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 [知らない、知らない。]
ただnsとktmが��お出�かけをす��る話
 
 
 
 
 【注意】
 ・既存の方のお名前をお借りしておりますが、御本人様とは一切関係ありません。
 ・全ての配信・ボイスを追えているわけでは無い+最近界隈入りした新参者です。それ故に少々キャラの口調や言動が合わない際があると思います
・”””人を選ぶ内容です”””” 読後の苦情は受け付けませんので、本当になんでも読める方向けとなっております
・恥ずかしくなったら消します
・���������������
 
 
 
 
 
 
 執事の仕事をほぼ無理やり休まされていた俺だが、今日は気分転換にと旦那様から外出許可を頂いた
だからとりあえず、ときたみんに連絡を取れば、彼は二つ返事で街に来てくれると言った。マジでフッ軽だよな。けど正直助かった、と思う。
……一人で回るには、少し寂しさを感じていたところだった。けれどこんなことを言ったらきたみんに散々言われて擦られる未来しか見えない。だからぜってーきたみんには言わない
 待ち合わせ場所に立っていれば、待ち合わせ時間の5分後に彼は走ってきた。
 「遅いぞきたみーん」
『まじゴメン!!寝坊してさあ…ガンダで来たけど流石に時間内は無理だった』
「別にいいけどね。あれ、どこ行く予定だったか忘れちゃった。…パチでも打つ?」
『お前そればっかじゃねえか!…今日はラーメン食って魁のとこ行こうって話してたじゃん。流石に記憶なさげか』
「流石にって何だよなめんな」
『榊神だし?』
「舐めんなし〜!…って言わせんな!」
 久々ちゃんと喋ると楽しいなあ。ぜってー本人には言わねえけど。
とりあえず軽口を叩きながらラーメン屋に着いた。久しぶりに来たなあ。なんて
 「きたみんはやっぱ大盛り?」
『そーだなー…やっぱ大盛りっしょ。ネスは?』
「俺は普通でいいかな。最近あんま食えないんよね 」
『マジ?大丈夫?』
「いんや。それ以外はめっちゃ元気。」
『そーかよ?なんかあれば言えよな。力になれるかは分かんねえけど』
 相変わらず主人公してんな。純粋に心配な瞳向けられたらこっちがちょっと恥ずかしくなるわ。
店員さんに注文したらなんか二重に確認されたけど、…大盛り食えんのかってことなのかな。楽勝だろうけど。…ま、いいか
 注文され出てきたのを輝いた目で見つめるきたみんを見て笑いをこぼす。相変わらず食欲は1丁前だよ
 「んじゃ、頂きましょうかね」
『おう!頂きます!!』
 ずるる、と麺をすすれば、魚介っぽいスープとそれによく絡む太麺の食感が良くて、…美味しい。けれど何故だか懐かしくて泣きたくなる。
おかしいな、なんか、切な…
 「美味〜!やっぱここ美味い」
『な!マジ美味い』
 自分の器の麺を半分以上食べた頃、さて早食いの北見遊征はどこまで食べ終わっただろうかと器を見れば、あまり減っていなかった
 「え、きたみん食うの遅くない?明日槍降る?」
『遅い日あったっていいだろ!笑 まあ、でも…お腹いっぱいかもしれん』
「ウッソだろお前大盛り頼んどいて……はぁ、仕方ない。榊神だし食べてあげるわ」
『マジ?!アツすぎるそれはお前!!流石に神』
「今度の飯奢れよ〜」
 珍しいなあ。なんてぼうっとしながら思う。まあ、そんな日もあるのかもしれない。そう思わないとやっていけない
時間をかけながらも全てを完食し、きたみんの分も払って、魁星の所へと足を進める
 がちゃり、と鍵屋の表玄関を開ければ、以前会った時より幾らかやつれた魁星の姿が目に入った
魁星は雑誌を見ていたが、客が来たのかと目を上げ、すぐ目を見開く
 「……ネス、やん。」
「よ。魁星。痩せた?」
「……痩せるやろ、そりゃ。……ネスは、なんでそんな元気でいられるんよ」
「えー?何でって言われても。…あ、今日きたみんと遊んできたからテンションは結構上がってるかも」
 魁星はそう言った俺の姿を見つめ、すぐ目を伏せた
 
 
 
 
 
 
 「ネス、何回言えば分かるん」
「へ、何が______」
 まて、この光景を、俺はどこかで
 
 
 
 
 
 
 
 
 「遊征は、死んだやろ」
 冷や汗が流れ、悪寒がする。あの時の感触、香り、温度、音、光景、赤、赤。全てが昨日のことかのように鮮明に脳が記憶を引っ張り出してきた。きっと今の俺は酷い顔をしているだろう
だが、脳はどこか冷静だった。
ああ、あの時、きたみんは俺を庇って死んだのか
 そうだ、あの日は確か、きたみんの任務の手伝いをしていたんだっけ。小さな廃墟の住宅の、錆びた呪具を探しに。
それで、無事真理を瀕死まで追い込んで、俺、が…油断して、…ああ、その真理は幻覚作用持ちだった。そう、俺が幻覚見せられてる間にされた攻撃で致命傷を受けて、そのまま死んだ。呆気なく、ぽっくりと。
魁星は腹辺りがぐちゃぐちゃになったきたみんを目の前で見ていたから、やつれてるのか。ようやく納得できた気がする
 
 「……ネス?」
「…ああ、大丈夫。…ごめん、いきなり来ちゃって」
「僕は別にええよ。……ネスも、無理すんなよ」
「うん。ありがとう」
 
 
 
 
 
 少し世間話をしてから、魁星の店を出た。店先には、居ないはずのきたみん。
 『なんか真剣な話してたよな。…何話してたんだ?』
 まだ、俺はきたみんが見える、触れる、音が聞こえる。鼓動が、瞬きが、言動が、全てが。
幻覚は、きっと抜けていない。
 「いんや?なんできたみんってモテねえのかなって。」
『俺もわかんねえんだから分かるわけねえだろ!笑』
 そう考えたら、俺の解釈の中の北見遊征に近い言動をしている気がする。きっとこれは俺と真理の残機が生み出した幻想に過ぎない。けれど……
 
 「きたみん、次どこ行こっか」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 まだ、夢を見ていたい