ある日グループラインに一件の通知が来た。
《安神未夢》みんな明日校庭の体育館裏に集合ね!
私(後藤夏)は、このラインが好きだった。グループラインなんて初めてだったし、一軍女子やモテてる男子の子たちが多くてその中に入れてもらえるのが…うれしかったから。最近までは…。
《次の日》
「夏遅い!」
「ごめーん。」
「夏貸した英語ノートは?」
「ありがとうね。はいノート。」
私は大のドジと言われるほどアホでみんなに助けてもらっているんだ。だからみんな好きだし感謝してる。
けど思い通りにいかなくて怒ったみんなは必ず鬼の形相で罵声を浴びさせ、次の日にはいじめに至る。そういう子たちなんだ。
だから嫌なんだ…。
「あ!そういえば知ってる?かなえさんの噂。」
「なにそれ?」
「お願いを何でも聞いてくれるんだって!だから澄華をそれで呪うってのはどう?」
「いいね!あいつ無駄に顔よくってムカつくし!」
嘘…。澄華がいじめにあっちゃうの?そんなの嫌だよ…。
「夏もやろうよ!」
「いや…ちょっと…それは」
「ぁ゙?」
「あ…ぐ…。うぅ…」
思わず意識がぼやける。
私、首しめられてるんだ。
嫌…嫌だけど…!死にたくない。
「わ…がった…か…ら。はな…じで…。」
「フンッ。じゃあ明日実行するから。夏、澄華の髪の毛必要だから一本取って来てね。」
「うん…。」
《2話に続く》
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