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優
50
「」TETTA『』REI
”“その他
【TETTA side】
“哲汰が嫉妬してるの見たことない”
ふとメンバーに言われた事がある
でも実は
そう見えてるだけで
俺だって人並みに嫉妬くらいする
でも見せたくないんだよ
だって、ダサくない?
嫉妬してメソメソしてる俺なんてさ
玲にはそんな俺を見せたくなくて
余裕を頑張って見せてるだけ
だから、
「玲の事信じてるから全然平気」
そう見栄を張ってるんだ
本当は、
俺以外見て欲しくないし
触られてるのだって嫌だ。
今日は 前から俺が行きたいと言っていた
ご飯屋さんに食べに行く約束をしていた
音楽番組の収録があり
楽屋でメイクをしていると
ガチャ
扉が開いて
玲のドラマの共演者の方が入ってきた
『あれ!どうしたの!』
“玲くんいるかな?って遊びに来ちゃった”
『まじか!!嬉しい!』
嬉しそうな玲を横目に
あまり気にしないようにスマホをいじる
気にしないように…とは思っていても
嫌でも会話は耳に入ってくるもので
“そういえば、今日ならご飯行けそうだよ!”
「…」
『あ…今日…は…』
チラッと俺の方を見るが
俺は聞こえないふりをしていた
“無理だったら全然!別の日にしよう”
その言葉を聞いて
安心していたら
『あ、いや…聞いてみるよ!』
…え?
『後で連絡する!』
“分かった!じゃあね!”
そう言い残し去っていった。
『哲汰…あのさ…』
「いいよ、行ってきて」
『え、あ…聞いてた?』
「うん、行ってきなよ 」
『ありがとう、ごめんねまた今度…』
「いいよ、俺一人で行ってくるから」
『え?なん…』
「俺よりあの人がいいんでしょ」
『え…』
やってしまった…
と思ってからじゃ遅かった
急いで顔を上げると
涙を浮かべた悲しそうな玲の顔
『… 』
「ッ…ごめん…」
咄嗟に謝ったけど
玲の顔はどんどん曇っていく
空気が悪くなっていく中
颯斗が察してくれて
“玲ちゃん飲み物買うの付き合ってよ”
『…』
“哲汰、玲くん借りるね”
「…うん」
2人が出ていった楽屋は
静まり返っていた。
横にいた直弥に
“なに、珍しいじゃん…”
と言われ
「……ごめん」
それしか言えなかった。
収録が終わり
こんな気分でご飯屋さんに行く気にはなれず
適当にコンビニでご飯を買って
家に帰ってきてご飯を食べてる時も
お風呂に入りながらも
チラチラとスマホを確認してしまう
…さすがに帰ってくるよね
泊まるとか言い出したらどうしよう
迎えに行く?
でもなぁ…
とか考えていたら
玄関から音が聞こえて
帰ってきた事に安堵した。
お風呂から上がると
ソファーに座って
スマホを眺めてた玲と目が合う
『哲汰…』
「おかえり、玲も早くお風呂入れば?」
『え…あ、うん』
ベットに横になっていると
扉が開いて
ゆっくりと毛布がめくられて
玲が入ってきたのがわかる
いつもなら
玲の方を向いて
抱きしめながら寝るけど
なんだかそんな気分にはなれなくて
背中を向けたままでいると
遠慮がちに背中にそっと
近付いてきた
珍し…というか
可愛い…
ニヤケが止まらない
イラついてた気持ちなんて
すっかり消えてしまった
でも少しだけ
意地悪したくて
寝たフリを続けていた
『…哲汰…ごめんね』
「……」
『哲汰?』
「……」
『寝ちゃったの…?』
「……」
『ねぇ…』
「……」
『…したい』
『!?』
予想外の言葉に
思わず玲の方を向いてしまった
コメント
1件
うわ、哲汰の「いいよ行ってきて」が逆に重い……!内心ぐちゃぐちゃなのに余裕ぶるところ、すごく人間臭くて引き込まれた。玲が涙浮かべてたシーンで空気凍る感じ、読んでてこっちまで苦しくなったよ。でも最後の「したい」で全部吹き飛んだ(笑)。嫉妬からの意地悪→まさかの展開、二人の関係性が面白いね。続きが気になる。