※ネームレス夢
※クロロさまの学パロ夢小説です色々終わってるかも
(口調迷子!)
ちょと長いかも!
感想、改善点コメントどんどん下さい🙇🏻♀️
「う……」
荒い息と汗の滴る音、夏虫の鳴く声が聞こえる。
真夏のこんなに暑い日の真昼間に……
「う、く、…くろろぉ……あっつうきつぅ」
「…はぁ、…オレもちょっと、きついな」
体力お化けの言い分を聞いて、むっとした。そう、私達は今遅刻寸前なのだ。ゆっくりしている余裕はなく、だかららこんな猛暑日にジャージを仕方なく着て走っているという…。拷問か?
「クロロは…まだ、……体力あんじゃん…、!」
「ふ〜、…でもオレこんなに普段、動かないからね」
ぶん、と頭を振るクロロも少し額と首筋に汗をかき、途切れながら話す。ちょっと見とれそうになってしまった。こんなに息を切らすクロロも珍しいから。
「ば、っか…!も……むり…、!」
徐々に減速していく。肺が苦しい、膝を持って上下に呼吸をする。それがやっとだっだが、くら……と目眩がした気がした。膝を持っているから何とか耐えたが、走っている時にさっきのような目眩がしたら…と考えると、もっと走る気が失せた。
「…大丈夫か?」
隣からもまた荒い息の音がしつつ、止まってくれる。
「無理無理無理、!!…ジャージ…着ながら…こんな走るって、…!無理あるって…!!」
眉をひそめて必死に立って訴えた。こんな真夏日を厚手のジャージなんか着てダッシュする人なんていないだろう。
「でも怒られるんじゃないのか?こわ〜い先生にな。」
言われているにも関わらず、ふらりとまた目眩がする。
隣にいるクロロの肩をやっと掴んで何とか立つ。
「…っだ、……っ。くらくらする、の」
「…わかった、一旦そこに腰掛けろ」
少し、驚きつつ冷静に対処してくれる。
「っ……やっぱ、む…り…」
口元を隠しながら、しゃがんで呼吸する。
すごく汗をかいているのに、好きな人に触れたり近くに行ったりするなんてことは難しい。と言うより拒否反応が出る。
「…クロロ、今、…は、来ないで」
「…そんな状態のお前に言われても出来かねないな」
言いつけを守らない犬みたいだ。クロロは同じようにしゃがんでこちらを見つめてくる。ただでさえ蒸し暑くて日差しが強いのに、そんな端麗な顔で見つめられては顔の赤くなっていく熱も加わって、さらに暑くなった気がした。
「とりあえず、まって…」
ふい、と目線をずらす。
「目眩がするんだろ?なら安静にしておいた方がいい。」
そう促されて、意地を張りたくなった。
わたしが突然立ち上がると、
「別にもう、大丈夫だか____」
___。
.
「…ん、……わ!?」
目の前には好きな人の顔面があり、そこで覚醒した。
飛び起きつつ目を擦ると、安心したという顔をした人がいた。
「…!起きたか」
「……くろろ」
「素直に休めば良かったものを。強情だな」
「…ぁ………。…ごめん、」
涼しいはずなのに、湿った冷汗をかいてそう答える。はあ、迷惑かけちゃった。
「構わない。そこからお前のこと抱き抱えてここまで来たからな」
「……は?…うん、てかここってそういえば」
あまりにも突然の言葉に身が震える。ここがどこなのかも知らなかった。
「保健室だ、鍵は借りたよ」
「な、なんだ……」
ほっと胸を撫で下ろしたたのも束の間、疑問に気づき現実を理解する。
許可もらった→わたし起床→クロロ安心→他反応…無し……?
