※本作は一部のシナリオに万人受けしない表現が含まれています。
本作をプレイ中、シナリオなどが原因で体調が悪くなってしまったり
気分を害してしまった場合、制作陣側は一切の責任を負いません。
ご注意ください。
クレジットが流れ終わった後もシナリオが続きます。
最後までお楽しみください。
い/ま/す/ぐ/輪/廻
スタート ◀
コンティニュー
終了
シナリオ を 開始 しますか ?
はい◀ Yes
tt side
あぁ、まただ。今回も俺はリト君と結ばれない。
目の前には地面に横たわるリト君。俺の手には鉄パイプが握られていた。
さっき、俺はリト君に告白した。でも、断られた。だから殴った。
リト君と結ばれるまで俺はずっと輪廻する。ずっとずっと。
いけないことだって分かってる。でもやめることはできない。だって俺はこんなにも、自分でも制御できないほどリト君が好きなんだから。
いつの間にか手に入っていた乙女ゲームにでもあるようなループ能力。
リト君を✘して、その後俺も✘ぬ。そうしたらまた別の世界線の人物となって巡り会える。
だから。もしリト君だけがこの輪廻を外れたら針千本だ、と勝手に責任を押し付けて俺も思い切り自分の頭を鉄パイプで殴った。
この世界線での全てを、ぽい、と投げ捨てた。
生まれ変わった。
今度は同級生として。怪しまれないように自然体の俺で接して仲良くなって。
それでもあまりに上手く行かないこの人生が憂い。
それでも君があったはずの未来ではめていたであろう指輪は、俺の手でこの世界線と一緒に白紙になるんだ!
全部消えてしまっても、どんな選択をしてもどうせ何度でも生まれ変わって。
宇宙が爆ぜてなくなってしまわない限りずっと君と巡って、出会うから。
何回も何回も大好きになって。
俺の毎回繰り返される身勝手に付き合わされるリト君。
君はどんな世界線でも変わらず太陽みたいなやつだった。
「っごめん、俺、テツのこと
そういう目で見たことない
だから、応えられない」
「…ぁ〜あ、」
何回も大好きになって
ごめんね 。
そう心の中で謝り気まずさからかその場を離れようとするリト君を逃がすまいと、魔法の言葉を唱える。
「変身」
そうすると変わる服装。手にはバールを持っている。
今回も結ばれなかった。
怯えた様子で動けないリト君に近づき、その頭上に向かってバールを確実に振り下ろす。
「絶対来世でまた会おう?」
鈍い音。倒れるリト君。流れる真っ赤な液体。
それを見て俺は執念にも似たどす黒い何かを抱え、俺もまた自分の頭をバールで殴る。
そのまま視界がブラックアウトする。
また、この世界線の全てを、ぽい、と投げ捨てた。
生まれ変わった。
今度も同級生だったけど、ちょっと違った。
俺は体が弱いらしく、ほとんど保健室登校だった。
リト君はそんな様子で親しい人があまりいない俺を気にかけて毎日と言っていいほど頻繁に保健室を訪ね俺と遊んでくれた。
そんなふうに俺が本当はどんなやつなのか知らないまま明るく接してくれるリト君に罪悪感を覚えるほどだ。
間違っていると分かっていても続く人生は憂い。
リト君の隣は俺になって?
あぁ運命よ、跪け !
今回も報われなかった。
「俺、リト君が好き」
「…ごめん、テツ
俺は…お前と友達でいたい」
「…はは、そっかぁ、」
でも違ったのは、リト君が頑張って俺を元気づけてくれたのにも関わらず、俺に✘されてその努力が報われないということだ。
こんなやつに構うな、なんて思いながらまた君をやりに行く俺はもうそろそろバチが当たってしまうのではないだろうか。
リト君、また全部捨てて?
ねぇリト君、今すぐ✘んで !
変身すると、今回はどこからかファンファーレが鳴っている気がする。
近くに結婚式場があるらしいからそこからだろうか。まぁでも、今は音の出どころなんてどうでもよかった。
「は、?テツそれ…ッ、バット、」
「リト君大正解だよ、おめでとう!
