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朝を迎えに行こう。
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涼 「 元貴、 」
大 「 ん、涼ちゃん…どしたの…? 」
涼 「 来てみ、来てみ…?笑 」
大 「 っ…わぁ 」
眠い目を擦って。
扉を開けた。
そこには
紅くなった朝日が出るのを
僕らはあの日に見た。
涼 「 今日を生きてこうっ。元貴 」
大 「 ……、うんッ、 」
僕らは高校生。
ただし、普通の高校生じゃないんだ。
犯罪を犯してしまったんだ。
僕らは指名手配犯。
今は警察から2人で逃げている。
友達を殺めてしまったんだ。
…
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baby 悲しまないで
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涼 「 大丈夫…、2人なら… 」
大 「 ヒグッぅ…、うんっ…グスッ 」
涼 「 大丈夫、落ち着いて…元貴、 」
大 「 で、でもっ…これっ…ヒグッ 」
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迷いそうなら 大きく息を吸って
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涼 「 元貴、大きく息を吸って… 」
大 「 はぁ…はぁッ…すぅっ…、 」
涼 「 そう、上手だね…っ、 」( 撫
大 「 …はぁ……はぁ…… 」
…
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baby 偽らないで
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? 「 おい、なんとか言えよっ笑 」ボコッ
大 「 ぅう”ッ…ゲホッ… 」
? 「 うわきったねぇ笑 」
大 「 ごめんッ…なさいっ、ゲホッ 」
? 「 謝んなよッ気持ちわりぃっ! 」ドゴッ
大 「 ぅあ”ッ…カヒュッ…ゲホッゲホッ 」
涼 「 ッ、元貴っ!! 」
大 「 りょ、ちゃッ…ゲホッゲホッ 」
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自分を忘れそうなら そんな奴らとは
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涼 「 もう、離れなよッ… 」
大 「 大丈夫だってば…笑 」
涼 「 ダメだよっ、もう元貴を傷つけたくないよ。 」
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持ってるだけの愛なら
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? 「 また来たのかよ、キッモ笑 」
大 「 …ぅ…”… 」
涼 「 もう、お前らの思う通りにはさせない 」
? 「 、あ”?部外者が何言ってんだ? 」
涼 「 これを見ても分からないか? 」
大 「 りょう、ちゃ、ッ!? 」
? 「 包丁なんか取り出して…なんのつもりだよっ 」
涼 「 僕は本気だ。別に君らなんかタヒんでも構わない 」
大 「 ダメだよッ、りょうちゃん、っ! 」
涼 「 元貴。元貴はいつまでこいつらの味方するの? 」
大 「 っ……、そ、それはッ…… 」
? 「 なぁ、来いよ、刺せるならなぁ!! 」
大 「 だめだ、りょうちゃんっ!! 」
涼 「 ごめんだけど、元貴の命令は聞けないよ、 」ザクッ
大 「 っ!?、りょう…ちゃんっ…! 」
目の前には刺されてる友達がいて
血しぶきが上がっていて、
返り血を涼ちゃんが浴びていて…
白かったワイシャツが赤く染みていて…
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分け合えるはずだから
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涼 「 元貴、トドメは元貴が刺しな? 」
大 「 ぼ、僕には…無理だッ…… 」
涼 「 こっちにおいで? 」
大 「 …はぁっ…はぁっ…… 」
涼ちゃんの命令には何故か
従わなきゃ行けないと思ってしまっていて、
涼ちゃんのもとに行ってしまった。
僕の手を抑えて涼ちゃんは
涼 「 いい?元貴。ここを刺すんだよ。 」
なんだか、手馴れているみたいだった。
喋り方からしても、殺し方も、全て。
涼 「 せ〜のっ、 」
という涼ちゃんの掛け声と共に
刃は心臓を貫き、僕はそいつのトドメを刺した。
…
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頑張って頑張って 創りあげたモノが
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僕は、逃亡中でも
音楽を作ることを諦めなかった。
そこにはまだ、
音楽を続けたいという意思があったからだ。
大 「 •*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜・:*ೄ‧͙·* 」
涼 「 元貴の歌声って…唯一無二だな 」
大 「 えへへ…ありがとう 」
いつか、
終わる日が来る、その日まで。
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簡単に簡単に 壊れても
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涼 「 ねぇ、元貴。 」
大 「 ん…?何、涼ちゃん 」
涼 「 僕が今、好きって言ったらどうする? 」
大 「 嬉しい…かも 」
涼 「 そっか笑、 」
涼 「 元貴、好きだよ。 」
大 「 僕も…好き。涼ちゃん 」
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笑える朝でいたいな
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君と笑える日でいたい。
毎日、ずっと。いつの日でも。
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笑える人でありたいな
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そして、2人は追い詰められたこの世界から
逃げるように。
心中を測った。
…
都内のとある湖で
2人の遺体が発見されました。
遺体は、現在指名手配されていた。
大森元貴さん(███歳)
藤澤涼架さん(███歳)
との事です。警察は身元の原因などを確認しているとのことです。
ニュースは以上です。
…
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コメント
7件
こ う い う 系 大 好 き で す 😭
物語書くのうますぎます!!! ホントすごい!