この物語はある少年達をただただ見ていく物語。
言葉では表せないほどの苦痛を学校で感じ続けてきた少年「佐久間 湊 (サクマ ミナト) 」。
母親は毎日のように暴力、父親は毎日のように家具に八つ当たり、家庭を恐れ続けてきた少年「春野 海 (ハルノ カイ) 」。
この少年達は明日を恐れながら眠った。
眠った少年達は目を覚まし、目を覚ますとそこは知らない所。
何十mもある石でできた壁に、半径およそ15mの床、天井も床と同じ仕様。
少年達はお互いを警戒する。
だが話していくうちに少しづつ距離が縮まる。
ただただ縮まっていく距離を観察するだけの物語である。