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「僕はクラゲになりたいかなぁ。」
みんなが来世はなににりたいか話してる時だった。
「忍術学園一のスーパーアイドル」、「カリスマ髪結」、「過激武器を使いこなす」、「一流の忍者」など話してた。「僕はクラゲになりたい」という言葉で少し静まり返った。少しの沈黙後綾部喜八郎は口を開いた。
「僕はクラゲになりたい。クラゲって水に溶けるんだけどまた生き返るから。 」その口はいつにもまして真剣だった。
—数年前—
僕は忍術学園に入学した。入学初日2個上の先輩が僕に話しかけてくれた。
「お前は不死身になりたいか?」って。当時10歳だった僕はあまり言ってる意味も分からず「なりたいです」と答えた。その先輩は少し驚いて表情を戻し「そうか。ならクラゲが似合う」と僕に言ってくれた。長い髪の毛で透き通るような白い肌そして落ち着いてる雰囲気。僕の憧れだった。
「僕はクラゲになってずっと生きてたい」一度は思ったことがあるだろう。”死”について。死ぬのが怖いと思う人もいれば早く死にたいてら思う人もいる。大半が”死ぬことは怖い”て思うはずだ。これは僕が3年生の時の話。
その時は天気が悪く僕は嫌な予感がしてた。
朝から立花先輩たちがいない。学園長に聞いた所4年生は任務だったらしい。夕方になりほぼ先輩たちが傷だらけで帰ってきた。けど1人の先輩だけがまだ帰ってこなかった。その先輩が帰ってないことに気づくと少しだけざわめきだした。それと同時にに僕のココロも変な感じがした。1夜待っても帰ってこず僕は早朝に走り出した。何処にいるかも分からないけど僕は足を止めることなく走った。
どのくらい時間が経ったのだろう。やっと先輩を見つけたがらその先輩は木に横になってた。
掠れた声で僕に言う「お前はクラゲが似合う」と。
そのまま先輩が起きることはなかった。僕は声が枯れるくらい泣いた。誰かを呼ぼうにも泣いていてそれどころではなかった。
気がつくと僕は海にいた。
あぁ。また立花先輩に会いたい。僕は毎日そう思ってる。けどもう会えない。初めて声をかけてくれてありがとうございます。先輩大好きです。
「今から会いに行きますね。」と言い綾部喜八郎は海の底へと歩いって言った。
翌日綾部喜八郎は死体として発見された。
その死に顔は少し笑っていて幸せそうな表情だった。