TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「えー、それでは文化祭の出し物を決めたいと思います。何かアイデアがある人は手を挙げてください。」

 


葉が綺麗な色を纏うこの時期、この学校では文化祭というものが行われるようです。

 


「それにしても、この学校はイベント行事が多いんだね。」

「うん。学校を楽しい場所だと思えるように、生徒会がイベント行事を増やしているんだよ。」

 

「…文化祭はお祭り……この間のハロウィンよりももっと楽しい……。」

 


生徒会っていったい何者なんだろう……。


 

「はい、そこ、喋るなら手を挙げてね。」

「僕はやっぱり喫茶店がいいかな。飲食店の方が男女関係なく楽しめそうだし。」

 

「そりゃ、上流階級の桃瀬たちは客側なんだから楽しいだろうけど、中流以下の俺らはずっと働くんだぜ?そんなの嫌だよ。」

「そーだそーだ。毎年階級差別あるもんな。そういうことに関しては生徒会も全く動かねえし。」

 


「うん。だから、今年は僕たちも店番をしてみようと思って。」

「は…?店番ってお前らが接客すんのかよ。」

 

 

「その通り。階級差別のない文化祭にしてこそ、皆が楽しめるでしょ?せっかくのクラスなんだから、協力しないと。」

 

「もしかして、奏くんたちのエプロン姿とかも見られるのかな?」

「それならうちら賛成だよ。」

 

「なら女子はメイドか…?俺メイドなんてワクワクするんだけど。」

「お前、趣味悪いもんな~。」 

 


「はーい、皆静かに。他にアイデアがないなら喫茶店で決まりますが、どうですか?」

「異議ナーシ!」

 



私たちのクラスは喫茶店をやるのか……。喫茶店ってことは、コーヒーとか紅茶を淹れたりするんだよね……?

 


「花月、俺と買い出しに行くか…?せっかくならいい紅茶を揃えよう。美味しい菓子も。」

「うん。」

 

「私たちは衣装係でもやろうか。男子の燕尾服と女子のメイド服を作るよ。」

「後で紙配るからサイズ書いてねー。」

 

「ほんと、お前らは物好きだよな。誰が好き好んで文化祭なんか……。」

 

「あ、そうそう。赤羽くん、今年こそミスターコンでてもらうから、よろしくね。」

「ふざけんなよ水瀬…。」


「みすたーこんって何…?」

「ミスターコンテスト、略してミスターコン。学校内で行われる人気投票だよ。男子はミスターコン、女子はミスコンって言って、毎年盛り上がるんだー!」

 


「赤羽くん、不良キャラで顔は悪くないから、毎年オファーが来るんだよね。」

 

「お前ら好き勝手言いやがって……。」

「そうだ!せっかくなら花月ちゃんも、ミスコンに出ればいいんだよ。そうすれば赤羽くんも出るよ。」

 

「ダメに決まってるでしょ、結愛。花月は人間なんだから、全校生徒にお披露目なんかしたら危ない。」

 

「そっかー…残念。せっかく可愛くしてあげたかったのに…。」

「メイドでも十分可愛くできるって。」

 

文化祭もまた何かが起きそうな予感……。

生贄の花嫁~Lost girl~

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

18

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