テラーノベル
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⚠️注意⚠️
・らだ→書店員
・しに→一般男性
大丈夫な方はどうぞ!
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視点 rd
sn「らっだぁさん!」
よく聞く元気な声で、俺は作業していた手を止めた。
rd「お、しにがみ君、今日も元気だね」
小さな彼と向き合い、にこっと笑う。
きっと今日もお目当ての本が見つからないのだろう。
rd「何か探し物?」
sn「はい!『だから僕は大人になれない』っていう本なんですけど…」
rd「おけ、案内するね」
sn「お願います!」
本の場所を頭の中で確認しながら、奥の方へ進んでいく。
その後ろを彼はトコトコとついてきていた。
一生懸命ついてくる姿に愛しさを感じる。
rd「あ、これじゃない?」
sn「それですそれです!ありがとうございます!」
rd「いいえ~、また何か困ったら言ってね」
sn「はい!」
彼は元気よく返事をすると、スタスタとレジへ向かって行った。
本の在庫の確認をしていると、もう夕方になっていることに気がついた。
今日も早かったなぁ、なんて考えていると、女性がこちらに駆け寄ってきた。
「すみません…!あの…おすすめの小説とかってありますか?」
rd「おすすめの小説ですか…どういう系が好きですか?」
「恋愛系が好きです!」
rd「恋愛系でしたらこちらの小説とかおすすめですよ」
俺は今一番売れている恋愛小説を手に取り、彼女に手渡した。
「ありがとうございます!これ買ってきます!」
そう言うと、彼女は顔を少し赤くして、レジへ行ってしまった。
そして俺はふとあることに気がついた。
誰かに見られてる…?
周りを見渡しても誰もいない。
だけどなんとなくわかる。
rd「しにがみ君かぁ…笑」
俺は彼が好きだ。もちろんloveの方の。
いや、もしかしたら依存しているのかも知れない。
まぁとにかく、彼のことについて質問されたら、大体は答えられる。
年齢、生年月日、好きなもの、性癖、何でもだ。
我ながらに気持ち悪いと思うが、彼のことを知っておかないと気が気ではなかった。
空の色も暗くなり、とうとう閉店の時間がやって来た。
彼の視線はまだ感じる。お店の外から見ているのだろう。
rd「じゃあ俺先に帰ります」
「了解!気をつけて帰るのよー!」
店長に軽く挨拶をし、出口に向かった。
目の前の自動ドアが開き、外に出る。
その時だった。
sn「らっだぁさん」
入り口の横にぽつんと彼が立っていた。
rd「あれ?しにがみ君!どうしたの?」
sn「僕…らっだぁさんに伝えたいことがありまして…」
rd「ここじゃあれだし、近くの公園に行かない?」
俺は公園の方に指差しそう言った。
彼はにこっと笑い、小さく頷いた。
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rd「それで伝えたいことって?」
公園にある長細い木のベンチに二人で座り、俺はそう聞いた。
話の内容は大体察しがついている。
きっと俺がしにがみ君をストーカーしていることがばれたんだろう。
ばれたんなら仕方ないよね、無理矢理でも俺のものにしちゃうか…。
覚悟を決め、彼の言葉を待っていると、予想外の言葉が俺の耳に届いた。
sn「僕、らっだぁさんのことが好きです…!」
rd「…え?」
重い沈黙が流れる。
それを破るように彼が口を開いた。
sn「らっだぁさんを見かける度に目で追うようになって、
これが恋なんだって最近気づいたんです」
うつむいたまま話続ける彼を、じっと見つめる。
緊張しているのか、肩が少し震えていた。
sn「だから…もし良ければ、僕と付き合ってくれませんか…?」
真っ赤な顔の彼と目があった。
今まで見たことのないくらい真剣な顔で、俺の返事を待っている。
rd「うん、いいよ」
sn「え?!ほんとですか!?」
さっきまでの真剣な顔が一瞬で明るくなる。
俺は、表情の切り替えの速さに、つい息を吹き出してしまった。
rd「はははっ!笑」
sn「え?なに笑ってるんですか?笑」
rd「しにがみ君って面白いよね笑」
sn「そうですか?笑、ありがとうございます笑」
さっきのことを思いだし、俺はまた笑い始めた。
それにつられ、彼も笑い始める。
しばらく笑った後、彼が俺の名前を呼んだ。
彼はまた真剣な顔をしていた。
俺も笑うのを止め、彼と向き合う。
rd「何?」
sn「僕のことだけ見て欲しいです、僕の側にずっといて欲しいです」
rd「……………」
sn「出来れば他の人と会って欲しくないし、話して欲しくもない
そう思うくらい、僕はらっだぁさんのことが好きなんです」
彼は声を震わせながら、淡々と言った。
sn「それでも僕と、付き合ってくれますか…?」
さっきまでとは違い、弱々しい声。
涙目になりながら俺を見つめる目。
必死さが伝わってくる。
rd「俺はどんなしにがみ君でも愛すよ」
そう言うと、彼は目を見開き、俺を見つめた。
俺も彼を見つめ返す。
すると、今度はくすっと笑った。
sn「言ったからには最後まで愛してくださいね…?笑」
rd「もちろん」
誰もいない公園で、俺は彼を思いっきり抱き締めた。
やっと、やっと手に入った。
一目見たときからずっと君が欲しかった。
でもこれで俺のものだね、しにがみ君♡
コメント
1件
リアム看守としにがみ君は出来ますか