これで君はこの報われない世界から救われる」
バットを半ば引きずるようにしてリト君に近づく。リト君は逃げられず恐怖の目線を俺に向ける。
あぁ、大丈夫だよ、リト君!
「来世でまた会おう?」
バットがナニカを打ち付ける音。リト君は勢いよくドサリと倒れる。
俺は呼吸がなくなっていくのを確認すると、自分も勢いよく頭をバットで殴る。
あぁ、今回の輪廻は少し苦しい。痛い。
でも平気だ、この程度の苦しみでまたリト君と会えるなら。
だって俺とリト君はツインレイなんだよ?
早く、早く…
生まれ変わった。
また同級生になって。でも前の世界線とは少し違う関係で。
でもどれだけ仲良くなっても、触れ合えるようになってもリト君と結ばれることはなかった。
「俺、さ、好きな人がいるんだよ
だからテツとは付き合えない。ごめんな」
「…ッ、そう、…」
ひまわり畑の中、告白して、断られた。また変身して鉄パイプで殴る。
なぁ、リト君、君が他の人と結ばれるくらいならさ
俺と一つになろう?
倒れ伏すリト君を愛しみを込めて見下ろす俺に歌のワンフレーズがずっとぐるぐる鳴り響く。
さあ 魂 の 浄化
死 への 調和
リト君、どうか俺の光になって !
またこの世界線の全てを、ぽい、と投げ捨てた。
rt side
倒れているから普段とはおかしい景色。
正面に移るのはひまわりの茎と葉と、俺をさっき殴ったであろうテツの足元。
まただ。また俺はテツに✘されたのだろう。
実を言うと、テツは気づいていないだろうが俺は輪廻する度記憶を持ち越している。
輪廻するたびにまた俺と巡り合って、初めて会ったふうに装って、俺に好きになってもらおうとあれこれ試して。
それでいて俺と結ばれなかったらまた輪廻してやり直そうとしてくるテツが。
狂おしいほど大好きで、閉じ込めて食ってやりたいほど愛してる。
突きつけられる両思いという本来喜ぶべき事実を、俺は毎回跳ね返している。
だって、たとえ両思いになって時間が進んでしまったら
俺はきっと、テツと一緒に長い時を生きることはできないから。
だから、全部断ってまた輪廻すれば、時間も繰り返されてテツもずっと俺を追いかけてくれる。
ずっと一緒の時間を過ごすことができる。
だから、告白には絶対応えない。
何も知らずに一緒に輪廻してくるテツが健気で、可哀想で、可愛い。
あぁ、倒れて、動けなくなって、意識を失って✘ぬ直前に思わず上がってしまった口角がどうかテツに気づかれませんように !
ずぅっと一緒に輪廻していような?テツ♡
END. 「ずぅっと輪廻!」
い/ま/す/ぐ/輪/廻
出演:佐伯イッテツ
宇佐美リト
制作:ねう。
モチベーション提供:
♡やコメントをくれる方々
新作にじそうさくゲーム「い/ま/す/ぐ/輪/廻」をプレイいただきありがとうございます!
よろしければ♡やレビューコメント、宣伝のほどよろしくお願いいたします!
尚、「い/ま/す/ぐ/輪/廻」のENDルートは「ずぅっと輪廻!」のみとなっております。ご了承ください。
それでは次回作にご期待ください!
あ、いた。
お〜〜〜い、なぁ、なぁって!
お前だよ、画面越しの!
なんか視線感じるなぁって思ったらいっつもお前が見てるんだもん、
そりゃ俺もビビるわ
んでさ、俺に…っていうか、俺らになんか用とかあんの?
…ない?ただ見てただけ?
ならいいんだけどさ
いつも…”毎回”見てくるよな、俺らのこと
…あぁ、もしかしてお前も輪廻の記憶持ちか?
え、まじで当たった?!俺当てずっぽうで言ったんだけど!w
お前も大変だなぁ
………、
……、
…、
でもな、
俺とテツの輪廻に、その役は間に合ってるんだわ
ごめんな
いいゆめみろよ
ゴッ_________
コメント
2件
今回もクオリティすごくて見入ってしまいました! ttの何倍もの重い感情を持ってるrt君ちょー好きです❤️ゲームのようになってるところも再現度高くて次回も楽しみです!!