「……。く、クロロ、まさかだけどこれ二人き」
「ああ、そうなるな。」
食い気味で間髪入れずに言ってきやがった…!ニヤニヤしながら。まぁでもさすがのクロロも…病人には手なんか出さないよね。サイコパス思考のクロロならやりかねないけど。
「…ね、ねえ、クロロちょっとこっち来て」
でも、せっかくだし感謝の気持ちとして、これくらいやってあげてもいいか……
「…なんだ?」
「…ん、!…」
身体をすこしだけ起こして、す…と軽く貴方の頬を手で撫でた後に、ちゅ、と触れるだけの口付けをクロロの頬に残す。
「…!」
こちらを向かれる前に、こっちが目を逸らす。だんだんと火照っていくとわかる顔が、ああ、わたし今すごく顔赤いんだろうな…という理解を急かしてくる。
「感謝の気持ち。…これだけだから、他に期待しないで」
「やられたな」
「先にやった方が勝ち、でしょ?」
汗ひとつ残しながら、下手に煽るような表情を向ける。
下を向いたクロロが少しだけ口角を上げたのが見えては、髪で顔が隠れて。
「え、…なん」
咄嗟に声が出る。まずい、と思って身を引きそうになると
「ぁ……っん、…!」
頭の上で腕を束ねられ持たれ…口付けをされていた。抵抗できずに、脚をじたばたさせる。
「…、ん、オレの勝ち?」
「ばか………さいてー、」
じと……と冷たい目線をおくる。多分、このクロロの表情からしてあまり届いてないんだと思う。にやり、とした目で見られているし。恥ずかしくって、悔しくて…すごく赤面してる自分が対極的ではずかしかった。
「悔しかった?」
嘲笑う様に見つめられる。
「……っ。そ、それより、病人なんだけど」
負けにはなりたくないから、あえて返答はせずに、不貞腐れつつ脚で蹴ろうとすると、上からずしりとその細身の身体に詰まった筋力で抑えられていて動けなかった。
そしてクロロが口を開く前に、そう呟いてしまったのだ。
「う…ごけない……」
脚を擦り合わせる。
「誰かが誘ったからな」
脚の動きがバレたのか、片手で脚を開かれて…間にクロロの脚がくる。擦り合わせられる脚と脚の感覚と、見えない脚の居場所が、さらに感覚を鋭くさせる。それに加えて…私のに、クロロの膝が当たる。
「ちょ、ぁ…っ!?ひ、…っ」
束ねられた手に力を込めて…目を閉じて。耐えてみるけど、クロロは知らんぷりをする。
「…し、声を聞かれてしまう」
ただひとつそれだけを言われた。嫌がらせか、と思ったが…この男ならやりかねないし、何より仕返しはいつもこんな感じだ。だから多分結構やばい事やっちゃった、かも…
「っう、……はなして、」
目を細めながら睨んでそう言うけど、効果はない。
「嫌そうにしてる割には、身体は正直だな」
「はっ…、?わた、し病人っ…だっ、てば」
冗談でもお世辞でも気遣いだとしても、頬がじっ…とすぐに赤く染る様なうわ言を囁かれる。そんな甘い言葉に揺るがされない様に睨んで、ゆっくりと腰を引いて精一杯後ろに下がる。
「、いけないな」
「っ…ひ、っ!?ん、う、…!」
だけど、腰を掴まれてぎゅっと引き寄せられる。それと同時にクロロの膝がぐり…となって、悲鳴のような嬌声が響いた。手で口を抑える事も出来ずに、されるがままになってしまうる
「可愛い」
「…う、あ…、へん…んっ」
また甘い言葉を囁かれて…おかしくなりそうだ。ぐり、…と刺激される度に身体が跳ねる。快感がびりびりと流れる内に物足りなくなって…届かない。
「今まで気づかなかったが、とんだドMなんだな」
わたしの異変に気づいたのか、面白そうに見つめられ、そんな問いをぶつけてくる。こんな状態で答えられるか、と吐き捨てたかったが…今はこの甘ったるい空気を吸って、吐き出すのに必死で。
「ふ、……っん、…。ちが、ぁ」
「…へえ」
そう何か言いたげに終わらせたと思ったら、下半身からかかる圧が突然強くなった。ぐ、っぐ、と膝で押される感覚に全身が鋭く反応して、蓄積していった快楽でぞわぞわと麻痺していく。
「ち、ょ…、!?や…〜〜、っ」
横を向いて快楽を逃がそうと、どうにか身体を捩らせようとした。でもそんな抵抗は無駄で、見つめられてしまって…クロロに弱い私はすぐに達してしまった。
「…もうイったのか?」
「っ…っく、…ぅ、くろろ、のせい…っ」
がくがくと脚が震える。余韻が長くて、動けない。は、と息を吐きながら横に丸まってクロロを見つめる。
「……絶景だな」
「…っ、さいていっ」
そうしてふわり、と頭を優しく撫でられた気がした。
*
スマホを落として、痛みを堪えてぐっと屈む。
「っと……ぁ、だっ!?あほ、ばか!!クロロ!!」
がん、とでも言うように誰かさんの!脚が腰に当たる。
その瞬間腰に砕ける様な激痛が走り、膝から崩れ落ちそうになる。
「おっと、すまない。わざとじゃないんだがな」
そう言う確信犯(絶対)のクロロは、すっごい楽しんでそうな顔で、今にも吹き出しそうに言っていた。
「は??マジで……」
「い、!」
そんなクロロに数倍で腰に向かって蹴りを返した。