へんたい
「…キルアのえっち、激しいからヤダ。」
「は」
行為中にいきなりそんなこと言うから驚いて、動かす腰をピタリと止める。今まで同じやり方でも気持ちよさそうにイッてた癖に。
「じゃあどうすりゃいいんだよ。お前の思うセックスってどんなのか教えてくんねぇと、オレ優しくできないし。 てか、優しくする方がムズいっつーの。」
折角気持ちよくなってきた中盤に、 激しいから嫌だなんて言われちゃ、此方だって気分を悪くする。
「なんだろう… ちゅーとか…? とにかく!優しくしてほしーの!」
「はいはい。分かったよ…」
普段なら断っていただろう。 しかし、ゴンは1度決めたら曲げない性格故、断ってもまたケチだのヤダだの文句ばかり言ってくる。
仕方なく、今回はゴンの指示に従うことにした。
1度体制を戻す。
んっ 、 と手を広げて待っているゴン。 抱きしめて欲しいのかこちらも控えめに手を広げてやると勢いよく飛びついてくる。 あまりの勢いに体が少し揺れたが、大好きな相手をこのままベッドの下に落とすのも宜しくない。落としたりなんかしたらムードも最悪だ。
ゴンをしっかりとキャッチすると、ぽんぽんと頭を撫でてやる。
ふへへ〜 と抜けたような声が肩越しに聞こえて、こちらも少し微笑む。
もっと、もっと と言っているかのように、ゴンは俺の胸に頭を押し当ててスリスリしてくる。
暫く撫でてやると、首筋に目が行く。
前まで日の光に当たってほんのり小麦色だった肌は、外に出ない3、4ヶ月の間で綺麗な白肌になっていた。 きめ細やかな白肌に目が釘付けになる。 いつの間にやらゴンの首筋に顔が近付いて、ちゅ、ちゅ♡ と吸い上げその綺麗な首筋に何個も赤い花を咲かせる。
時々、 ゴンが 「んっ…」と色っぽく唸るから、変な気分になる。
思わず、ゴンの首に柔く噛み付く。
「いっ……!」
「あ、わり…… 痛かったか?」
「痛くないよ……?」
「嘘つけ、絶対痛かった反応だろ、今の。」
「ちょっとだけね……」
もごもごと話すゴンが何だか可愛いなと思いつつ、続きをする。
先程噛み付いた箇所に、歯型が残っている。
このタイプならば、後にもっと分かりやすく残るか、それともいずれ自然消滅するだろう。 愛情表現として、残っていて欲しいと願うのは俺の性。
消えたとしてもまた後で付ければいい話で、その日だけの特別な印、そう考えれば少々ロマンチックだろう。
柄にもないことを考え、内心恥ずかしくなるのを隠して今度は頬や唇に軽くキスをする。
何度も頬にキスをすると、ゴンはくすぐったそうに んふふ とニヤける。 その光景がなんとも微笑ましく、今すぐにでも欲が爆発しそうなのをこらえる。
そのままバードキスを繰り返し行うと、満足したのかまた抱きついてくる。
もうそろそろ、我慢の限界でいい加減挿れたくなる。
「そろそろダメか?」
「まって! オレがのる!」
そういうと、んしょ…… と俺の生殖器を軽く掴めばじわり、じわりと入れていく。
「あ!おい! まだ慣らしてねぇだろ、 ぜってー痛いヤツだってば。」
「だい……じょ…ぶ……っ」
慣れない手つきでゆっくりと自分の穴に入れていくゴンを眺めながら少々不安に思う。
「あ……んっ ふ……っぁ はいっ……た……?」
「入った、入った……っ」
実の所、奥までは入りきっていないのだが、初めてにしてはなかなか上出来だとは思う。
プラス、自分の肉棒がまだ全然慣らしていないその穴に入っていく感覚がたまらなく気持ちよかった。
ほんとはもっと入っても全然良いけれど、まだお預け。
入ったはいいものの、ここからどうするのか。ゴンは全く動く気配が無く、モジモジと恥ずかしそうにしている。
まぁ、また自分から仕掛けるか。 少し体を動かし、 れ、と首筋を舐める。
いきなり舐められたからか、ぴくりと体を震わす。 その反応が面白くて、もっと見たくて。
口角が上がりそうになるのを我慢して、舐めたり、キスしたり…
優しく浅く、律動を繰り返すと甘く溶けた声が耳下から聞こえる。
「ふぁ…… きるあ……っ やらぁぁ……」
「やだ、って、 お前な〜…。んな甘声出してる割にはケッコー期待してんのな、?
