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ロンドン
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「リクハルド…俺はまず、何をすればいい。」
「アズウィンドさん、僕が色々下準備をさせていただきますので、貴方が…ガツン!っとこの町の長に言ってください。彼、実はフギシーカ以外の人や物は信用していないお方なので…きっと、こういう人が来たら、びっくりして…考え方が変わるかもしれません。」
「そうか。」
ダグラスはリクハルドに視線を合わせた。
「僕は貴方が来るまで、何度も長を説得しようとしました…でも、どれもこれも失敗してしまって。だから、COMAから直接…脅しではないんですけど…きっと説得できるんじゃないかなって、思っているんです。」
「なるほど。」
「まぁ、僕が思っていることを、もっと強めたい感じなんです。だから、アズウィンドさんを…」
「分かった。急ごう。」
突然、ダグラスはリクハルドから離れていった。
「えっ!?走るんですか!?ここから長がいる所まで、十分遠いんです!」
「気にしない。」
「え!?何!?何って言ったんですかぁ~~~っっ!!」
「まだ、患者さんへの対応が終われへんねんな。」
「そうなんだ…ジュリエッタ。これ、もし終わったら、どうするつもり?」
ジュリエッタはしばらく考えて、
「どないすんつもりだって?まだきちんと考えてへんけど、都市部に行こかなって、考えてるとこやで。」
と話した。
「そうなんだ、じゃあ…」
「まだまだ患者さんへの処置が終われへんから、その話は後で話せやな。」
そう言って、ジュリエッタはサキから離れていった。ジュリエッタが入っていった建物の近くには、いまだに怪我を負った人が並んでいた。サキの隣には、リチードが立っていた。
「リチード君、今…どこ見てるの?」
「ぼく…?別に、何も考えてないだけ。」
「そうなんだ。私ね…リチード君がさ、自分のふるさとのこと…恋しく思っていたのかなぁって、考えてたの。」
「…」
サキは続けて、
「ねぇ、一通り全員の…やらなくちゃいけないことが終わったら…次は、リチード君のさ…」
「……」
「大丈夫、私達なら、なんとかできるからね。」
「…失礼します、リュハネン様。」
ダグラスとリクハルドは、長がいる部屋のドアを開けた。その部屋は”完全に”真っ暗であり、人も物もない、無限に闇が広がっているような場所だった。
「本当に、ここにリュハネンと呼ばれる人がいるのか?」
「はい…これも、彼の魔法の一種なんです。」
「演出?」
「…まぁ、元を言えばそうかもしれないですけど。」
そうして、2人は部屋へ吸い込まれるように入っていった。どこを歩いても、壁のようなものは見当たらず、また足元には障害物がない。
「まるで、夢の中で歩いているみたいだな。しかし…この狭い建物に、こんな広い場所があったとは。」
「この気持ち、分かります。僕が初めてここに来た時も…アズウィンドさんと同じことを思っていましたから。」
「…おや、今回は坊や以外に新しい客が来たそうだね。」
「!?」
ダグラスは突如聞こえてきた声に驚き、辺りを見渡した。しかし、そこにはなんとか認識できるリクハルド以外、他の人物が見当たらない。
「我が名はリュハネン・エンゲルブレクト。ここフギシーカを、長きにわたり治める者だ。さて、坊やの要件は何度も聞いた。じゃあ、その来訪者は、何を私に申し出たいのだ?」
突然、周りが一気に明るくなった。ダグラスとリクハルドの周りは、暗闇からいつの間にか、夕焼けと辺り一面に広がる花畑に変化した。そして、目の前にそびえ立つ大きな木から、白髪の、身長をはるかに超す長さの髪をなびかせた男がゆっくりと降りてきた。
「…彼が、リュハネン・エンゲルブレクト……」
リュハネンはダグラスに笑みを浮かべて、
「さぁ、私に何を言いたいのかね。」
と優しく話した。
コメント
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須古星さん、第35話お疲れさまです!✨ リュハネンさんの演出ヤバすぎて鳥肌立った…!!真っ暗から一気に夕焼けの花畑って、もう最高にエモい…😭💕 ダグラスさんが「気にしない」で走り出すとことか、リクハルド君が置いてかれてるのも可愛すぎてwww ジュリエッタさんの「都会行こうかな」っていう未来の話も気になるし、サキちゃんがリチード君の故郷の話しようとしてるの、優しさがにじみ出てて好きです…! リュハネンさんが何を聞いてくるのか、次がめっちゃ気になる〜!! 続き、楽しみにしてますね🌸⋆♡