この恋が、叶うなら。

＿ねえ、知ってる？好きな人への想いを囁くと、幸せになれるっていう有名スポット。その場所ね、この公園なんだって。

「リック！ちょっと行きたいところがあって〜！一緒に行ってくれない？」

「今忙しいんだが？」

「いいじゃ〜ん！今だけ！ちょっとだけ！」

「…はあ、しょうがないな。いいぞ。」

私の名前はガーナ！大好きなリックとデートに行くんだ！行く場所はね〜！とあるジンクスのある公園！そこで好きな人への想いを囁いたら幸せになれるらしいんだ〜！！超楽しみ！！

「公園か？なにをしに来たんだ、」

「…ここだにゃ。リック、私リックに言いたいことが…」

「俺から言わせてくれ。」

「え、っ、？」

「ガーナ、お前の事が…出会った時から好きだった。俺と、付き合ってくれ！」

リックからの告白。ずっと、ずっと待ってた。私から言う予定だったのに…、ずるいにゃ、

「…私も、、私もずっとリックのことが好きでした…。よろしくお願いします…。」

私は爆発しそうなほど火照った顔を隠す為に、目を逸らした。

4年後。

「お母さん！早く起きてよー！」

「んんん、、シフォン、おはようそしてお休み…。」

「ガーナ！早く起きろ！この馬鹿が、」

「お母さん！お母さんの分の朝ごはん食べちゃうからね！」

「別にいいにゃ〜」

「…カカオを呼ぶぞ」

「それはダメだにゃ。」

「カカオさん、お父さんとお母さんのイチャイチャしてるとこ見るの嫌いだもんね〜っ！」

今、私はリックと結婚をして3歳の娘、シフォンと3人で暮らしている。そして、お腹の中には赤ちゃんが。私とリックが付き合ったあの場所は今も恋を叶えるスポットとして有名だ。