テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
プリ小説でも全くおんなじのを投稿してます.ᐟ.ᐟ
プリ小説見れない方向け.ᐟ.ᐟ
それではどーぞ!!
深夜のダンススタジオ。
「……よし、今日はここまでにしよう」
仁人の声が、静まり返ったフロアに響いた。
タオルで汗を拭いながら、彼は隅でスマホをいじっている男――佐野勇斗に視線を送る。
「勇斗、終わったぞ。いつまで動画見てんだよ」
「あ、仁人お疲れ。いや、さっきの仁人のターンのとこ、今の角度の方が良くね?って思ってさ」
そう言って勇斗が差し出した画面には、つい数分前の練習動画が映っていた。
自分のこだわりを無邪気に、かつ鋭く指摘してくる相棒に、仁人は苦笑いする。
「……お前、自分の練習終わってるのに、結局ずっと俺のこと見てたんじゃねーか」
「当たり前でしょ。俺ら『さのじん』なんだから」
勇斗はニカッと笑い、荷物をまとめて立ち上がった。
帰り道、自販機の前で足が止まる。
勇斗が迷わず選んだのは、温かいミルクティーだった。
「ほい、仁人の分」
「サンキュ。……ってか、これ。昔よく二人で飲んだよな」
「覚えてる? 結成したばっかりの頃、帰り道に将来の話ばっかりしてたやつ」
仁人が缶を開けると、甘い香りが夜の空気に溶け出した。
あの頃、背負っていた不安も、今では笑い話に変えられる自信がある。
それは、隣にいるこの男が、どんな時も変わらず「吉田仁人」の一番の理解者でいてくれたからだ。
「仁人さ、たまに真面目すぎて顔が怖くなるから、もっと俺を見て笑ってよ」
「はあ!? 俺はいつだって冷静にグループを見てるんですー。お前が自由すぎるからだろ」
いつもの小競り合い。けれど、その横顔はどこか嬉しそうだった。
ふと足元を見ると、街灯に照らされた二人の影が、長く、並んで伸びている。
「……まあ、お前が隣にいるうちは、まだ頑張れそうだけどな」
ボソッと呟いた仁人の言葉を、勇斗は聞き逃さない。
「え、今なんて!? 仁人、もう一回言って! 動画撮るから!」
「うるせえ! 二度と言わん! 帰るぞ!」
「待ってよリーダー!」と追いかける勇斗の笑い声が、夜の街に響く。
結成から何年経っても、この二人の温度感は変わらない。
信頼という名の甘いミルクティーを飲み干して、二人は明日への一歩をまた踏み出した。
終わりです!!
感想待ってるヨ(*ᴗˬᴗ)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
146
ちゃ
187