ミンジュ「はぁ、面倒くさ」
ガチャ
テヒョン「お邪魔します〜」
ミンジュ「?!」
ミンジュ「何か用ですか?」ジロッ
ジミン「まぁまぁ、そんな睨まないでよ」
ジミン「僕たち、キミが使う魔法?みたいなやつ見たいだけだからさ」
グク「そうですよ」
ミンジュ「、、、」
突然入ってきて、作るとこみたいなんて、
まぁ、普通じゃないもんね
誰だって見たいもんか
ミンジュ「何があっても、邪魔をしないことが条件です、」
ミンジュ「失敗したら、結構やばいので」
テヒョン「はーい」
ジミン「わかった〜」
グク「はい!」
ミンジュ「、、、」
ミンジュ「はぁ、」
見られると落ち着かないんだけど
まぁ、自分のことに集中すればいいか
ガチャガチャ
棚にある薬品を選びながら、私は作るものを確認した
ミンジュ「チッ、こんなに来週までに終わるかよ」ボソッ
ミンジュ「ᚾᚪᛗᚪᚾᚪᛏᚪᚤᚪᛋᚪᛏᛁ(ᚴᚪᛗᚪᚾᚪᛗᚪᚤᚪ」
私は早速、仕事にとりかかった
私が唱えれば、欲しい薬品は浮かび上がり、手元に来る
3人は、目を輝かせながら、見てくる
あぁ、まじで集中できないな
まぁ、いっか
ミンジュ「〜〜〜〜🎶」
作るものによっては、歌う必要がある
グク「わぁ〜、綺麗な歌声」
ミンジュ「〜〜〜〜〜🎶」
ミンジュ「ふぅ、出来た」
ミンジュ「1つ目完了」
やばい、結構体力持ってかれた
これ次行けるかな
まだ1つ目だと言うのに、汗が出てくる、
次をものを作ろうと本をめくると
ミンジュ「マジかよ、」
書いてあったものは、魔力を一気に持ってかれるものだ、これを作るには万全な状態で行わなければならない
先の薬品を作る時に結構持ってかれたのに
けど、期間は来週まであと、4日しかない
やるしかないのか
ミンジュ「ふぅ」
ミンジュ「ᚾᚪᛗᚪᚾᚪᛏᚪᚤᚪᛋᚪᛏᛁ(ᚴᚪᛗᚪᚾᚪᛗᚪᚤᚪ」
また、呪文を唱える
棚から薬品が浮かび上がり必要なものが揃った
釜にいれ、唱えながら混ぜる
混ぜ終わったら、最後にもうひとつ入れるものがある
私が今作ってるものは、どんなものでも治せるポーション
怪我でも、難病でも
だからこそ、すごく難しい
グク「また歌うのかな?」
3人は、ミンジュの歌声にクギ付けだった
だから、次も歌を期待し、ワクワクとしていた時
ザシュ
テヒョン「は?」
ジミン「え?」
グク「へ?」
ミンジュがナイフで腕を思いっきり切っていた
ポタポタ
ミンジュ「ᛏᚢᚤᚪᛗᚪᛏᚪ」
唱えると、薬品は出来上がった
ミンジュ「はぁ〜、出来た」
今日はここまでだな
これ以上やると体が持たない
3人はまだ唖然としている
グク「ちょ!何してるんですか!」
ガシッ
グクが慌てて近づいてきて私の腕を掴んだ
グク「こんなに血を流して!」
ミンジュ「、、、邪魔しないでって言いましたよね?」
グク「でもっ、」
ミンジュ「これくらい平気です」
スゥ
ミンジュの傷跡が治っていく
ミンジュ「私は普通じゃないんですよ?」
グク「ッ、、、」
グク「今は、治りましたけど!」
グク「もっと体を大切にしてくださいッ」
ミンジュ「、、、」ポッカーン
私は、その言葉に驚いた
実験体として、過ごした時は誰もそんな言葉をかけてくれなかった
道具として扱われ、能力を使いすぎて倒れた時も
心配などされるはずがなく、起き上がったら次の仕事が待っていた
だから驚いた
3人の顔を見ると、3人は私を見て心配そうに顔を歪ませていた
ミンジュ「、、、」
ミンジュ「これくらいなんともないですよ、」
ミンジュ「仕事をやらなければなので」
ジミン「だとしてもだよ」
ジミン「自分の体は大切にしな?」
初めての暖かい言葉
あぁ、 泣いてしまいそうになる、そんな感覚がわかった
私は笑ったことも、泣いたこともない
生まれた時から、怒りと恐怖した経験がなかった
だから、泣きそうになる自分にもっと驚いた
ミンジュ「、、、心配してくれてありがとうございます」
ミンジュ「でも、平気ですので」
急いで腕を払った
動揺を隠すように私は、次のものを作り始めた
テヒョン「、、、」
テヒョン「無理しないでね」
ミンジュ「はい、、」
ミンジュ「ありがとうございます」
3人は心配そうに私を見守っている
もう、作れないと体が危険信号を出している、これ以上やると危ない
でも、なんでだろう手が止まらない
泣きそうになる自分を他のもので紛らわしたかったのかなぁ
作り終わるとやっぱり限界だったっぽい
よろけて、倒れてしまった
テヒョン「?!」
グク「ミンジュさん!」
ジミン「!?」
3人が焦ったようにこっちに近づいきた
あぁ、何やってるんだろう
私はそのまま意識を失ってしまった
テヒョン「だから、無理をするなって言ったのに!」
グク「ミンジュさん、」
ジミン「早く部屋に運ぼうッ」
ブワァッ
テヒョン「!?」
ジミン「!?」
グク「!?」
グク「これはまさか、」
ジミン「フェロモン、、」
テヒョン「、、、」
テヒョン「ははっ、そいうことか」
ミンジュから、Ωから出るフェロモンがでていた
ミンジュは、気づいていなかったんだ
今までも、魔力を使いすぎて倒れる度にフェロモンが溢れていた
そう、普段過ごしている時は体の中でαがΩを押えていたのだ
だが、力を使いすぎてαが弱くなってしまった
だから、抑えることが出来ずΩが溢れてしまったのだ
3人はαだ
直ぐに状況を理解した
魔法を使っている時、ミンジュからはものすごい程のαが溢れていた
だからだろう、αと同等にΩのちからも強い
小さい頃からの実験によってふたつの性はミンジュの中で増幅してしまったのだ
グク「、、、」
グク「とりあえず、ベットに運びましょう」
ジミン「そう、だね」
ドサッ
3人はミンジュを部屋に運び、優しく下ろした
寝ている間、ミンジュの中のΩはどんどん強くなっている
グク「もし、もしもですよ」
グク「ミンジュさんの、中に眠っているΩがαよりも増幅してしまった場合」
グク「ミンジュさんは、完全にΩになるんじゃないですかね?」
テヒョン「多分そうだろうな」
ジミン「そうだね」
ジミン「このままいけば、ミンジュちゃんのαはΩをとめることはできないだろうね」
テヒョン「あと4日、ミンジュちゃんはなんとしてでもあの仕事量を終わらせるだろう」
グク「、、、心配もしていますけど、」
グク「早くΩ性になって欲しいです」
ジミン「僕もだよ」
テヒョン「うん、俺も」
3人の顔には不敵な笑みが浮かんでいた
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