「失敬!刘亦辰様」
「何だ」
「北の方角で黄樱花のような輩を見たという情報が有りました。」
黄樱花…師匠はやっていないと信じています。必ず貴方の疑いを無くしたい。一度で良いから姿を見せてくれないのか、此処何千年も貴方の姿を追うってきた。少しも私に幸を恵んでくれないのですか。金蘭之契を結んだ2人の仲に、誤解が生じるはずはありません
「何だよこの姿ボロボロじゃないか…」
気が付くと俺は野原の上で大の字で寝ていた。着ていたかあやふやな黄色の漢服を来てロン毛で高く結んでいた。服は綺麗だったが身体中アザや、切り傷まみれだった。「絶対俺じゃない」と分かっていたがとにかく動きたかった為、俺は何時間も歩いていた。歩く旅に住民らしき人とすれ違うがどれも俺を避けて歩いていた
外にいた人々は何故か急かすように中に入るよう命令していた。何故か不思議で俺は頭を抱えた。この者の名前を知りたく、町歩く人に問い掛けたりしたんだが誰も口を開いてくれなかった「少しぐらい良いじゃないか~…」としょぼんとしていた。
数分歩いた後、凄く綺麗な町へと付いた。そこには大量の紙切れが貼られていた。遠くであまり見えなかったが「オニヒメ」と言う単語が見えた。美しく書かれた女性?のような人と大量の剣やなんやらで沢山になっていた
少し俺の容姿に似ているな~と思いじっと見詰めていると肩に手を置かれた感覚があった。振り向くと、青色の漢服を着てまたもやロン毛の人が驚いた顔でこっちを見ていた
「し、師匠……?」
(師匠?誰だそれ)
過去の俺ではここで話を合わせていたが、何故かそうだよと言うと厄介なことになりそうだった為知らんぷりをした。問い掛けに無視を続けると何度も、「師匠?」と問い掛けてきた。
俺は言うことはない!と言うかのように頬を膨らませ顔を逸らし目をつぶっているとそいつは「黄樱花…」と呟いた。俺はついそいつと目を合わせてしまうと、そいつは子犬のように目を光らせ俺の方を向いていた
「……ぉ、俺の事を知っているのか…」
「……師匠、” 俺 “ と言うようになったのですか、カッコよくてそれでも私は…その、…好き、です、」
一人称違うなんて聞いていない。ふぁんなんとかなんとかは、昔自分の事をなんと言っていたんだ、てか好きってなんだよ…
「なんと言っていたかな、少し忘れてしまった…… 」
「師匠は昔 ” 私 “ と仰っていました」
「嗚呼そうだ!そうだったね」
目を合わせないように話を合わせていたが、こいつの子犬のような目は止まなかった。どういう仲なのか、気になって気になって仕方がなかった。
「お前の名前は…」
取りあえず名前を聞こうと問い掛けようとしたが、何処からか叫び声のようなものが聞こえた。
「刘亦辰様! 」
「……何だ」
(やべぇよこいつ。俺以外と話すとなると目が死んでいる)凄い変りようで驚いていた。名は刘亦辰と言うみたいだ。取りあえず覚えていよう…多分今後沢山出てくる人物だろうから。
こいつとは弟子と師匠の関係。以下同文。これ以上の情報は得られない。どうしようかなこの先…元には死んだから戻れないしここに居なきゃだよな…
はぁ…と俺はため息を吐いた
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