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ある雨の日
敦「今日は天気悪いなぁ…」
???「お姉ちゃん、寒いよぉ、グスッ」
???「クシュンッ…私も寒いんだから、我慢して…」
敦「君達、こんな処で如何したの?」
???「……信用できない人には話しません」
敦「そうだよね、ごめん。」
敦「僕は中島敦。武装探偵社に所属しているよ」
???「お姉ちゃん、この人、信用できそうだよ」
???「……そうだね」
敦「出来る限りで良いから、話して欲しいな」
???「……」
カ「私はカラシ、この子は妹のワサビ」
ワ「わさしたちね、お母さんに捨てられたの」
敦「こんな雨の日に?!」
カ「むしろ好都合だからね、親にとっては」
ワ「……お姉ちゃん、もう限界……フラッ」
カ「ワサビ?!ガシッ」
カ「あっつ….!熱があるじゃない…!」
敦「……ねぇ、急で悪いけど、僕の家に来ない?」
カ「え…?」
敦「ワサビちゃん、だっけ?その子、熱あるんでしょ?しかもこのままじゃ寒いし……」
カ「……判りました、敦さんに着いていきます」
敦「じゃあ、行こっか」
敦「着いたよ」
カ「広っ」
敦「君たちはお風呂に入ってきて欲しいな」
カ「判りました、ワサビと一緒に入ってきます」
敦「場所は教えるね」
カ「はい」
敦「服はここにおいてあるからね」
カ「何から何まで有難う御座います……」
敦「むしろこんな事しか出来なくてごめんね……」
カ「そんな事言わないで下さい、私達は大丈夫なので」
敦「じゃ、僕はそろそろ」
カ「はい」
カ「(何でこんなに優しくしてくれるんだろう?)」
ワ「お姉ちゃん?どうしたの?」
カ「ううん、何でも無い」
カ「そろそろ出よっか」
ワ「うん!」
ガラガラッ(戸を開ける音)
ワ「こんなに暖かったのは久し振りな気がする…(笑)」
カ「そうだね」
敦「コンコンカラシちゃん、ワサビちゃん、服着た?」
ワ「はぁーい!」
カ「私も着終わりました」
敦「じゃあ入るね」
敦「服のサイズはどう?」
カ「丁度良いです」
ワ「わさしはちょっと大きいかも(笑)」
敦「じゃあ、今日は遅いしもう寝ようか」
カ「は、はい……」
敦「カラシちゃん、ワサビちゃん、二人で一緒に寝れる?」
カ「あ、あの……!」
敦「どうしたの?」
ワ「二人きりじゃ心細くて……」
敦「如何して欲しいか、教えてほしいな」
カ「い、一緒に……」
ワ「寝て欲しいわさ!」
敦「!そんなことかぁ(笑)勿論いいよ!」
ワ「わっさぁ!」
敦「“わっさぁ”?」
カ「ワサビが喜んでるときはこれしか言わないんです(笑)」
敦「何か面白いね(笑)」
一旦切ります