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こんにちはメインbrkn+krの話です
長いので2個に分けます
どんな結末でも許せる方のみお読みください
ご本人様とは関係ありません
――――――――――――
僕はきんときが好きだ。この世界に来て共に6人で生活を初めてからもう長い時間が過ぎた。エンドラだって討伐したし、新世界を目指して色んなところに冒険した。
そんな中で僕はきんときに恋をしていた。
理由はなんだったけ?
思い出せないくらいにはちっちゃな理由だったと思う。でも今はこんなにも大きな気持ちに膨れ上がって、自分じゃどうすることも出来なくなった。
きんときが好き、笑った顔も可愛い笑い方も理不尽なところも全部好きなんだよ僕。
きんときとならどこにだって行けるしなんだってできる。二人で幸せになりたい。
色んなことをしたい。
愛し合って生きてきたい。
だから僕は言ったんだ。
「きんときが、好き」
6人で共同生活をしてる中、合間を見計らって呼び出した。
あの時の驚いたきんときの顔は今も思い出せる。
「んぇ?あぁ、ありがと?」
「違うよ、きんさん。恋愛的な意味で好きなの」
困惑した顔そんな顔も大好きだけど、僕だって心を持った人間だ。この後なんて言われるかなんて簡単に想像が着く。
ヒヤリと息を飲む。
自分から言っておいて耳を塞ぎたくなった。逃げたくなった。
でもそんなこと、きんときの瞳に吸い込まれてる僕が出来るわけなくて。
「ごめん、Broooockとは友達でいたい」
「……そうだよね、ごめん」
簡単に振られた。
目の前が真っ白になる感覚がした。
全てが崩れ落ちたような何かが欠けたような未来にモヤがかかったようなそんな喪失感。
それでもきんときは優しいから本当に優しいから、なかった事のように接してくれた。今まで通り友達として話しかけてくれた。それはそれは本当にいつも通り。
初めから僕の恋心なんて無かったかのように。
でも僕はそれが許せなかった。
こんなにも好きなのに。
こんなにも僕はきんときを見てるのに。
あの言葉だって勇気をだして言ったんだ。
なのに無かった事になるなら、いっそ嫌われた方がマシだった。
その方がきっとすぐに僕も嫌いになれたのに。
こんなんだとずっときんときのこと諦められないよ。
この気持ちが間違ってるなんてわかってる。
重すぎる愛だというのも分かってるけど、きんときのことが頭でいっぱいでもう僕はダメみたいなんだ。
僕以外にその優しさを向けないで
僕以外と話さないで
僕以外は好きにならないで
そんなこと言えば本当に嫌われちゃうし困らせちゃうから言えないけど。
本当に弱い自分が嫌いだ。
嫌われたいって思った癖に結局はきんときの優しさに甘えて今日もサバイバルを進めてるんだから。
あの日からもう何日経ったのだろう。
日が登れば横一列に並んだベッドからモゾモゾと人が起きていく。
畑仕事して次の目標を立ててそれに目掛けて準備して……を繰り返す日々。
何も変わらない。
告白する前と何も変わらないのに、やっぱり振られたショックだろうか何をしても生きてる心地がしなかった。まだ立ち直れてないようだ。
「おーい、Broooock〜」
そう僕の名前を呼ぶのはきりやんだった。
「ん〜?なにー」
「いや〜?ぼーっとしてんなって思って」
「あぁなんだ。僕に用があるのかと思った」
「……きんときばっか見てないで、作業しろ」
そうチョップをされ、きりやんと目を離し、
ふとさっき見てた場所に目を移せば、
そこにはNakamuと話してるきんときがいた。
パチリと目が合った。
でもそれはすぐにそらされてNakamuと楽しそうに笑っていた。
「図星なのかよ」
「え?」
どこかでそう聞こえた気がしたけど、きりやんはもう僕に背中を向けていた。
今日も上手く手が進まない。あの笑顔が頭から離れない。どうして僕はダメなんだろうか。そんなことを考えても意味は無いのに考えてはブルーな気持ちが広がっていく。
今日はサボっちゃお。
1人になりたい。そんな気持ちが心を占めた。
材料を取りに行くふりをして普段は行かない森の中へ足を進めた。
静かな森を進んでいけば、スーッと涼しい風が吹く。
風に導かれるように進めていけばそこは、崖があった。
どこまでも続く森。落ちたらただですまない高さ。
見晴らしのいい景色に涼しい風。きれいな青空。
同じワールドなのに違う世界だと思わせてくれるこの場所に僕は一瞬にして心が惹かれた。
「うわ、すご」
今にでも崩れてしまいそうな崖っぷちに座り、
遠くの世界の地平線を見る。
遠くの方まで木ばかりでつまらないはずなのに、心がスっと軽くなる気がした。
ここでなら何を思っても許させるそう感じさせてくれた。
きんときは今頃Nakamuと仲良く作業してるんだろうな……
そんなことを考えてはモヤモヤして傷つく。
いつもなら考えるのを辞めようとか、思い出したくないって思うのに、この森はこんな醜い僕の黒い感情すらも受け入れてくれているように感じる。
僕が女なら付き合ってくれたのかな。
背も高く体格もいい可愛いとは程遠い僕は恋愛対象にはなれなかった。
いや、そもそもなれるなれないの話ではない。最初から土俵に立っていないのだから。
その事実が明確になってしまったあの日から確実に僕の精神を蝕んでいる。
じわじわと来る目の熱さに耐えきれず顔を塞ぐ。
毎日のように夜中に泣いては顔を洗ってベッドに潜る。
誰かに泣きつきたいのに誰にも言えない孤独さ
愛したい人とは離れていく距離感
知ってるよ。いつも通り接してくれてるきんときだけど、僕に気まずさを感じてるのわかってるよ。
それすら隠して接してくれようとしてるのもわかってるよ。無理させてごめんね、好きになってごめんね、離れなれなくてごめん。
もう諦めたい苦しいのはもうごめんだ。
なのに常に頭の中にいるのは、
眩しい笑顔でこちらに話しかけてくるきんときばかりで頭がおかしくなりそうだ。
きんときが僕を愛してくれるまできっとこの気持ちは解決しない。でもそんな日なんて二度と来ない。
なら僕はずっと息もできなくなりそうな程胸が痛むこの想いを背負って生きていかなければならないのだろうか。
その時僕を押すように追い風が吹いた。
冷たい風は僕を刺すように通り過ぎてく。まるで誘導されるように。
前にあるのは空と低い位置にある地面
ここから落ちれば、どれだけ楽になれるのだろうか。
「はは、馬鹿だな」
この世界に死という救いなんてないのに、それにすがろうとする自分に笑えてくる。
でも、魅力的に見えた。
死ぬのは痛い。それはもう十分経験してきた。
ベットに戻されて、痛み辛さは残ってるのに体がピンピンに動く皮肉さも知ってる。
死んだって誰にも心配されない寂しさも。
それでも、それが僕の救いだと思った。
今から落ちてしまおうか、
もう全て捨てて死んでしまおうか。
「でも、死ぬ前にきんさんの顔見たいなぁ」
今死ぬには少し心残りがある。
いやいつ死んでも結果は分かんないんだけど気持ち的に。
どうせならきんときと一緒にここから落ちれたらいいのに。
きんときと一緒に……?
