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コメント
1件
おおっ、めっちゃ熱量ある話だった…!妄想で満足してたはずなのに、まさかの勇斗が仕掛けてくる展開、心臓に悪すぎる(いい意味で)。「全部声に出てたよ」って台詞で確実にやられたわ。仁人の「傷ついてもホンモノがいい」って覚悟もめっちゃ伝わってきた。一気に持ってかれた🔥
🩷💛です
ご本人様には一切関係ございません
他での晒しなどご遠慮ください
地雷の方は🔙
「…あ!//ンっ」
握る手に力を込める。
少しピッチを上げ、終わりへと突き進む。
頭の中には一人の男を思い浮かべて。
口には出さない。だけど頭の中では何度も名前を呼んでいる。
…はやと、と。
メンバー全員が揃う仕事は久しぶりだ。
それだけで、ちょっと浮き足立つ。
いつものように一番乗りで楽屋へ。来たつもりが、既に先客がいた。
「おはよう、勇 斗 」
「おはよ」
振り向きながら、右手を上げて挨拶する姿がカッコいい。
その姿に見惚れているオレには気づかずに、勇 斗は姿勢を戻すと手に持つ台本に意識を向けてしまった。
それが少し残念なようでいて、でも勇 斗らしくもあり、思わず笑みがこぼれた。
続々とほかのメンバーがそろい、にぎやかになっていく。
舜 太に話しかけられ、大きな笑顔で応える勇 斗。
柔太朗が見せている雑誌のゲラに素直に褒め言葉を伝える勇 斗。
次のイベントの企画を説明する太 智に、真面目に頷きを返す勇 斗。
オレは、仕事の資料を読み耽るフリをしつつ、右半身で勇 斗を堪能していた。
オレは、勇 斗が好きだ。…その、恋愛的に。
自分の気持ちに気付いた時は、愕然とした。
家族みたいに大事なメンバーで、長年の親友で、男同士で。
何一つとして、成就する可能性がない。
だけど、一度意識してしまった気持ちに蓋はできず、何年も悶々と悩み続けた。
そして悩むことに疲れ果て、ある日、悟りにも近い境地に達した。
別に成就しなくったっていいや〜
オレが勇 斗を好きな気持ちに変わりはない。
勇 斗が恋愛的に振り向いてくれなくても、他に彼女を作ってもオレは受け入れると決めた。
ただ、夢の中だけは許してほしい。
オレは妄想の中で、何度も勇 斗に告白され、抱きしめられ、犯し、犯された。
妄想ならば傷つかない。
…はずだったのに。
「仁 人」
勇 斗がオレの名を呼ぶ。熱に浮かされたように。切羽つまったように。
その右手は、オレの頬に添えられている。
仕事終わりの楽屋で、ほかのメンバーは別の仕事に行ってしまい、勇 斗と二人きり。
なぜか、壁際に追い詰められ、左腕に行く手を阻まれている。全身から甘いオーラを醸し出す勇 斗。
流れに任せてオレが目を閉じれば、きっとその唇は重なるはず。
だけど…。
何度も妄想したシチュエーションなのに…。
何故かオレは反射的に顔を背け、両手で勇 斗を押しのけてしゃがみ込んでしまった。
…え!?何で!?
勇 斗が驚いた顔をしている。
…オレも驚いた。
「…ゴメン」勇 斗が力なく告げる。
え、何で?勇 斗がオレにキスしようとしてるの?え?え?オレのこと好きなの?そんなはずない!オレが勝手に好きで、勝手に妄想してるだけで、え?なんで?
「仁 人、俺で妄想してるの?どんな妄想?」
色を含ませた勇 斗の声。
顔を上げると、ニヤリではなく、ニヤニヤした、勇 斗の顔。
「…え?」
「全部、声に出てたよ」
自分の顔が、音を立てて赤くなる。
同じ目線の高さになった勇斗の腕がオレを閉じ込める。
「逃げないの?」
挑発するように、少しからかうように勇 斗が言う。だけど、その瞳の奥は真剣でオレの返事を期待と怯えを滲ませながら待っている。
…勇 斗もおんなじなんだ。傷つくことを恐れている。
傷つかない妄想 より、傷ついてもホンモノがいい。
覚悟を決めたオレは、勇 斗のシャツの襟元を引っ張って、近づいた唇に自分の唇を重ねた。