影山に何が起こっている、俺は頭の整理が追いつかなかったが
影山が過呼吸になり始めていた
泣きながら必死に田中先輩の近くにあるユニフォームの手を伸ばすが届いていない
小声でそう呟いた
俺はそれを聞いた瞬間
体が勝手に動いていた
俺は影山の近くにより腕を思い切り引っ張り
影山から周りの人間を引き離し
といっぱいの力で影山を抱きしめた
「大丈夫!!俺が守るから大丈夫!」
何度も何度もそう声を掛けていたら影山も落ち着き始めた
周りの人間は影山の体を見て恐らく恐怖が心の中で湧いたのだろうと思った
あぁこの生活もこれで終わりか、
もっと、もっとこの世界で暮らしていたかった、
影山(、、)
日向(何があったんだ、?)
俺も泣きそうになるのを必死に抑え影山に問う
すると
田中(俺と西谷でふざけて影山の腹筋見ようとして、)
田中先輩が明らかに青ざめた顔でそう話した
西谷(腹見た時に後ろから菅原さんが影山にぶつかって…俺らと影山が転けそうになって…あの、その)
西谷先輩が自分のユニフォームをギュゥと握りしめていた
菅原(西谷達、影山のユニフォーム掴んでて転んだ拍子に影山のユニフォームが脱げて…)
なるほどそういう事か
すると
先程まで会議をしていた顧問の先生方が出てきた
武田(?みなさーん!どうかしました、かっ、)
明らかに影山の体を見て顔が曇る
この時の先生方の表情を見て影山は余計に涙を流し始めた。
俺の背中に隠れ、俺のユニフォーム掴みながら静かに泣いている
元々俺らはこういう泣き方をする実験中は別として、牢でも静かに明日はもしかしたら、なんて叶わぬ希望を胸に抱きながら眠る
影山の体を見て青ざめる気持ちも分かる
今でも俺は自分の体をみて青ざめる事があるからだ
影山と俺の体には
など他にも沢山あるがこれ程までの傷がある
だから周りの人間たちの気持ちも分かる
でも影山だけがこんな扱いされるのは嫌だ
俺はスッ…と立ち上がり
コメント
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続き楽しみです!
ほんとに泣きそうになる めちゃ面白い! 続きも楽しみにしてます!!