第二話 影の共鳴
廃墟の都市から離れた暗い森の中、微かな電子音が静寂を切り裂いた。主人公は深い呼吸を繰り返しながら、端末の画面をじっと見つめていた。そこに映るのは、解析途中の“終焉のシグナル”の断片。欠落している情報を補うために、彼は急ぎ次の目的地へ向かう決意を固めていた。
「この信号……ただの警告じゃない。何かが動き出している。」
彼の言葉に、影のように忍び寄る存在が反応した。森の奥深くから、低く響く声が聞こえる。
「再び目覚めるのか、コード・レイン…」
振り返ると、そこには旧知の仲間でありながら、今は敵対する“黒衣の使者”が立っていた。彼の瞳には、かつての友情と裏切りの色が混ざり合っていた。
「お前はまだ、この終焉を止められると思っているのか?」
主人公は無言で端末を差し出し、その光を彼に見せる。
「これは、終わりではなく、新たな始まりの鍵だ。」
緊張が走る中、二人の過去が静かにほころび始める。
失われた時間、失われた信頼、そして今再び交錯する運命。
「ならば、共に歩もう。最後の戦いへ。」
互いに鋭い視線を交わし、物語は次の局面へと動き出す——