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少女のお話
は~い
いずみちゃんですよ~!
2話目です!
注意事項は1話を読んでくださいね
それではでは~
どぞ
昔
幼稚園児
『ママっ!あれ買って!』
妖怪○ォッチのコ○さんの人形を指指している
『え~、もうお人形さんは買ったでしょ』
少し困った顔で言ってくる
『う~やだやだやだっ!買って買って!』
今にも泣き出しそうな目でわがままを言うそれをとても困った顔で私を上から見下ろしている
『はぁしょうがない買うから静かにして』
呆れたような声と顔で少し大きめの鞄から財布を出そうとする
『わ~!やった~~!』
とても嬉しそうな顔で喜んでいる
『せりなちゃん!あれで遊ぼっ?』
ブランコを指差しそう口にする
『いいよぉ~!』
軽々しい返事
『楽しいねっ!』
『たのし~』
『今日なつなちゃんと遊んだのっ!』
他にも何をしたかどんな事があったかを話している
『へ~良かったわね、楽しかった?』
余り聞いていなさそうな返事
『うんっ!』
そんな返事に元気にうなずく
『これママっ!』
自信満々に見せた絵
『かすみちゃん凄い上手い!』
褒めてくれた友達
『えへへ』
凄く嬉しい
『これお母さんにあげたら?』
その発想はなかった
『そうするっ!』
自信満々答えた
『ママ』
『どうしたの?』
家事の手を止めこちらを見る母
『これねママ!』
幼稚園と同じように自信満々に見せた
『わ~!凄い上手!』
褒めてくれた
『凄いでしょ!』
褒められると言うのはとても嬉しいことだ
『凄く上手いしここに飾っておこうか』
自分の絵が飾られる
『うんっ!』
とても嬉しい
小学生
『かすみちゃん凄い!テスト100点だって!』
1年生のテストの100点
『え~!かすみちゃん凄い!』
そんなにだが1年からしたらとても凄い
『えへへ…そうかな…』
まだよく知らない子に褒められた
『凄いよ!』
知らなくても嬉しかった
『お母さん!今日テストで100点取ったよ!』
褒めてもらえると自信を持ち言った
『凄いわねでも小学校のテストはそれが当たり前なのよ』
でもそれは当たり前だったらしい
『そ、そぉ、なんだ』
褒めてもらえなかった次は頑張らないと
『かすみさん凄いわねこの絵』
凄いと言ってもらって嬉しかった
『あ、ありがとうございます』
緊張して肩に力が入りまくっていた
『この絵コンクールに出してみない?』
少し迷った
『えっ、』
どうしようと思ったら
『この絵ならいい線狙えるわ』
それならもしかしたら
『ほ、ほんとですかっ!なら…お願いします!』
『金賞は関澤華澄さんです!!おめでとうございます!!』
888888888888888888
大きな拍手が会場中に広まる
『わ~…ありがとうございます!!』
888888888888888888
もう1度拍手が会場中に広まる
『お母さん!私金賞取ったよっ!凄いでしょ!』
今度こそ褒めてもらえると思った
『凄い』
褒めてもらえた!
『!』
やった!凄く嬉しい!
『けど絵の賞を取っても意味ないの』
でもつぎの瞬間出てきた言葉は残酷だった
『え…?』
一瞬思考が止まった
『お勉強の賞を取らないと意味がないのよ』
絵の賞は凄くないの…?
『そ、そうなんだ』
褒めてもらいたい
褒められたい
それじゃあ
中学生になって私は母が言うように勉強をしてコンクールに出て賞を取って褒めてもらえたたくさん取ったトロフィーも貰った
でも
何か…
母は私に価値観と理想を押し付けてきた
その価値観と理想に会うように
本当の自分を
昔の自分を
クレヨンも全部使った
絵の具も全部
ペンキでも何回も塗り潰して潰して潰した
本当の自分を
返して