「あは、それめっちゃ良いじゃん」
自分で天才だと思えた。そうじゃん。きんときと落ちれば幸せじゃない?死ぬ直前まで一緒にいれて最後を迎えるなんてそんな幸せあるのだろうか。
そんな事してしまえば終わりだと頭の中の僕がサイレンを鳴らす。
でもね、もうそんなのすらどうでもいい。終わりたい。終わらせたい。
早速きんときを連れてこなければ、そう思い立ち上がろうと思えばもう辺りは暗くなっていた。
もう夜じゃん。てか帰り道覚えてないんだけど。
ゆっくりと立ち上がって多分こっちだろうという道を進んでいく。
凛とした森は暗さを増させ、ひんやりと触れる空気が怖さを引き立たせている。
あちらこちらに湧くモンスター。
それに対して、ほぼ手ぶらな僕。
明るいものなんて持ってないし、武器も木の棒くらいしか無い。
不意にスケルトンの弓が飛んでくる。
それを危機一髪避けた僕は走り出した。
息が上がる
時々攻撃を受けて血が流れる。
苦しい痛い、早く帰らなければ。
はっはっ、呼吸をしながら来た道を掛けてゆく。
本当にこっちで合ってるのだろうか。
そんな不安が湧いてきた時、小さな灯りが見えた。
それはこちらに近づいてきてるようで、ゾクリと身体を震わせる。
今日に限って運がない。
もうこのまま死んで帰るしかないのか。
近づいてくる光に覚悟を決めてこちらから歩み寄れば、
それはどんどん知っているシルエットになってくる。
え、
「きんとき……?」
そこには松明を持ったきんときがいた。
「あ、ぶるっくいた。どこ行ってたんだよ。帰んぞ」
動揺と困惑が混じって隠せない。
「え、なんできんさんいるの?」
「何って探しに来たんだろ?みんな心配してたよ」
「そっか……ごめん」
「んーん大丈夫。早く帰ろ?俺眠い」
そう言って僕の前をスタスタを歩いていくきんときの背中を追いかける。
何それ。探しに来たって。何それ何それ!
困惑と共に胸の鼓動が早くなる。
きんときとこんな夜に2人だなんて。
変に上がってしまった口角が下がらない。
嬉しい。心配してくれてたなんて。
そんな気持ちが胸の中で広がり僕の心の嫌なものを溶かしてくれる。
あぁ、やっぱりきんときと居るのは幸せだ。
「そうだ、きんさん。来て欲しい場所があるんだけど、明日いい?」
「ん?まぁいーよ?」
「約束だからね?」
約束を取り付けてまた二人で歩く。
本当にやっぱきんときは優しいね
本当に優しくて愛おしい。
もう近くに拠点があるみたいだ。もう少し二人でいたかったなんてこれは強欲だろうか。
「んしょ、着いたみんな寝てるから俺らも寝よ」
「うん、おやすみきんさん」
「ん、おやすみ」
部屋に入れば右隅と左隅だけ空白のベッドがある。
僕たちの寝るスペースだけ丁寧に開けてあった。
隣のきりやんを起こさないように僕も布団に潜り込む。
ニヤニヤが止まらない。やっぱり改めてきんときが好きだと感じる。
そんな愛おしくてたまらないきんときと明日………
「遅い」
僕の思考を遮るように言葉が飛ぶ
横を向けばこちらを軽く睨んでるきりやんと目が合った。
「ぇ、きりやん?起きてたの?」
「どこ行ってたんだよ。心配したんだぞ」
「あぁ、ごめん」
じとり……とこちらを見つめるきりやんは、
ひとつのため息を吐いた。
「……危なっかしい。明日は早く帰ってきてよ」
おやすみ
不根腐れように吐き出されたその言葉を最後にそっぽ向くきりやんに僕もおやすみと、声をかけた。
明日が楽しみで寧ろ寝れない。
でも流石に疲労があり段々と瞼が落ちていく。
今日は涙を流すことなく寝れそうだ。
僕はそのまま眠りについた。