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るーなね
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#緑谷ヴィラン化
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第五話「届いてほしい声」
「救急車を!」
相澤の指示が飛ぶ。
数分後、緑谷は医療設備の整った病院へ搬送された。
廊下には1-Aの生徒たちが集まり、不安そうに処置室の扉を見つめている。
誰も口数が多くない。
いつも賑やかな切島も、ただ拳を握りしめていた。
数十分後。
担当医が処置室から出てきた。
「命に別状はありません。」
その一言に、みんながほっと息をつく。
「ただし……。」
表情はまだ厳しい。
「体力そのものよりも、長期間にわたる無理の積み重ねが大きな原因です。」
「休息が必要だった場面でも、『大丈夫』と言い続けてしまった結果、心身の負担が限界を超えてしまいました。」
相澤は静かにうなずく。
「しばらく入院ですか。」
「はい。まずは十分な休養を優先します。」
翌朝。
病室。
緑谷はゆっくりと目を覚ました。
窓から差し込む朝日が、白い天井を照らしている。
「……病院。」
ベッドの横には椅子が置かれていた。
そこには爆豪が腕を組み、眠そうな顔で座っていた。
緑谷が目を開けたことに気づくと、ぶっきらぼうに言う。
「やっと起きたか。」
「かっちゃん……。」
「心配かけやがって。」
その言葉は乱暴だったが、声には安堵がにじんでいた。
少しして、クラスのみんなも病室を訪れる。
「緑谷くん!」
麗日が笑顔を見せる。
飯田は眼鏡を押し上げながら言った。
「君が回復して本当に良かった。」
轟も静かにうなずく。
「焦らなくていい。」
切島は明るく笑う。
「今度は俺らが支える番だ!」
病室は少しずつ笑顔で満たされていく。
緑谷はみんなを見渡した。
「……ありがとう。」
少し間を置いて、深呼吸をする。
「実はね。」
「まだ、頼るのは少し怖い。」
みんなは黙って聞いている。
「でも。」
「一人で抱え込むほうが、みんなをもっと心配させるって分かった。」
麗日は優しく笑った。
「うん。」
「だから、練習しよう。」
「『大丈夫じゃない』って言う練習。」
緑谷は照れくさそうに笑う。
「……難しそうだな。」
すると爆豪が鼻で笑う。
「最初は一言でいい。」
「無理だ、って言え。」
「それで十分だ。」
緑谷はその言葉を胸に刻むように、ゆっくりとうなずいた。
「……うん。」
「次は、ちゃんと言う。」
その病室には、以前のような「無理を隠す笑顔」ではなく、安心した空気が流れていた。
緑谷はまだ回復の途中。
けれど、これからは一人で我慢するのではなく、仲間と支え合いながら前へ進んでいく。
そう決意したのだった。
― 完 ―
コメント
1件
うわああ〜〜っ第5話読み終えたよ…!!😭💕💕 緑谷が倒れて入院までしちゃう展開、心臓にきたけど…爆豪が見舞ってるのほんとズルいでしょ!!「心配かけやがって」のツンデレ具合が完璧すぎる〜〜🥺💖 それに「大丈夫じゃないって言う練習」っていう麗日の提案、めっちゃ沁みたよ。最後の「無理だ、って言え」のかっちゃんもグッときた…! みんなで支える空気感すごく好き。温かくて泣ける5話でした✨