初めましての方は初めまして🍀
初めてのノベルなので暖かい目で見ていただけると幸いです♪
🎲 様 で 青 × 水
タヒネタです
水 >>>『』
青 >>> 「」
俺の彼女はもう目を覚まさない。
「 俺を置いていかんでよ 」
俺の前で冷たくなった君に問いかける
答えてくれるはずないのに
俺の名前をもう一度呼んでよ
あの元気で可愛らしい声で呼んでよ。
「 青くん って呼んでよ 」
数ヶ月前
『ねぇ青くん話さないといけない事があるんだけど 』
「ごめん 、後でにして 」
『、、っ どうしても話さないといけない事が』
「 後でにしてって言ってるやろ」
『、、、っ』
『そうだよね!忙しいもんね 』
水は一瞬悲しい顔をしたけど、すぐに笑顔をつくった。水は走って自室へ戻ってしまった。
「何を話したかったんやろ」
少し時間が経つと、言いすぎたと後悔した。
水の自室へ俺は向かった。
「入るで、水」
いつもなら元気に聞こえてくる声が聞こえないのに少し違和感をおぼえた。
「寝とるんかな?」
ガチャ。 静かにドアを開けた。
その目の前の光景に絶望を感じた。
さっきまで喋っていた水が倒れていた。
「おいっっ!! 水 」
水の近くには薬が落ちていたが、飲んでいない様子だった。
「水、なんかの病気だったのか、、?」
俺はすぐ救急車を呼んだ。
数時間後
水が目を覚ましたらしい。急いで水のもとへ向かった。
いきなり水が喋った。
『ねぇ青くん、、伝えれなかったこと今伝えるね』
「、、っ わかった」
『僕ね』
『 心臓病 なんだってさ』
その言葉を聞いただけで俺は涙がこぼれてきた。
俺はもう少し軽い病気だと思っていた。少し入院したら治ると思っていた。
現実は違った。水は寿命があと数ヶ月しかないと言った。
これから、水とずっと生活を過ごすと思っていた。
『 ねぇ 青くん 』
涙目の水は俺に謝った。
『ごめんね』
なんで水が謝るんだ。水は何にも悪くないのに。
俺よりもっと苦しいであろう水より俺は、泣いた。
これから水との1日をもっと大切にしようと思った。
1週間後
水と俺でやりたいことリストを作った。
週3でその願いを叶えることにした。
最初は 遊園地や、水族館などに行った。
そこで笑う水はとても可愛らしかった。
「可愛いっ 」小さな声で呟いた。
その声が水に聞こえていたみたいだ。
『もう1回言って!』と何回もお願いされた。改めて可愛いと思った。
数週間後
だんだん水の体調が悪くなってきた。
できることも減り、前の水とは比べものにならないくらい痩せてしまった。
「水っ、、俺を置いてかないでよ」
『ごめんね』
『大好きだよ』
水は何度も俺に謝った。
数ヶ月後
水が細い声で言った。
『ねぇ青くん大好きだよ』
「俺も水の事大好きだよ」
『ねぇ青くん僕がいなくなったら新しい彼女作って幸せになってね
「、、っ、、水が望むなら、、そうできるよう頑張るわ 」
嘘だ。水が居ない世界なんて生きている意味が無い。
『ああぁ、もう1度青くんと春むかえたかったな』
「そんな別れみたいなこというなや 」
『、、っ 』
『僕と一緒にいて幸せだった?』
「勿論。世界一幸せだったわ、、」
『なら良かった。』
水は優しい顔で笑った。
『ありがとう』
『青くん、、』
水は静かに目を瞑った
「おいっ!!水っ、、、!」
最期ぐらいかっこよく居たかったが出来なかった。
俺は、ぐしゃぐしゃな泣き顔をして「水っ!」と君の名前しか呼べなかった。
「っ、、、こちらこそありがとう」
動かなくなった水の手を強く握り、最後の口付けをした。
「おい水」
「また春がきたで。」
君が見守ってると信じて、また春を告げる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!