テラーノベル
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数日後。
二人は初めて、誰にも仕事と言わずに会った。
映画を見て。
ご飯を食べて。
夜の街を歩いた。
何でもない一日だった。
でも。
ナユにとっては特別だった。
帰り道。
ジュホが立ち止まる。
「ナユ」
「はい」
「今日、楽しかった?」
「……はい」
「俺も」
少し沈黙。
「だから」
ジュホがナユを見る。
「もう、曖昧にしたくない」
ナユの心臓が速くなる。
「俺、ナユが好き」
まっすぐな声だった。
「昔、ファンだったからじゃない」
「……」
「ナユのことを知って、話して、喧嘩して、笑って」
一歩近づく。
「そうやって知っていったナユを、一人の女性として好きになった」
ナユの目に涙が溜まる。
「俺、ナユの隣にいたい」
そして。
「俺と付き合ってください」
ずっと。
聞きたかった言葉だった。
でも。
怖かった言葉でもあった。
ナユは涙を拭った。
「……私も」
声が震える。
「ジュホさんが好きです」
ジュホの目が大きくなる。
「ファンだった頃より」
一度息を吸う。
「今のジュホさんが好き」
ジュホは何も言わず。
ただ、嬉しそうに笑った。
「……よかった」
「はい」
「本当に?」
「本当です」
「じゃあ」
ジュホが少し照れながら手を差し出す。
「手、繋いでもいい?」
ナユは笑った。
「……恋人なんだから、いいですよ」
ジュホの顔が一瞬で赤くなる。
「それ、反則」
「何がですか?」
「その言い方」
二人は初めて手を繋いだ。
それは。
ファンとアイドルの手ではなかった。
恋人同士の手だった。
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#ハート企画
コメント
1件
第20話、読み終えたわ…!!!もう、心臓がギュッてなったよ。ジュホの「ファンだったからじゃない」って告白、ずるすぎるでしょ。ナユの「今のジュホさんが好き」っていう返しもめちゃくちゃ良くて、ファンとアイドルじゃなくて、ちゃんと一人の人間同士として向き合ってる感じが伝わってきた。手を繋ぐシーンの照れ合い、最高にかわいかったです。二人の進展、これからも見守らせてください🔥