五夏‪✕‬妄想感傷代償連盟

『妄想感傷代償連盟』

言っちゃった

もう一時だけ隣りに居たい

いやいやまさか 延長は鬱雑い

御免なさい 帰ってね

二酸化の炭素 きみの濃度

“ファット想い→スリム”を掲げよう

出逢った頃と同じ様に成ろう

思い笑描く理想狂

血走る願いはやがて安堵

だけど「大丈夫」なんて恋はどこにもないの

だから妄想感傷代償連盟

愛を懐いて理想を号んだ

行き場のない愚者のメロディー

再挑戦・転生・テレポーテーション

何回だって 重ねて逝くんだ

終わりなき愛の隨に さあ

愛や厭

これがもし映画やドラマなら

スタッフロールまでは乗り切れど

二度とは観たくない

酷すぎる起承 転も結も

だけど「大丈夫」なんて恋を信じて仕舞うよ

だけど「大丈夫」なんて嘘を覚えて仕舞うの

だから

だから妄想感傷代償連盟

愛を懐いて理想を号んだ

行き場のない愚者のメロディー

再挑戦・転生・テレポーテーション

何回だって 重ねて逝くんだ

終わりなき愛の隨に さあ

愛や厭……

（途中注釈）

---

『転生』

《名・ス自》

生まれ変わること。

---

後、何回繰り返せば辿り着けるだろう。

後、何度繰り返せば伝わるだろう。

後、後、後、、、、、、、、、、、、

---

もう何回目か分からない。

100…1000…10000………………、

気付けば笑えるくらい長い時の中、

今も尚、”アイツ”に囚われている。

紡ぐ言葉が恨みならどんなに良かったか。

ぐちゃぐちゃと排水溝のように渦巻くものを抱え、今日も目が覚める。何の感情も生み出さない白い天井。白には200種類以上あるらしい。

起き上がる

カーテンを開ける

顔を洗う

朝食を食べる

出掛ける

帰る

寝る

無意味、無価値、、、

惰性でループする。

ビルが並ぶ通り、商店街。

黒い波が足早に通り過ぎる。

………………波の中に光を見付ける。

後ろ姿は紛れも無くアイツ。

見なくても分かる。

己にとって彼以外全てが瞞し。

さり気なく周り道。

彼が正面から来る。

肩越しぶつかる寸前、態と転んでみる。

「……大丈夫ですか？」

距離が縮まる。

その瞬間だけ切り取ったように時が止まる。

互いの二酸化炭素が混じる。

これが映画ならきっとハッピーエンド。

酷過ぎる起承転結は誰の心も掴まない。

「大丈夫」

また人混みへ戻る。

何も出来ない。しない。

『大丈夫』

嘘（ﾀﾞｳﾄ）

『何でもない』

嘘（ﾀﾞｳﾄ）

終わりはいつもこれ。

共に過ごした青い春を夢想し、

愛と理想を号び、

行き場の無い感情を詩にする、

何度だって繰り返す。

幸せな妄想の代償。

諦められない

憤りを

死に乗せて

天を望んで

ループを求める

『愛』が『 』に変わるその日まで。