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Nemuri
76
#見たって面白くないよ
如月玲
73
4,259
おかず🐟
54
こんちゃ(≧∇≦)b
遅くなりましたが投稿しますっ(*˘︶˘*).。.:*♡
どうぞっ!
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「守りたい人」
「主将。」
「佐伯先輩。」
「……なんだ?」
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保健室の前。
佐伯は目の前の二人を見た。
陽太と莉愛。
なぜかものすごく圧を感じる。
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「雪音を無理させないでください」
莉愛が真顔で言った。
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「俺もそれ」
陽太も続く。
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「いや、俺だって」
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「じゃあなんで練習試合最後まで見せてたんですか?」
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「それは……」
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「朝比奈くんもです」
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「え?」
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「幼なじみなんだからもっと気づいてください」
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「なんで俺まで怒られるんですか!?」
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「二人ともです」
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莉愛はため息をついた。
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「雪音ちゃん、自分で限界って言わないんですよ」
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二人とも黙る。
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それは知っていた。
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「だから周りが見ないと」
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静かな声だった。
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でもそこには本気の心配があった。
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保健室の中。
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雪音は一人で天井を見ていた。
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(また迷惑かけちゃったな)
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最近よく倒れる。
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みんな優しい。
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優しいからこそ申し訳ない。
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その時。
ガラッ。
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「失礼します」
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入ってきたのは莉愛だった。
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「先輩」
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「体調どう?」
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「もう元気」
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「嘘」
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即答だった。
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雪音は少し笑う。
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「バレた?」
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「バレる」
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莉愛は椅子に座った。
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少し迷う。
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聞いていいのか。
聞くべきじゃないのか。
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でも。
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「雪音ちゃん」
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「ん?」
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「家でちゃんと休めてる?」
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その瞬間。
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雪音の笑顔が少しだけ固まった。
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ほんの一瞬。
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でも莉愛は見逃さなかった。
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「うん」
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答えは短かった。
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「そう」
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それ以上は聞かなかった。
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聞かない方がいい気がした。
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だけど。
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(やっぱり何かある)
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そう確信した。
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翌日。
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バレー部の朝練。
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「おはようございます」
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雪音が体育館へ入る。
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すると。
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机の上に紙が置いてあった。
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『マネージャー禁止事項』
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「?」
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読む。
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・重いものを持たない
・朝ご飯を抜かない
・具合悪い時は申告
・無理しない
・一人で帰らない
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「なんだこれ」
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「ルール」
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佐伯だった。
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「え?」
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「全員で決めた」
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「全員?」
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振り返る。
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部員たち。
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「決めた」
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「決めました」
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「異議なし」
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陽太までいる。
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「お前も守れ」
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「えぇ……」
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雪音は困った。
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大袈裟すぎる。
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「私そんなに弱くないよ?」
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その瞬間。
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体育館中が静かになった。
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数秒後。
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「いや弱い」
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「弱いですね」
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「かなり」
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「結構」
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「だいぶ」
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満場一致だった。
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雪音だけ納得していない。
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その日の放課後。
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練習が終わる頃には雨が降っていた。
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ザーッ。
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かなり強い雨。
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「傘持ってきてない」
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雪音が呟く。
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すると。
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「送る」
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佐伯。
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「俺も送る」
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陽太。
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「私も」
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莉愛。
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「え?」
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雪音は困惑した。
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なぜ全員送ろうとしているのか。
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「大丈夫だよ」
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そう言った時だった。
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雪音のスマホが震える。
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着信。
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画面を見る。
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その瞬間。
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顔色が変わった。
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ほんの少しだけ。
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でも確かに。
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『母』
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表示された文字。
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「ごめん」
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雪音は慌てて電話に出た。
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「うん」
「今から帰る」
「うん、ごめんなさい」
「うん」
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声がどんどん小さくなる。
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電話が終わる。
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「雪音?」
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陽太が呼ぶ。
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「帰るね」
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笑顔だった。
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でも。
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さっきまでの笑顔と違った。
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「じゃあまた明日!」
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そう言って走り出す。
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雨の中へ。
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「待っ」
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陽太が呼ぶ。
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振り返らない。
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佐伯も莉愛も。
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ただ見ていた。
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何かがおかしい。
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誰もがそう感じた。
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そしてその夜。
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莉愛のスマホに一通のメッセージが届く。
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送り主は雪音。
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『今日はありがとうございました☺️』
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その下に続いていたのは。
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『先輩たちがいてくれて幸せです』
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短い文章。
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だけど。
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なぜだろう。
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莉愛は胸がざわついた。
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まるで。
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助けを求める代わりに、
必死に感謝を伝えているような。
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そんな気がして。
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「雪音ちゃん……」
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窓の外では雨が降り続いていた。
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その頃。
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雪音は自室で一人、
静かに膝を抱えていた。
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そして机の上には。
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割れたフォトフレームが一つ。
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彼女はそれを見つめながら、
ただ黙っていた。
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第5話へ続く――
🌸🏐☔
コメント
1件
うわ、今回の話……すごく胸が締め付けられたよ……。周りがみんなで雪音ちゃんを守ろうとしてる優しさと、それとは裏腹に彼女の家に何かがあるって匂わせ、めっちゃ気になる。莉愛の「バレる」って即答とか、最後の「幸せです」ってメッセージが逆に不気味で……。次が待ちきれないよ😢