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#Splatoon
アリス♪#DESIRE
1,997
112
#spl実況者
しらす
50
︎︎
✧ 貴方を戻すその日まで。
一話限定全体公開
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯視界に白き眩きが訪れる。
…
私はその感覚に身を委ねた。
だんだんと視界が開け、全ての五感にリアルに響いてくる。
… … …
スプラトゥーンVR ・ バンカラ街。
新しいスプラトゥーンゲームでは、自身がデジタル世界のアバターになれるものだった。
ユーザーの全神経をデジタル内のアバターに移行…とか、難かしいけど、そのまま中に入ったかのような錯覚を起こさせることができるもの?らしい。
私はいつものようにロビーに移動する。もうこのアバターの独特な浮遊感にも慣れてきた。
もう先に来ているのだろうか?
そうであった。だがいつものことだった。
「お、来た」
⋆. ݁┈┈┈┈┈┈主人公┈┈┈┈┈┈ ݁.⋆
𝑅𝑢𝑛𝑎
「やっほーあさひちゃん」
なんだかんだ、親友と会えることも、ゲームとは別の楽しみ。
彼女は私の戦友(ゲーム友達)であって、よくこうやってバトルするほどの親友だ。
runa:「遅れた?」
asahi:「アタシが早く来ちゃっただけだよーん。気にすんな」
runa:「あさひちゃんて、意外と時間守るよね。」
asahi:「意外って何!私が言ったけど気にしなさすぎない?!」
runa:「ゲーム楽しみすぎなんだよねーだからめっちゃ早くくるんだよねーー?」
asahi:「民度がよろしくない方向のスプラ勢特有の煽りやめてねーー泣かすよーーー」
泣かす方なんだ。
runa:「実力的にそっちだと…」
asahi:「まぢでさ!?もーーー」
あさひちゃんが拗ねる。ゲソがぐっと上にやや上がるのが面白い。し、可愛い。
runa:「でもアサヒちゃん弱いよ。お互いに頑張ろーね!」
asahi:「へっ、あ、あざす…………んあれでもバカにしてるよね!?」
いつもの戯言。
あさひちゃんの笑顔はいつも綺麗だ。こんなことを言ってしまえば、それも戯言になってしまうかな。
そしてゲームが初まった。
私とあさひちゃんは敵になる。
あさひちゃんは攻めるタイプだし、今回は私も攻めようか。
今日は調子がいいかもしれない!
あさひちゃんの方に一旦合流しようかな。やっぱり対面したほうがおもしろいだろうし!
話すことはできるけど大体集中していて声を出すことはない。から、そのまま言ってしまおうか。
なんだか普通のバトルも飽きたな、今日はシャチホコのやつだっけ。
でも調子はいいし……やっぱあさひちゃんにいつも通りおまかせしちゃうか。
シャチホコ選ぶとあさひちゃんどっか行っちゃうんだよねー…。
runa:「あさひちゃんかくごー!
……ってーあれ、全然動いてないじゃん。
そこ敵いないから、倒したがりのあさひちゃんめずらしーね。
……インクも塗ってないよ、もう嫌になっちゃった?
まぁ、そしたら話してくれればいいのに笑
……」
「どうし」
「 遘√r蠢倥l縺ェ縺?〒 」
「えっ?」
……あれ、バグっちゃった?よっしゃーやっ
仲間の声がした。はっとして後方を振り返ると自身と同色のイカが迫ってくるのが見える。
まずい。あさひちゃんがやられちゃう。
「あさひちゃん動いて」
そう言う前に仲間が散乱し言葉が止まる。
言葉の綾ではない。そのままだ。
目の前のイカは、目の前でなくなってしまったのだ。
潜った、バグったではないのは直感でわかる。ただ意味がわからないけど、なんとなくただ事じゃないのは分かった。
やけに水気を帯び、さっきまで人型を保っていた部位が足元に転がり落ちる。
runa:「は」
死んでる
えっ、なんで?
どういうこと?え死んでるの?なんで?なんで?なん、…なんで?
いや…
待って、まってまってまってまってヤバくない?いや、ヤバいよどうするのなんでなのなんで死ぬのどういうことバグなんかじゃなくてさなんでねぇなんでなんで…
……私も、殺される???
悟った時には、もう首筋の手前に刃物があった。
runa:「あっ」
その瞬間、目に痛いほどの輝やかしい影が飛び込んだ。
ライブのサイリウムに居るような感じがする。
目を貫くネオンのピンク色、小鳥の瞬きのような服装。
小さい頃観てたな、毎週放送の魔法少女アニメ。
憧れの全盛期を過ぎて、義務感に近く観てて…途中で観るのをやめたから、その年のシリーズの結末は知らない。
ただね、確かに憧れたの。
かっこいいし、可愛いし、いきがいだよね。
そして、小さな私は目を閉じて妄想する。
「大丈夫?」
目の前に佇む少女の目に一番星のような光が灯っている。
ちょうど憧れた魔法少女のような、闇夜に灯る一番星ね!
そう、私は一番星に憧れた。
私の力で悪を消し去り、ハッピーエンドを届けるの。
煌びやかな衣装でね。
とびきりの笑顔でね。
世界はまた平穏を取り戻す。
それでも私の姿は誰も知らない、内緒だもの。
あぁ、きっとそうなのね。そうなんだ。
これは、私が魔法少女になる物語だ。
コメント
1件
わあ、読み終わりました…!最初はスプラトゥーンのゲーム内での軽快なやりとりが楽しくて、ルナちゃんとあさひちゃんの掛け合いに思わず笑っちゃいました。そこから急にあさひちゃんが目の前で…の展開、本当に一瞬で空気が変わってゾッとしました。「死んでる」の一文がすごく効いてて、ルナちゃんの混乱する心情がリアルに伝わってきました。最後の魔法少女のような輝きと「これは私が魔法少女になる物語だ」の一文で、一気に物語の色が変わって、続きがすごく気になります!麗さんの繊細な描写、大好きです。次話も楽しみにしてます🌷