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5 - らっだぁ×しにがみ🔞なし

♥

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2024年04月22日

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⚠️注意⚠️

・らだ→書店員

・しに→一般男性

大丈夫な方はどうぞ!

────────


視点 rd


sn「らっだぁさん!」


よく聞く元気な声で、俺は作業していた手を止めた。


rd「お、しにがみ君、今日も元気だね」


小さな彼と向き合い、にこっと笑う。

きっと今日もお目当ての本が見つからないのだろう。


rd「何か探し物?」


sn「はい!『だから僕は大人になれない』っていう本なんですけど…」


rd「おけ、案内するね」


sn「お願います!」


本の場所を頭の中で確認しながら、奥の方へ進んでいく。

その後ろを彼はトコトコとついてきていた。

一生懸命ついてくる姿に愛しさを感じる。


rd「あ、これじゃない?」


sn「それですそれです!ありがとうございます!」


rd「いいえ~、また何か困ったら言ってね」


sn「はい!」


彼は元気よく返事をすると、スタスタとレジへ向かって行った。






本の在庫の確認をしていると、もう夕方になっていることに気がついた。

今日も早かったなぁ、なんて考えていると、女性がこちらに駆け寄ってきた。


「すみません…!あの…おすすめの小説とかってありますか?」


rd「おすすめの小説ですか…どういう系が好きですか?」


「恋愛系が好きです!」


rd「恋愛系でしたらこちらの小説とかおすすめですよ」


俺は今一番売れている恋愛小説を手に取り、彼女に手渡した。


「ありがとうございます!これ買ってきます!」


そう言うと、彼女は顔を少し赤くして、レジへ行ってしまった。

そして俺はふとあることに気がついた。


誰かに見られてる…?


周りを見渡しても誰もいない。

だけどなんとなくわかる。


rd「しにがみ君かぁ…笑」



俺は彼が好きだ。もちろんloveの方の。

いや、もしかしたら依存しているのかも知れない。

まぁとにかく、彼のことについて質問されたら、大体は答えられる。

年齢、生年月日、好きなもの、性癖、何でもだ。

我ながらに気持ち悪いと思うが、彼のことを知っておかないと気が気ではなかった。




空の色も暗くなり、とうとう閉店の時間がやって来た。

彼の視線はまだ感じる。お店の外から見ているのだろう。


rd「じゃあ俺先に帰ります」


「了解!気をつけて帰るのよー!」


店長に軽く挨拶をし、出口に向かった。

目の前の自動ドアが開き、外に出る。

その時だった。


sn「らっだぁさん」


入り口の横にぽつんと彼が立っていた。


rd「あれ?しにがみ君!どうしたの?」


sn「僕…らっだぁさんに伝えたいことがありまして…」


rd「ここじゃあれだし、近くの公園に行かない?」


俺は公園の方に指差しそう言った。

彼はにこっと笑い、小さく頷いた。






rd「それで伝えたいことって?」


公園にある長細い木のベンチに二人で座り、俺はそう聞いた。

話の内容は大体察しがついている。

きっと俺がしにがみ君をストーカーしていることがばれたんだろう。


ばれたんなら仕方ないよね、無理矢理でも俺のものにしちゃうか…。


覚悟を決め、彼の言葉を待っていると、予想外の言葉が俺の耳に届いた。


sn「僕、らっだぁさんのことが好きです…!」


rd「…え?」


重い沈黙が流れる。

それを破るように彼が口を開いた。


sn「らっだぁさんを見かける度に目で追うようになって、

これが恋なんだって最近気づいたんです」


うつむいたまま話続ける彼を、じっと見つめる。

緊張しているのか、肩が少し震えていた。


sn「だから…もし良ければ、僕と付き合ってくれませんか…?」


真っ赤な顔の彼と目があった。

今まで見たことのないくらい真剣な顔で、俺の返事を待っている。


rd「うん、いいよ」


sn「え?!ほんとですか!?」


さっきまでの真剣な顔が一瞬で明るくなる。

俺は、表情の切り替えの速さに、つい息を吹き出してしまった。


rd「はははっ!笑」


sn「え?なに笑ってるんですか?笑」


rd「しにがみ君って面白いよね笑」


sn「そうですか?笑、ありがとうございます笑」


さっきのことを思いだし、俺はまた笑い始めた。

それにつられ、彼も笑い始める。


しばらく笑った後、彼が俺の名前を呼んだ。

彼はまた真剣な顔をしていた。

俺も笑うのを止め、彼と向き合う。


rd「何?」


sn「僕のことだけ見て欲しいです、僕の側にずっといて欲しいです」


rd「……………」


sn「出来れば他の人と会って欲しくないし、話して欲しくもない

そう思うくらい、僕はらっだぁさんのことが好きなんです」


彼は声を震わせながら、淡々と言った。


sn「それでも僕と、付き合ってくれますか…?」


さっきまでとは違い、弱々しい声。

涙目になりながら俺を見つめる目。

必死さが伝わってくる。


rd「俺はどんなしにがみ君でも愛すよ」


そう言うと、彼は目を見開き、俺を見つめた。

俺も彼を見つめ返す。

すると、今度はくすっと笑った。


sn「言ったからには最後まで愛してくださいね…?笑」


rd「もちろん」


誰もいない公園で、俺は彼を思いっきり抱き締めた。


やっと、やっと手に入った。

一目見たときからずっと君が欲しかった。

でもこれで俺のものだね、しにがみ君♡

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