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狩猟大会当日の朝は晴れ渡っていた。
大会本部にあたる場所では、からりとした空気の下で参加者や応援に来たものたちが銘々に旗をたて、布製の小さな屋根を付けたテントを張って和やかに会話を楽しんでいる。

アンジェリカも乗馬服を身に着け、黒猫を抱えたまま空を仰いでいた。

「狩猟大会日和ね」
「今は晴れていますが、山の天気は変わりやすいですよ」

アンジェリカの言葉にウォルトが山を指さす。
ほとんど芝ばかりのひらけた場所にある本部から伸びる道は途中で砂利道に変わり、だんだんと細くなってけもの道に変わる。
そのあたりではもう草木が生い茂り、手入れもされていない自然が影を作っている。

「雨が降ってきたら戻ってきてください」
「わかったわ」

アンジェリカが頷くと、猫が腕の中で腹立た**********

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