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男が女を連れてきた日。私は作戦を決行した。
イザナはお泊まり保育というものに参加していたから家に居ない。最高のタイミングだ。天も私に味方してくれてるんだと思うと絶対成功させたかった。
私はまず、男の横腹を包丁で深く刺した。包丁を抜くと出血多量で死ぬと知っていたのだろうか。男が触ることはなかった。男が怯んだところで悲鳴をあげた女を花瓶で殴る。最後に首を絞めて女は終わり。首を絞めたのは、何度も刺したら汚ったない血が飛び散って後始末が大変だと思ったから。でも男は外に逃げようとしてたから庭で包丁抜いて滅多刺しにしてやった。
死体は埋めたって言ったけど、子供1人じゃ運べない。身体を解体しようにも骨があるから少しも切れやしない。とりあえず男の死体だけ予め掘っておいた穴まで蹴って転がして埋めた。
帰ってきたママにはチンピラが家に来て、男を殺し、どこかへ連れて行ってしまったのだと伝えた。女のことは、男が連れ込んだことと、今まで何度も殴られて殺されそうになったから花瓶で殴っただけだと伝えた。首に付いた縄の後はそういうプレイをしていたことにした。
ママは私を強く抱き締めて泣きながら言った。
「辛い思いさせちゃってごめんなさい。殴られたとこは冷やした?イザナも一緒に殴られたの?」
「ちゃんと冷やしたよ。イザナはね、お腹と顔殴られてた。レイナは顔だけ。」
ママのことを泣かせるつもりはなかったんだけどなぁ。ただ喜んでほしかっただけ。幸せに暮らしたかっただけなのに。
それからしばらくして、ママは私を心療内科に入院させたいと言い出した。理由は簡単。私にトラウマが植え付けられないようにするため。
実際、私には殺した時の光景がフラッシュバックして吐いたり、倒れたりすることがあった。
「レイナ、お医者さんに診てもらいましょうか。最近よく魘されてるみたいだし……ね?」
「うん。でもレイナ、1人になるのが怖いの。」
「ずっと一緒って言ったでしょ。しばらく入院して症状が落ち着いたら迎えに行くわ。」
そう言ってママはまた口癖の言葉を言う。
“私の可愛いレイナ、ずっと一緒よ。”ってね。
𝚃𝚘 𝚋𝚎 𝚌𝚘𝚗𝚝𝚒𝚗𝚞𝚎𝚍…