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タイピングの音が室内に響き渡っている。

「ローレ〜〜」

「なに、」

少しめんどくさそうに返事をするローレン。

相変わらずだ。

「配信の時の声だして♡」

「むりやね♡」

「なんでよ〜〜」

「いや、これやん、てか」

「はぁー?ぜんっぜん違いますね!!

今はめっちゃ猫撫で声だけど、配信の時はスパダリみたいな声してるもん。」

「なに?俺が気持ち悪い声出してるって言いたいの?」

「ちがう!なんか甘いんだよ、2人の時。」

「じゃあいいやん。それで」

「いやーだー!たまにはロレの配信の声聞きたい〜」

「じゃあ配信開きなよ笑」

「むり、だってここにいるじゃん。声主」

「笑笑めんどくせー。かなかなもさっき渋ってたくせに」

「あれ?怒ってんの?ロレちゃん」

「知らねーよ、言わないからな。」

「ねぇごめん、お願い♡一言でいいの♡」

「はぁーしょうがねえな、」

「!!やった!」

「なんていえばいいの?こーゆー時」

向かい合って照れくさそうに首をかいている。

「ん?かなかな愛してる♡とかでいいんだよ?」

「叶、愛してる(吐息)」

「笑笑笑笑」

「おい笑うなや」

「笑笑笑笑笑ごめっ笑っ笑笑」

「爆笑マ?!俺ガンバッタノニ… 」

「ごめんごめん笑思ったより、ね?」

「わけわからん、もうしない」

そう言ってゲーミングチェアを背にしてしまう。かわいい。いじけてんのか。

「ローレン。かっこいいよ。(イケボ)」

「うゆ、かなかな♡」

「…このノリもうやめない?僕恥ずかしいよ」

「ハッwちなみにちなみに、俺も恥ずい笑」

「笑笑じゃあもう基本しない方向で 」

「おっけ笑」


配信ローレンの声はほとんど聞きそびれた感じだけどまあいっか。楽しいし。


Fin

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