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俺は至って平凡な高校生をしていた。
この生活に満足している訳でもなければ、何か足りないって訳でもない。叶うならアニメとか漫画とかで見る、転生?って奴には少し興味があった。
強い主人公になってバンバンっと敵をやっつけたいし、 ドドンッと声援を浴びて舞台に立ちたい。そんで、様付けで沢山の女の子にちやほやされたい。 なんて事を考えながら俺は信号待ちをしていた。
そんな時、隣に居た女の子のボールがコロコロっと道路の方へと転がっていった。ここは車通りがなければ人も滅多に来ない。迷惑なんぞかけないと思って泣き目の女の子に「大丈夫だ。お前が取りに行くのは危ないから俺がとって来てやる」と一声かけて道路へと走った。
ボールは生憎、道路のど真ん中で止まっていた。俺がヒョイっとボールを抱えた時嫌な感覚に襲われた。キキーっと急ブレーキをかけるかのように大型トラックが女の子の方へと向かっていった。
震えて立っているしか出来なかった女の子に俺は「危ない!」と声をかけトラックの前へと飛び出た。幸い女の子は俺が手で背中を弾いた為、轢かれないで済んだ。俺はと言うと…真っ暗闇の中でただひたすら痛みに耐えていた。女の子を安心させたかったけれど何かに挟まって抜けないし、ほぼ感覚ないしで無理だった
(そんなことあるかよ~、まだ俺17年間しか生きてないぜ~、?)
高校三年生になるのを楽しみにしていた俺には相当ショックだったが、そんなことを考えている暇はない。「今は女の子の状態だ!」と思ったが俺の意識は持たなかった。ガスの匂いやらなんやらが臭くて目を覚ましそうになったが俺は静かに目を閉じた。17歳、俺の人生は終了した
(メロンパン食いたい…プリン食いたい…マカロン食いたい…いやjkかよ。)葬式中は暇すぎてそんな馬鹿げた事を思っていた。俺生きてんの?死んでんの?自分でも分からなかった。金縛りにあったかのような感じで動けないが、ただ何かを思うことは出来た。
「動きたい!」と心に叫ぶとフワッと体が浮いた感覚がした。葬式中の皆が目線に入った。あの時助けた女の子やその子のお母さん。そして俺の両親に親友。妹まで居た。それに全員暗い顔をしていた
(なんだよ、俺の葬式で泣いてんの?嫌々、せめて笑って終わりにしよーぜ?)妹の所へ駆け寄って肩に手を置いたが反応はなかった
俺死んだんだと確信したら少し泣きそうになった。(妹よ、俺の部屋には入らないでな)と一言だけ吐き俺は外へと出た。アニメでよく見る浮く奴が俺に出来た。ちょっとはしゃいでいたら、少し不思議な物を見付けた(なんだこれ、骨……?)ぐしゃぐしゃになっていたが骨のような物を見付けた。それを拾い上げた瞬間凄く眩しい光に襲われた
(俺の人生凶過ぎんだろ、!!)