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俺と、君の出会いは何年前だろう
俺が青年になったころだから
5年前ぐらいかな
公園の隅っこ
台風が近づいてきて大粒の雨が降っていた日だった
急いで帰る人を見つめながら
座っていた
体はすっかり冷え切っていた
帰りたくても帰るところがなかった
家から追い出されたから
屋根があるところに行こうとしても
もう体力がなかった
家で殴られ蹴られたあとだったため
傷に雨水が染みたことをよく覚えている
道行く人はみんな、俺を見るだけ見て通り去っていった
そんななか君は違った
自分が濡れてしまうというのに傘を俺に差し出した
それから大丈夫?と言った
俺は喋る元気すらなかった
そんな俺を見て君は自分の服が濡れてしまうというのに
俺を抱きかかえた
そして君の家まで連れてかえってくれた
それから体を洗ってくれて傷の手当をしてくれたね
可哀想に、、とか言いながら心配そうな目してたね
あのときはびっくりして何度も叩いてごめんね
その後に知ったんだ
君の名前が「すち」っていうことを
俺はその日まで名前がなかった
そのことを知ったすちは
俺に名前をくれた
俺の生きてきた中で一番嬉しいプレゼントだった
家では「あれ」や「こいつ」としか言われたことがなかったから
すちは俺に「こさめ」っていう素敵な名前をくれた
とっても気に入ってるんだ
その後もすちはこさめを家においてくれた
すちは大学生らしく、一人暮らしをしていた
冬では一つの布団に一緒に入って温かいねってした
こたつに入って、すっちーを驚かしたりもしたよね
あの時のすっちーの顔おもしろかったなぁ
夏では扇風機に顔を突っ込んでめちゃくちゃ痛かったなぁ
あの時すちめちゃくちゃ心配そうな顔で駆けつけてくれたよね
すちを毎朝叩きながら「もう12時だよ。こさめお腹すいたっ」って起こすの大変なんだから、、
すちと過ごした5年間はとっても楽しかったんだよ
家にいた頃とは大違い
こさめはすちの笑ってる顔が大好きなの
だからすっちー笑ってよ
こさめ、もうちょっとぐらいすっちーのそばに居たかった
すっちーと一緒ならこさめ、痛い痛い注射だって耐えれたんだよ
こさめ、すっちーといっしょにいれば最強なの
すっちー、
大好き
来世は、もっと長くすっちーのそばに居れますように