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(貴方は今どうしているのでしょうか…)
ふとした疑問が浮かび上がる
「どうかされましたか日本さん?」
そう言い此方に顔を向け、問いかけてくるのは西欧の島国ことイギリス
「…いえ何でもありませんよ」
「そうですか」
少し気まずくなりながらも、二人はイギリスが入れた紅茶を楽しむ
「…この紅茶とても美味しいですね」
「インドが送ってきてくれたのですよ。あの子は紅茶の良さが分かる子なので」
日本は紅茶の水面に映る自分を見つめる
「ふふ…インドさんに感謝ですね」
「えぇ…」
しばらくの沈黙
(貴方と一緒に紅茶を楽しむ時も近いですかね…)
叶うかも知れない思いを胸にしまい、日本は最後の一滴まで飲み干す
「そろそろ帰りましょうかね 」
「もうそんな時間ですか」
日本が立ち上がると、つられてイギリスも立ち上がる
イギリスのカップの中には、まだ紅茶が残っていた
「また来てくださいね。いつでも待っています」
「ありがとうございます」
二人の距離は遠い、島国同士だが、その行く先は一つの大陸によって阻まれている
「ではさようなら英吉利さん」
22時
一通りの準備を終わらせ、後は寝付くだけ…
そう思いながらも体は一つの写真のもとへ向かっていた
「………」
そこに写っていたのは、不仲そうに隣に立っている二国
心では捨ててしまいたいと思っている写真。だが行動には移せない
「写真なんか大嫌いだッ…」
日本は写真が大嫌いだ。それは過去に「写真を撮ると魂を奪われる」と言われていたこともそうだが、それ以上の理由がある
「ッ…」
「…………」
「くそがよッ…」
今日も捨てられないその写真
大嫌いな写真
行動に移せない自分
日本はその全部が大嫌い
「はぁ…」
「…もう寝ましょうかね…」
今日も捨てられない
(貴方が居れば、私はどんなに幸せだったのでしょうか…)
顔も声も思い出でさえ、日本の記憶からは毎日のように積み重なる新しい記憶によって無惨にも押し潰される貴方の記憶
(いつになったら私は死ねる?)
一生分からないであろうその疑問
日本はその思いを隠すように眠りへ堕ちた
二度と起きたくないその現実から
(明日が来ませんように…)
叶うことの無い願いをのせて…
コメント
1件
うわ、これめっちゃ刺さるやつだ…。紅茶を飲み交わす静かな時間と、写真の前で一人もがく日本のギャップが鮮烈すぎる。「いつになったら私は♡♡♡る?」「明日が来ませんように」って、願いの形がもう救いじゃなくて終わりを望んでるのが胸に重いわ。イギリスは優しいのに、距離がただの地理じゃなくて心理的な隔たりにも感じられて切ない。続きが気になる…!