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次の日。
今日は日直だったから、僕は放課後、職員室にいた。
「せ、先生。できました」
僕が日誌を手渡すと、先生は笑顔で言った。
「ありがとう。本当、桧山はなんでも真面目に取り組むし、偉いな」
「あ、ありがとう…ございます。では、失礼します」
「ちょっと待ってくれ」
帰ろうとしたら、先生に引き止められた。
「桧山、委員会をしてみないか?」
「え……」
委員会…?
それって、人前に出たりみんなに呼びかけたりする…。
「……」
「あぁ、嫌なら無理強いはしないが…是非考えてみてくれ」
「……はい…」
僕とは縁がなさそうな委員会。
もちろん、考える気もない。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
教室にバッグを置いてきたことに気づいて、教室に入ろうとした時。
「……ッ」
誰かが泣く声が聞こえた。
(誰だろう…?)
そろりと見ると、桃田さんだった。