腰動いてるし。俺に舐められたり、キスマーク付けられたりして興奮しちゃう変態なゴンくんにはお仕置が必要かなぁ〜?」
ニヤリと悪戯に笑ってみせると、ゴンはやだやだと首を振る。それでも、やっぱり決められないのか頬を赤らめながらチラリとこちらの顔を見てくる。
「ちゃんと言ってくれるまで止めねーかんな。」
そう言うと、再びかぷり、と首に噛み付く。噛み付いた場所を舌で舐めなぞればゴンは声を抑えているのか、息が詰まった様にんっ、んっと音を上げる。それと同時に、もどかしくなってきたのか、へこへこと腰を動かす。
それはまるで発情期の犬のように見えた。止めないとは言ったものの、息を上げて苦しそうに唸るゴンのきゅっとした綺麗な曲線である腰をがっしりと掴めば、一気に奥まで突き上げる。
体と体が、ばちゅんっ と音を立てて重なる時、極限まで達したゴンがべっとりとしたセーエキを出しながらビクビクと体を震わせて喘ぐ。
「お゛ ぐ っ !!?!? ♡
やぁぁ……みないでよぅ………っ あッ、あぁっ…… ♡
まってぇ………っ やら、やら……! でてりゅ……ぅぁ! 」
ゴンも焦らされて、もどかしくて仕方なかったのだろう。 一気に甘ったるい喘ぎを出されると俺の理性も持たなくなって、そのままゴンを押し倒す形に持っていく。
「ちょっと、ホントに止まれねーかも……」
へ…? と小首を傾げるゴンの時間は一瞬にして奪われる。
上に、下に。 一定の速度、音と共に上下に動かす腰を止めることなど不可能だった。
最奥を突くと、気持ちよさそうにもっと求めてくる。 首に手を回すと俺の肩を甘噛みして喘ぐのを我慢している様子だった。
先程あれほどまでに恥ずかしい声を出して、もうイヤになったのだろう。必死に喘ぐのを我慢して、鼻で苦しそうに呼吸をする。
「ばーか。それじゃ苦しいだろ、もっと声出せよ。」
首に回された腕を解けば、軽く開いたゴンの口に指を入れる。
舌を押して、喉を開けるようにすると、 ふぇぇ… と弱弱しく抵抗するゴンを無視してギリギリまで穴から自身の生殖器を抜くと、 すぐに奥まで挿入する。
「ぁああッ!??♡」
やっと出たゴンの声に少し興奮しながらだんだんと腰を動かす。ずぷずぷとお世辞にも綺麗とは言えない音と共に快感も覚えると、限界を迎えるのは俺もゴンも同時だったようで、俺はゴンの手をぎゅっと力強く握ると腰を動かす速度を速める。
「な…、 ごん……ッ ちゃぁんと… ぅあ 受け止めてくんねぇと…… もぅ、 優しくとか…… してやんねーから……ッ
お前も… そろそろだろ……っ ? ふ…ぁッ
なんて言うか…… っ 、 覚えてるよなッ … !」
「ん…っ! あ ぅ…… あァ っ ! ♡
きりゅ……ぁぁぁ! やら 、 よぉ ッ !!
おれぇぇぇ……ッ いやらぁぁ……っ ♡ 」
「ばぁか……っ! ちげーっての……ッ く、ぁ…っ
こーゆ……ときゃ、 イくってんだよ……ッ
まえに 教えた……ろ ッ ! 」
「あッあっ……♡ やらやら……ッッ! イっちゃ、 ぁぁぁ! ♡
きるぁの……っ、きもちッ……ぃ ぁ ♡
ふッ…… ぇ きちゃっ、 き、 ち゛ ゃぅぅ ッ!! ♡♡♡♡ 」
「ばっ……! 締めんな………っ! ♡
ダメだ……、オレもやば……ッ !!」
きゅぅぅ、 と締めが良くなった穴に、解放される感覚がよく分かった。
ドクドクと心の臓が一定のテンポでビートを刻むように自身のブツもドロドロとしたものを大量に排出した後に脈打つ。
お互い息を切らしてぐったりし、先にいつものように少し調子を戻したのは俺の方で、まだ入ったままのものを ぬぽ、 と音を立てて抜けば、 ゴンはまだ名残惜しそうに んぅ… と小さく声を上げる。
一つ、疲れから来た溜息を吐けば、軽く手首を掴まれる。
振り向けば、蕩けた目で上目遣い気味に此方の様子を伺うゴンと目が合う。
まだバテ気味のゴンが少々唇を震わせて、口を開く。
「もっかい……っ、 今日やろ……?」
この呟きから、直ぐにもう一回戦したのはまた別の話。
コメント
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キルア…心臓奪うなボケ ゴンちゃんもそんな可愛い目するな そして主様…💢貴方には1番ムカついているなぜかって? オレの心にズッキューン♡してしまったからだ 許さんぞ オレの作品より天と地以上の差が有るじゃねェか 神過ぎだよアカ(コレでも褒めてる☆) もっと出せおら 好きすぎだよ 最後に 頼む師匠 オレのクソゴミアカグズ作品をぜひ見てくれ…‼︎ 《完》
黒歴史並みの過去作にこんなにコメント来るとは……。 近頃消そうかと悩んでましたが謎に好評なので消さずに置いときます😌
えっとー、私の純粋な心をキルゴンが奪ってしまったので、責任とってください。