覚えてるかな〜w」
kne「それよりローレン。早く行かないと逃がしちゃうよ」
lr「やっべ早くしねぇと!!」
「いってきまーーーーーす!!!!!」
バタンッ
勢いよくドアが閉まり、慣れた音が街に響き渡る
kne「んじゃあ僕も戻るね〜。何か分かったら知らせに来るから」
akn「はーい!ありがとう叶さーん!」
kne「じゃあね〜」
バチッ
火花が飛び散った刹那、静寂が訪れる
akn「………んじゃ、行きますか不破さん」
fw「アジトかぁ〜、こっちの俺のアジトどんな感じなんやろなぁ」
akn「めちゃくちゃ呑気で草」
たった1発の銃声
そこから新たな物語が始まった
さてこの話は続くかな????????
最近ギャンボスfwがmadなtownに飛ばされる話が書きたいと思うたんじゃ
書くわ普通に
いや天使と学パロ書けよ
いや書いてはいますよ???ちょっとずつ。
あとさぁ、ちょっと皆様にご相談がございまして、
友達に次のにじそうさく出ないか誘われたんすよ
その友達は僕が出ようが出まいが出るらしいっす
え、どうしよう
僕が出ます!ってなったら来てくれるか……?
出るってなったら今まで書いた話のどれかを漫画化しようと思うとるんですが
どうっすかね…………?
あ、いいねください
コメント
2件
めちゃくちゃ最高で面白い話だった!続きが楽しみです!! 台湾にいるからにじそうさく行けないけどもし出るなら全力で応援します📣 漫画化するなら天使の話見たいです!!買えないけど!!🥲