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「‥」
「…」
何故か今、私達は睨み合っている。
誰だか知らない、青い髪をしたそいつはずっとニコニコと笑っている、
お互いに喋らないし、体は動かない。動いてもどうにもならない。
「…あはっ」
「‥あ”、っ!?」
そいつがぽつりと笑った途端、頭が割れるような痛みに襲われる。
ようやく体は動くようになったが、立つのも精一杯だ。
「ねぇ、_、___…?」
「ぃ”ッ…」
そいつの声は高く、喋られる度に痛む。
耐えられなくなり、私は地面に手を付いた。
「…Latte、さん?」
「‥ぁ、?」
頭の痛みは気付いたら引いていて、「Latte」とそいつは話しかけてくる。
「Latte」がなにか、こいつは誰なのか。
「ら、て…? 」
そいつは距離を縮めて、私の前に座る。
顔を上げてみれば、なにもない。
「‥は…?」
黒くなっていた、御札が1枚落ちていた。
「はぁ、全く‥」
また1枚、御札は消えた。
私の顔して、人に憑こうとする生霊。
黒くなった御札は、黒髪のあの子の眼の前に鎮座した。
「あぁ…大丈夫ですか?」
そう言えば、術をかけていたんだっけ。
指を鳴らし、彼女の近くに屈む。
「…あ、ぇ‥誰、っすか‥」
まだ混乱しているのか、回らない頭でなにかと考えているようだ。
「私は…」
「めめんともり、とでも名乗っておきましょう。」
「ヴァンパイアハンター、めめんともりですよ。」
彼女?が名乗 ったと同時に、そんな言葉が頭に響く。
きっと気の所為だとわかっておきながら、体は震える。
「今から、貴方を駆除させていただきます。」
「ぁ、待っ__!」