テラーノベル
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・ニコちゃん×ゆっきー
・百合
・「」←ニコちゃん 『』←ゆっきー
・地雷の無い方のみどうぞ
(ニコちゃん視点)
はぁ…私、何でホステスなんかになったんだろ。好きでもない彼氏と好きでもない男達にニコニコ笑顔を振りまいてほんとばっかみたい。私は何も変わってない、何も無かったの。でもね、そんな何にもなれなかった空っぽの私が唯一「手に入れたい」と思った子がゆっきーなのね。あの子を見る度に私の心は震えるの。どうして私のお嫁さんにならなかったのって。
「ニコさん、ご指名入りました!」
またか…こんなことを思ってもしょうがない。私はいつも通り「ニコニコ笑顔のニコちゃん」を演じることにした。
『ニコちゃん!久しぶり〜!』
え…?嘘でしょ?何度も願った、ここに来てくれないかなって。私の願いがやっと届いたと思った瞬間だった。ゆっきーが来てくれた…!私はいつものニコニコ笑顔では無く心からの満面の笑みでゆっきーを迎えた。
「ゆっきー!久しぶり〜!どうしたの?こんな所にくるなんて…!」
『ふふ、ニコちゃん今どうしてるかなーって。インスタ見てたらこのお店にニコちゃん映ってたから来てみたんだ』
インスタ見てここに来てくれたんだ、とっても嬉しい。…って、こんな賑やかな場所じゃ2人きりで話も出来ないじゃない。私はゆっきーを個室に連れていきようやく2人きりの時間を確保出来た。
「ゆっきー、今専業主婦なんでしょ?夢叶って良かったじゃん」
自分のお酒も程々に嗜み、ゆっきーのグラスにお酒を注ぐ。ゆっきーはお酒あんまり飲めないから少なめにしておいた。
『あぁ…うん、そうだね』
少し濁したような返事と思い詰めているような苦笑いに私はすぐにピンと来た。女の勘てすごいのよ。こういうのすぐに分かっちゃうんだから。私はゆっきーの傍に寄り添い、ゆっきーの手に自分の手を重ねる。心地よい温度の熱が伝わってきた。
「…ゆっきー、私で良かったら話聞くよ」
私はあなたの力になりたい。今なら変われる気がするの、もう愛想笑いばかりしてる私から変わりたいの。
『…また、浮気されたの』
やっぱり…私も私だけど、ゆっきーもゆっきーだよ。どうして最低男に縋らなければならないのか、男がいないと生きていけない世界なんて…でも、現実はそうすることでしか生命が誕生出来ないのよね。
「ほんと、酷いことするよね。浮気なんて最低、だけど…私が言えたことじゃないね。私だって悪いことしてる彼氏と一緒にいるんだから、もう良いことも悪いことも判断がつかなくなってきてんのよ私達」
ゆっきーが俯く、ゆっきーは何も悪くないのよ。悪いのは浮気を何度も繰り返してる旦那でしょ?それなのに主婦として家事をして、子供も育てて…十分立派じゃないの。
『でも私…今更離婚して生きていく自信ないよ。この先息子を一人で育てていくなんて考えられない…私の夢見てた理想のお嫁さんとは全然違ったんだよ…』
ゆっきーがポロポロと涙を流す、綺麗な瞳からこぼれ落ちる涙に私は心が痛くなった。あぁ…私ならゆっきーにこんな辛い思いさせないのに。ゆっきーの背中を摩り、私は抱きしめる。
『…ニコちゃん?』
「…私ね、昔ゆっきーのことが好きだったの」
突然の私の告白にゆっきーは驚く、そりゃあそうよね。どうして今になって言うのって話。でも本気よ、昔だけじゃなく今も好き。
「びっくりしたよね、ごめんね。でも本当の話、小学校の頃から今でもずっとゆっきーが好き」
もう一度ゆっきーの目を見て告白する、分かってる。実らない想いなのは当然。
『え…嘘でしょ?私も!』
…え?今度はこっちが驚く番だった。本当に…?ゆっきーも私と同じ気持ちなの…?
『私が小学校の頃に描いたお嫁さんの絵、あれ実はニコちゃんのお嫁さんになりたくて描いた絵だったの!』
そうだったの!?てっきりトヨのお嫁さんになりたくて描いたのかと思ってた…。あの2人いつも一緒にいたから仲良かったのにちょっと嫉妬してたんだ。
「そうだったの?トヨのお嫁さんになりたくて描いたのかと思ってた!」
『トヨはただの友達だよ、私がずっと好きなのはニコちゃん!』
なんだ、そういうことだったのね…。じゃあ晴れて私達両想いってこと?嬉しい…!
「じゃあ私達両想いだね、…付き合っちゃう?」
『…うん///』
ゆっきーの顔が赤くなる、可愛い…///私の顔にも熱が入る。やっと手に入れることが出来たゆっきー、もう離さないからね。
数日後…
イマクニにて…
「こんにちは〜!」/『こんにちは〜!』
「いらっしゃいませ、あ、ニコちゃんさん!ゆっきーさん!」
イマクニの扉を開けると萌歌ちゃんが出迎えた。店長のイマクニさんもいる。
「いらっしゃ〜い、今日はどうしたのー?2人とも超超超いい感じ〜だけどっ?」
2人で顔を合わせて満面の笑みで左手の薬指の指輪を見せる。
「実は…」
『私達』
「お付き合いを始めました〜!」/『お付き合いを始めました〜!』
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