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「ハジメくん!!」
後ろから聞こえる声に気付かないふりをした。振り向いてしまったら、きっとこの生活は終わりを迎えるから
「あ、あのさ!」
ほんの少しの期待を、壊してしまいたくなかったから
「もう!そうやって勝手に自己完結するの!
悪いクセだよ!」
気づかないフリを、
「あのさ!」
腕をギュッと握られ、僕は振り向いてしまった。今も昔も変わらない、綺麗な目につらぬかれた。
「僕さ、ハジメくんのこと、好き…かもしれない」
…え?
「そこは、言い切ってくださいよ」
心拍数が上がったのを感じた、体が熱くなるのを感じた。とっさに茶化すようなセリフを返してしまった。ひたすらに嬉しい、顔があつい。
コーイチさんは頬をゆるめわらった。それにつられて、僕も笑った。
これで、僕の片思いは終わりを迎えた。
「あの、さっきの言葉、本当ですか? 」
「ホントだよ、恋とかよく分からないけど、こんなに特別なんだから、多分好き。こんなおじさんになって今更ってのも変だけどね 」
「鈍感でびっくりしましたよ…No.1ホストが」
「はは、ごめんね」 「…そっちこそ、こんなおじさんと付き合っちゃっていいの?君はまだまだ若いんだから」
「付き合っ、!…それこそ今更ですよ、」
「…それもそっか、そうだね」
コーイチさんは頬を赤く染め、目を伏せた
「ありがとうね」
「はい、こちらこそ」
僕たちの活動時間だった、歌舞伎町ではネオンが輝き、太陽が隠れるそんな夜 。
温かな光が零れる静かな家で、僕の 生涯の友人は、 恋人となった
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たくさんのいいね、ありがとうございました。あんなにくるとは思っておらず2度目3度見しました。少し短くなってしまい申し訳ないです
モチベと戦いつつ続きも書いていこうかと思います。